江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

南少林

前半?


イメージ 1方世玉を呉京、蕹正帝を張鉄林という組み合わせで、方世玉の成長と反清運動の拠点南少林寺の壊滅、四阿哥弘暦が次の皇帝の座を確かなものにする(つまり、乾隆帝ですな)までを描く功夫映画と武侠映画の中間ぐらいのものかな。
それに、弘暦と兄の弘時の権力争い、天地会と清朝廷、方世玉やその周辺の若者たちの恋愛のこもごも、加えて、方世玉一家のあれこれ(ようわからんか)を絡めてある32集の電視劇の、2時間6枚のダイジェスト版DVD。1,440分÷720分だからちょうど半分。ストーリもそんな複雑じゃないし、MAXAMはつなぎがうまいんで、倩女幽魂のときにみたいなめちゃくちゃさはなくて、まあそんな抵抗感はなかった。それでも、やっぱりあれ?というのはダイジェスト版の宿命です。*sigh*

この話の一番の特徴は、話が終って誰一人として「いい思い」をする人がいないこと。ふつう、清朝ものだと、皇帝サイドか天地会サイドか、どちらかは「いい人」なんだけど、これはねえ・・・天地会は、役に立たなくなったらさっさと身内を殺させるし、狙われたら助からないという恐怖組織。蕹正帝と二人の息子は、肉親の情愛もなく非情な権力争いをしている。南少林寺は、そのどちらからも利用され、うっとおしがられてるものの、伝説に聞くように特別に反清勢力の根拠地というわけでもなく、ただ天地会の総帥に知らぬ間に利用され、朝廷に滅ぼされる。
最後に、方世玉たちは南少林寺を再建するぞ…と覚悟をきめて、ラスト。

なんか、すっきりしない終わり方・・・
この続きになるのが「南少林三六房」(邦題 SHAOLIN 少林三十六房)ってことですか。
そのうち、回ってきたら、見るとしますか。

まあ、ピカレスク物ってわけじゃないのに、こんな「悪い人」ぞろいのドラマもまあ珍しいかも。