江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

梁朝偉版 倚天屠龍記

86年版です


イメージ 1とってもおもしろかった。20年以上前の作品って感じはない・・・化粧を別にしてw
前に蘇有朋のを見てて、彼のは生真面目でまっすぐな感じの張無忌で周りに振り回されながら頑張ってる「けなげな」無忌って感じがしたんだけど、トニーのは全然違った。
やっぱり、生真面目で周りとのずれに苦しんでる感じはするんだけど、一口にいうと「清冽」な張無忌でした。さわやか~~だけど、指揮官としても有能で切れる。
どちらもそんなに原作から大きくずれてはいないんで、けっこうセリフとか場面構成とか酷似してるんだけど、主役の個性もあってか、そんなに「うりふたつ」じゃないのね。かといって、任賢齊版の神鵰侠侶とかみたいに気ままに脚本作ってるわけじゃなかった。

ただ、原作通りもいい加減疲れるのは、40集(広東語版)の話でトニーが出てきたのは13集、ヒロイン1の趙敏が出てきたのが23集ってのは、あんまり遅い。待ちくたびれた。それも、13集で胡蝶谷にまだいるところで子役から交代。5,6歳の感じの不悔とは、あんまり年の開きがありすぎ。蘇有朋のときは、このへんは子役とはいえ大明星の釈小龍がやってたから、この後谷に閉じ込められるまで、ずっとまだ交代はなかった。でも、13集ってことはなかったような・・・

このごろ、同じ金庸の作品を別バージョンで見たりしてると、なんか歌舞伎を見てるような気がしてきた。誰それの由良之介はよかったとか、松王丸はだれとかのが一番だとか・・・そこまで古くはないものの、一緒の感覚がしてきた。