江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大清神捕

大清神捕 1~12

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 このドラマ知ってます?私は知らなかった。
 
 主人公は四阿哥の辮髪探偵ものかと思ったんですよね。で、普通、四阿哥というと、将来の雍正か乾隆かと思いますよね~どっちも違って、将来の咸豊帝。あれま?となりました。
 
 日本に誰か持ってきます?そういう予感がまるでしないので、画像以下ネタバレしてます。
 
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 なんとかいう蒙古の公主との結婚を嫌って逃げ出した四阿哥は梅雨墨と名乗り、お付きの小六子と身分を隠して、あっちこっちの事件やらなんやらに首を突っ込む。そして、捕快をやっている娘白雪晴と知り合い、愛し合うようになって・・・という話。
 王子と平民の娘の恋、スリにあって一文無し、犯人と思われて指名手配で物乞いに変装・・・とかお約束展開。
パタンとしては珍しくもないし、埋蔵金の隠し場所を記した三枚の地図を探し、埋蔵金を手に入れるという話も、王者清風にそっくりの展開。
 
 ヒロインが相手に触れるとその過去の出来事を読み取る力があるという設定なんですが、話を回すためにとってつけたようにも見えます。
 
 ドラマの中に阿片窟が出てきたりもしましたが、時代設定としてはすでに阿片戦争後なんです。でも、そういうことをチェックせずに見てると特に前半はただ辮髪のコメディ探偵ものとしか見えない。
 
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 終わり近くになって、主人公が皇帝に即位する前後からの展開が、イケイケどんどんだった王者清風のようにはいかない。王者清風でさえ、即位した乾隆が皇帝やるのは簡単でないと言ってましたけどね~
 
 こちらは道光から咸豊へという話ですから、もう清朝の屋台は傾いていて、皇帝なんかならなきゃよかった、でもするしかないし~~と後ろ向きな主人公。でも、やるからには、清の政権と国民を守らねばと悲壮な決意をした。
 
 その結果、主人公が梅雨墨として知りあった者たちや叔父、そしてずっと楽しく一緒に旅してきた小六子までもが争いの中で死に、あるいは皇帝自身の命で死ぬことになる。
 ようやく生き残らせることができたのは白雪晴だけだけど、彼女はあんたなんかと一緒にやってられないわと去っていく。
 
 そして、問題の埋蔵金を手に入れたのはただ畑を作ってただけの洪秀全で、後は察しです。
 
 でもって、これ第二季作るそうで・・・ここから先をこの大清神捕という題名で?と首ひねっているところ。
 
 香港のスタッフが中心になって作ったそうで、そういやなんかTVBドラマとかの雰囲気もあります。
 
 30分×12集のうち、9集くらいはコミカルな辮髪王子の大冒険で、裏で権力争い描写がある程度。
 「四阿哥!迎えに来ました!」と身バレして、紫禁城に連れ戻されたあたりからが、突然陰惨な展開に化けました。
 
 まあ、何にしても、道光時代が舞台、主人公が咸豊でこの手のドラマは珍しいんじゃないでしょうか。
 
 やっと進みだした酔玲瓏を初め、見かけているドラマいっぱいなのに、なんでこういうのに手を出してしまうんですかねえ。むやみに長いドラマが増えてる反動でしょうかね~正直、あんまり長いとめんどくさくなってくる。
 配信が終わってないドラマってほんとに見たいのはリアルタイムで追っかけますが、普通に見たいのはできるだけ全部まとまってからにしたいんですよね。そこ行くと、このくらいのキャパってとっつきやすいんですわ。
 次は熊梓淇@仲坤儀の画心師でもみますかね?確かこれも短かったはず。
 
 配信が終わったら見ようと思ってる軒轅剣之漢之雲と秦時麗人明月心、まったくいい評判が聞こえてこなくて視聴意欲がめっちゃ下がってるところ。逆に悪評も聞かないんですけど、それってかえってまずくないか?
 
 見るまで題名も知らなかったような低予算ドラマとかのほうが、どんどん消化されていく今日この頃w
 
演員
 
角 色    演員
四阿哥   王厦
白雪晴   李墨
穆章阿   曾偉権
大 春   戴耀明
何玉庭   鲁振順
龍 王   蘆勇
道光帝   王剛
成亲王   陳之輝
佟 安   詹牧
 
職員
導  演  董偉
編  劇     高僑、葉蘅