江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

琅琊榜 その10

小説の21~40章

 庭生たち三人の子どもに百里奇を倒させる話から、梅長蘇が家を買うまでの話。多少の順序は入れ代わってはいるものの大きな違いはありません。なんといっても作者の海宴自身がが脚本を書いているんで、なんじゃこれ~にはなりません。
 
 前回同様、間違ってるところは教えてくださいね~
 
 百里奇はドラマではあれも江左盟の人間と梅長蘇が言ってましたが、原作では本物ではなく江左盟の手のものと入れ替えたという少し入り組んだ話になっています。ことが終わって、姿を消してしまうことになってるとまで、結末がついてます。
 
 並行して、莅陽長公主が霓凰郡主が狙われているという話を梅長蘇の元に持ってくるエピソードがありますが、ドラマではその話はもともと靖王の母静嬪が宮中で得た情報という展開になっています。でも、原作ではそのくだりはいっさいなく、ただこういう危険があるから郡主に伝えてくれというだけのあっさりしたものになっています。
 
 その後、百里奇を倒した子どもたちが奴隷の身分から解放され・・・というのは一緒ですが、この宮廷場面にはドラマにはいない景寧公主がずっと一緒にいて、奴隷身分からの解放というご褒美も彼女が言い出しています。
そして、霓凰郡主を罠にかけようとしているのを皇后一派だと読み違えた梅長蘇がそれに気づいてうろたえる場面、ここでも景寧公主が太皇太后を呼びに行ったりと大活躍でした。
 
 この時、次々と指令を出す梅長蘇に「いいから先に帰れ」とか言われた蕭景睿は、自分は友だちと思ってるのに・・・と悶々としています。そこに対して、言豫津は「蘇兄は計り知れないところがある人物。ぼくたちと一緒に金陵にきたのも、本当に養生のためだと思うのか?一歩引いて、付き合ってるほうがいい。」と景睿に言い聞かせています。
 原作の豫津は随分大人なんです。比武招親の対戦で、彼や景睿の相手は特別弱い、自分たちは身分が高いので特別扱いされていると気づいているのは豫津で江湖の経験もある景睿の方が気づいていない。
 豫津というと、彼の武術は思ったよりも腕は立つけど、格好良く決めようとしたがる彼の使うのは扇。格好つけには必須アイテムですなw ちゃんと真冬でも仰いでいるようです。
 
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 夏冬登場で、豫津も景睿も大いに怖がっていますが、これは幼少時のトラウマ。突然皇帝が懸鏡司に5~11歳の貴族の子どもたちに武芸を仕込ませようと思いついたときに子どもたちを徹底的にしごいたのが夏冬で、しごかれたのが豫津たち。特に景睿より年少で長くかかわった豫津にはしっかりとトラウマがw
 でも、原作の表現だと、子犬のしつけにたとえられているんですけどw
 
 霓凰郡主と夏冬の関係も、郡主が未だに林殊の元婚約者という立場でいるために、林家を夫の仇と恨む夏冬は「誰かと結婚するまでは、私たちは友だちじゃない」といってますが、実は誰より心配している。
 百里奇の件で、一躍金凌中の注目の的になった梅長蘇が郡主の夫になるのではないか?と様子を見に来ます。
 この時に、赤焔軍のことや林殊と郡主の関係もやっと読者にある程度説明されて、というかここまでは小出しにはあってもまとまった説明はされてません。
 そして、ドラマにはなかった霓凰郡主がなぜこの比武招親に同意したかの説明が梅長蘇から夏冬にされました。
 
 水軍の戦いに不慣れな郡主たちが苦戦しているところに、いい作戦があると現れた人物がいた・・・実はこれは江左盟の人間だのだけど、その人物に郡主は好意を抱いた。それなのに、彼は突然姿を消してしまって、郡主は怒り心頭。で、皇帝からの話を受けた。
 という経過があったのですねえ。
 
 あなたも霓凰郡主に好意を抱いているのかという夏冬の質問に、郡主にふさわしいのは共に轡を並べて戦場で戦う屈強な勇士で、自分のような病弱で長生きもできない謀士はふさわしくないと答える梅長蘇。
 
 なんかこのまま霓凰郡主の出番ってなさそうな気がしてきたところで、梅長蘇の引っ越し先決定。
 
 ここまでの中で、疲労やらショックやらのせいで梅長蘇は何度か倒れているんですが、孟摯が内力を使って治療する場面とかも出てきて、ますます武侠ワールド確信してるところです。
 
ついでに・・・
 なぜ百里奇や飛流は琅琊榜に載ってないか?
 二人とも、対外的には無名だったので、琅琊榜には載ってなかった。でも、来年には絶対載るだろうと言ってます。
 もう一つついでに、懸鏡司の夏冬たちの名前がないのは、載せないでくれと朝廷から働きかけたからで、来年飛流の名前が出ないように頼まないといけないと梅長蘇が言ってます。
 でも、名前だけ登場している飛流の嫌いな藺晨哥哥が琅琊榜の小閣主だということはまだ明らかにされていません。
 
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 誉王と秦般弱の関係。男女の関係かどうか、ドラマでもそれは違うよなあという印象でしたが、原作中では「師父の命で誰の愛人にもならない」という彼女の姿勢を誉王も尊重していて、出しかけた手をすっきり引っ込めていました。ちょっと好感度アップ。