江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

最近見た映画たち 血滴子

血滴子

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 電視劇何見ようかが決まらないうちに、映画のほうが溜まっているんで、こちらの滞貨一掃にとりかかりました。

 で、これも今更感のある血滴子。あや~こんな映画だったんだってのが正直な感想。

 黄暁明が主役だというんで、てっきり彼が血滴子をふるって云々、もしくは皇帝配下の血滴子とキッタハッタのアクション映画だと思ってたら、まるっきり違ったわw。やっぱり見る前に多少の情報は仕入れとかにゃいけませんね。

 雍正帝は次代の乾隆のために将来の手足となる少年を二人選び出す。三人は兄弟のように育ち、一人は皇帝のすぐ側で大内密偵として仕え、もう一人は皇帝の暗殺機関血滴子に送り込まれる。

 しかし、即位した康熙帝はもはや「名君」としては外聞の悪い血滴子を抹殺し、西洋から手に入れた鉄砲や大砲を使って、政権を維持しようとしている。

 というのを背景に、血滴子は反乱を起こそうとしている天狼とその率いる反清勢力を潰せという命令を受ける。

 この天狼が黄暁明で、大父と皆に呼ばれて慕われ、まるでジーザス・クライスト・スーパースター。まあ白蓮教かなんかのイメージです。
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 統領の娘で血滴子の一人がが李宇春ですが・・・似合わねえ。ミスキャストですなあ。
 皇帝の側で仕えている海都が余文楽、とにかく命令には絶対服従の冷血人間、でも共に育った冷には人間らしい感情を見せる。
 血滴子の一員として送り込まれ、血滴子にも家族的な感情を持ってしまったのが冷@阮経天。地味です。
 それに、血滴子を自らと清朝のブラック歴史として反清勢力とともに皆殺しにしようとしたの乾隆帝に海洋天堂の文章。
 ほかに隋唐英雄の方のアンちゃん秦瓊の人とか、血滴子の総帥で王羽とかけっこう配役は豪華なんじゃないでしょうか。

 ジーザス黄暁明が、満人も漢人も同じように幸福に暮らせる国の実現を冷を通して、乾隆帝に託すという話のクライマックスが、なんかかの国内事情を反映しているみたいで生臭かったですわ。

 こんな話ですから、全編血が吹き飛んでたりするわけですが、その割にゃ全然リアリティが感じられない。
 CGの使いすぎが原因なんでしょうねえ。

 肝心の血滴子は、輪っかが飛んでって相手の首に巻きついて、出てきた歯が首をスパッっと・・・というシロモンですが、この輪っかの飛ばし方がベーブレードなんですわ。でなきゃどっかの戦隊ヒーローか何かでやってたような気がする。
 
 時代に取り残されたものの悲劇と時代から進みすぎた者の悲劇でも描いてるんでしょうが、文芸大作でもなくかといってミニシアター系低予算映画でもなく、かといって娯楽大作というには「読後感」がよくない・・・いろんな意味で話の重さと映像がアンバランスでなんとも収まりの悪い感じでした。

 それにしても、この海外版らしきポスター。これ見て内容想像して映画見たら、コケるだろうなあw

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演員表
角色         演員
天狼      黄暁明 反清領袖
冷(原名王磊) 阮経天 血滴子隊長隊長
瓜尔佳·穆森 李宇春 血滴子成員,血滴子統領龚額之女,統領継承人
海都 文楽 乾隆的大内密探成員
侯佳十三     井柏然 血滴子成員―先鋒
阿蘇         郭鵬     血滴子成員之一探子
乾隆         文章 血滴子里乾隆皇帝
龚額         王羽 血滴子統帥
白蘭         李夢 天狼的愛人
陳泰         蒲巴甲 血滴子成員―参謀
布喀         周一圍 血滴子成員―攻手
胡图         高天 血滴子成員―参謀
雍正      劉偉強 血滴子里的雍正皇帝
太監         程九寒 小乾隆身辺太監

職員表

▪ 出品人:賈宏
▪ 監制:陳可辛;許月珍
▪ 導演:劉偉強
▪ 編劇:林愛華;陳嘉儀