江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大唐双龍伝(2011年版) その3

17~38集 見終わってしまった (゜_。)?

イメージ 1

なんか予想に反して、あっけなく見終わってしまいました。

宇文化及を襲ったものの、あえなく失敗。
冠仲と徐子陵は離れ離れに。

崖から河に落ちた徐子龍は、記憶をなくしてしまったが、商秀珣という馬を育てる牧場の主に助けられる。

冠仲も助かったものの、こちらは他人の意志を操る邪派の女綰綰に操り人形にされ、記憶も自分自身もなくしかけている。

といううっとおしい展開になってきました。

この二人が子どものころから世話になっていた肉まん売りの貞嫂@孔琳@黄蓉に、何を思ったか宇文化及が一目ぼれというどうでもいいような話がくっついてました。でも、この宇文化及、尤勇@西毒なんですよね。この二人のイチャイチャやってるシーンは、なんかけったいですわ。

このドラマは一応隋末を舞台にしてるんで、李世民とか秦叔宝も出てくるんですが、それが縛りになって、話が窮屈になっちゃってる印象を受けました。
それなのに、「ふつうそうじゃないだろ」展開も平気で入れてしまっているんで、中途半端な感じ。
どうせはじけるんなら、もっとやらんかい~

いけいけどんどんと次々ロクに修行もせずに究極の武芸を身に付けた二人ですから、上れば落ちるしかないのも仕方ないか・・・

ラスボスは宇文化及かと思ったら、その先があったようなんですが、こっちが決着ついてない
終わりの終わりになって怪しげな魔法使いみたいな邪教が登場。これを相手の魔術合戦が始まってしまったのも、そのまま。

なぜか程晧金も秦叔宝も瓦崗塞にいないのに、李密が瓦崗塞をのっとってるけど、こちらも捨て置かれたまま。

隋末は来たけれど、これから誰が天下を手にするのかっていうところでブツ切れています。
俺も皇帝を目指すという冠仲が、どう李世民と折り合いをつけていくのか・・・

いかにも、王晶です。

ドラマそのものは、けっこうすーっと見られてしまうんですが、全体としちゃ構成がおかしい。
この原作が、どこまで扱って、どんな風になってるかは知りませんが、絶対に原作ファンは怒ってるんでしょうねえ。
知らなくても見当はつきます。


まあ、ドラマとしてもなんだかなあというところは多いわけです。
天下をとるより武林を制覇したかったらしい宇文化及はなんだかわからん武術を究極の段階まで身に付けようとして、顔が崩れてしまう。それを隠すために仮面をつけるようになるんですが、仮面をつけた途端中の人は尤勇から替身の俳優に変わってしまった。
邪教の女に操られた冠仲が彼を治療してしまうまで、尤勇は出てこんかった・・・ちゃんと「面具化及」って演員表にもあったし。こんだけ堂々とやられるとあきれるしかないねえ。

前半生きのよかった冠仲、徐子陵コンビも、冠仲が綰綰の操り人形にされてからはテンションが下がってしまって、魅力半減。だいたいこういう話を延々と続けられるとうんざりする。

主人公にかかわった人間は次々殺されてしまって、今のところ生き残ってるのは李世民一族、林師道一族その他で、後は全滅状態。これじゃ主人公二人がうっとおしくなるのも仕方ないかも。

大陸でなんであんなに評判悪いかというのは、この中途半端な終り方にもあるんでしょうか?
この際、ついでに香港の林峯が冠仲やったのも見てみますか・・・比較すると香港版を見るべきだそうですから。