小説の41~64章
ざっくりと~夏冬が金陵に戻ってきたところから、蘭園、引越し、靖王府での腕比べと、越妃の復位、周先生と来て、霓凰郡主との「再会」が今回分のクライマックス。誉王にも太子にも頭の痛い事件が続いたところで、言豫津の父親言闕登場というところ。
だいたいドラマの6集から13集くらいの分です。
ドラマと違って、役所の名前を書いた木の札は出てきません。
後宮での事件は「~ということがあって~」という形では出てくるだけでです。未だに靖王の母静嬪は姿を見せません。ドラマじゃ結構キーパーソンな高湛も出てきません。
蕭景睿、言豫津がコンビで出てくる場面にはほとんど謝弼も一緒で、飛流から那三个~とひとくくりにされてます。
蘇宅引っ越し先探しで、霓凰郡主が赤焔軍の旧府に誘う場面とかのデートはまったくありません。
周老先生を見送った後、霓凰郡主が現れて、梅長蘇=林殊と気づく場面。ヒロイン不在のこの展開では、そもそもないかも知れないとも思っていましたが、一応そのままありました。
霓凰郡主は、姿を消した自分の愛する人物の行方を確かめに来る。そして、比武招親に同意したのも、身分が違おうとなんだろうと皇帝から結婚が許される機会と考え、彼が姿を見せることを期待していたからと話す。雲南に救援に行った時には、本当の顔も名前を知らせていなかったのですが、恋仲になってから迫られて本当の顔を見せたので、正体がわかってたんですね。だから、江左盟が隠してるんでしょ、彼はだれ、どこにいるの?まだ利用する気と詰め寄る。江左盟が彼を隠しているのは、他に利用するつもりなのかと迫ってます。
彼が赤焔軍の将軍聶鐸であり、江左盟にいることを認めた梅長蘇は二人が堂々と結婚できるようにすることを約束する。
ところが、これを聞いた霓凰郡主が赤焔軍の将軍であった聶鐸が命に従うなら「梅長蘇は何者?」と気づいて、袖をまくったり・・・という一幕があって「林殊哥哥!」という涙の再会。ドラマでは、衛崢が雲南に行ったことになってましたが、そっくり聶鐸と入れ替えたわけです。
いったいどうしてと尋ねる郡主に、時が来たら聶鐸に話をさせると答えるとか、梅長蘇は郡主の聶鐸への思いをかなえてやろうとしています。林殊哥哥が生きていたことで、郡主の12年間の緊張が一気に溶けたのは同じですが、すでに聶鐸という存在があるのはもちろん大きな違いで、これからどう展開してくか楽しみ。
しかし、夏冬の夫が聶鋒、郡主の恋人が聶鐸・・・間違う、絶対間違う!
あと、飛流。
原作中の飛流はもっと幼い感じです。年齢的には、呉磊でもいいのかもしれないけど、もっと発達が遅れてる。表情も冷たく感情が出てこない。ただ、蘇哥哥に対してだけ、目に温かさが見られる。そんな飛流が、景睿たちと触れ合い、蒙大哥や庭生たちと関わる中で少しは変わってきたようにも見えます。
でも、甘やかす、甘やかす~何か飛流が揉め事起こしても、「悪いのはおじさんたちだから、うちの飛流はいい子だ、兄ちゃんがおじさんに文句言ってやる」って、そこらのモンスターペアレンツ顔負け。
この間、何度か梅長蘇が襲われ、飛流が助けていますが、その様子を見た景睿は、そのすさまじさに驚愕しています。今まで梅長蘇が「怪我させるな」とストップをかけていたけれど、刺客に対しては「お行き」としか言わないので、やり切ってしまうわけです。
「蘇兄ちゃん~」と膝にもたれている姿との落差が、飛流の魅力ですけどね~