江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

幻城 その7

51~62集大結局

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 前回50集までをアップしてから、琅琊榜ツアーに行ったりその後の旅行記を書いたりしてたので、すっかり間が空いてしまった幻城。普通で言ったら、大結局を控えて、一番盛り上がるところなんですけど、私的にはおおいに盛り上がるどころか・・・

 ま、順々に…

 大騒動で登場した冰火族の渊祭は、彼に利用された櫻空釋の母蓮姫の裏切りで、大山鳴動して鼠一匹であっさり退場。結局、敵役は火族の王火燚に戻って、息子たちも含めた他人の元気を吸収しまくってラスボス化。

 渕祭を倒し、千年に一回花を咲かせる隠蓮というのがなんでも願いをかなえるということで、卡索が願ったのは、目を覚まさない嵐裳、死んだ櫻空釋の復活、海底にコールドスリープさせている梨落の復活。後は渊祭に元気を奪われてもう復活できないということでスルー。

 ところが、復活したこの三人、元のままではなかった。

 梨落と嵐裳は意識が入れ替わってるのに、卡索はそれに気づけないので、嵐裳な梨落がうじうじと・・・ええいうっとおしい!!

 この話を延々するもんで、この辺から迷子的にはドラマ見るのがとってもしんどくなってしまいました。

 櫻空釋は、復活したところを火族の火燚に見つけられ、自分を殺した卡索に復讐するのだという意識だけが残っているのをあおられる。名前も罹天烬と変わりました。真実を告げようとする艶炟だが、父親に禁じられ果たせない。

 火族の攻撃が始まり、ラスボス化した火燚に老冰王や人魚族の聖尊たちが殺される。その間に主人公卡索は、記憶が入れ替わっている三人を何とかしてくれと枯れかけている隠蓮に頼みに行って、代わりに死ぬ人間を選べと言われて、結局何ごともなせずに戻ってくる。

 戻ってみると、主役の卡索がこれと言ってなんにもしない間に、冰火大戦が起こり、父王を含め、ほとんどの仲間が死んでしまっていた。卡索と罹天烬の兄弟対決の中で罹天烬は櫻空釋の記憶を取り戻し、女二人の入れ替わりも元に戻る。

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 卡索は後ろから火燚に刺され、その火燚を倒そうとした櫻空釋から父親をかばった艶炟公主は結局父親と共に命を落とす。ラスボス戦の割には迫力なかった。
 
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 死に瀕している卡索から王として三界を治め、平和をもたらすように言われた櫻空釋だが、手はずだけ整えて、姿を消す。

 「なんとしても兄さんを復活させる」という櫻空釋は隠蓮よりさらに力のある赤凝蓮を見つけて、卡索を復活させようとしている。

 で、最後、なんだかわかりにくい展開で、櫻空釋は初めに卡索があの鳥のように自由になりたいといった鳥に変身、崖にぶつかって自殺、その血の流れたところから・・・と物語の最初に戻っていく。その様子を梨落と嵐裳たちが見つめる中、死んだはずの卡索が目を開く・・・

 これで、ドラマ冒頭の鳥の自殺を見つめる卡索というシーンに戻ったわけですな。
 書いていてもようわからん。

 つまり、櫻空釋は兄の生きている別の世界を作り出し、自分は永遠に自殺を繰り返す世界に囚われたということらしいのですが、よくわからん。小説とは話が違っているそうですが、これだと櫻空釋の自己犠牲の物語だったことになりますね。

 まあ、そこからどう弟を抜け出させるかという話を作れば、まだまだ話は作れる感じです。

 とにかく最後まで見ました。

 部分部分ではおもしろくもあり、俳優陣も人気も実力もある人そろえてるし、CGもいいところもあり・・・なんですが、何にしても話がわかりにくい。
 
 こんなふうに誰かが死んでは復活させ、話が行き詰ってくると新たにもっとすごいなんとかを出して来ることの繰り返しになってしまうんですね、正直飽きる。

 けど、私にはそんなことより、主人公である卡索がただいい人、立派な人、優しい人というだけで、全然魅力が感じられなかった。
 
 英雄的な働きをしないわけでもないし、梨落と嵐裳の二人に挟まれたもて男、でもひたすら梨落を愛する誠実な男ぶりも見せるし、弟思いだし、王としての矜持も見せるんだけど、こと物語の主人公として、自分からなかなか動かない。よく言えば慎重、バッサリ切り捨てればとろくさい。動くのは、良いにつけ、悪いにつけ、弟の櫻空釋の方。
 生まれたときから次代の王として期待され、、生きてきた卡索、いったい自分はだれなのかを繰り返し問われることになった櫻空釋という違いもあるわけですが、自分から動かない主人公には魅力を感じられないんです。ビジュアルは悪くないんですけどねえ。
 もっとも自分で動いている櫻空釋も、その動機が「哥,我只希望你能快乐」というだけですから、中二ってのはこういう設定なのという見本を見た気がする。

 このドラマ、その卡索の馮紹峰が、蘭陵王同様自分でプロデュースしてるわけなんですが、どうも主人公がうじゃうじゃしていて、自分から動こうとしないところまでなんか似てるんですよね~
 
 2016年夏のドラマとしては、青雲志と幻城が幻仙ものの二本柱という感じで売り込みされていました。冬が来てみれば、青雲志は中途半端なところで終わって第2部に突入、幻城はこの調子でとりあえず終わったわけです。

 スタートした時から幻城は恋愛ものとは聞いていたんですけど、それにしても主人公がこう受け身ではテンション上がりません。
 青雲志の張小凡の方がアクティブな分だけ、私的にはポイント高いかもしれません。
 もっとも、こちらは第2部スタートしたばかりなので、この先どうなることやらw

 そういや、こっちの方がドラマ引っ張ってたかも・・・の胡兵の火王火燚

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演員表

演員        角色    配音
馮紹峰   飾  卡索   魏超
宋茜    飾  梨落    陸庚宜
馬天宇   飾  樱空釋  姜広涛
張萌    飾  艶炟    喬詩語
麦迪娜   飾  嵐裳   徐佳琦
金喜善   飾  蓮姫    閻萌萌
邵兵    飾  冰王    宝木中陽
胡兵    飾  火王    楊黙
書亜信   飾  烁罡
龚蓓苾   飾  冰后    李金燕
汪鐸    飾  皇柝
徐嬌    飾  星軌
徐可    飾  星旧
劉冬沁   飾  遼濺
張雨剣   飾  片風    路知行
陳欣予   飾  潮涯    唐小喜
黄海冰   飾  克托    張杰
逯恣禎   飾  月神
黄徳毅   飾  秦楚
鄭佩佩   飾  封天    晏積瑄
厳屹寛   飾  渊祭    范哲琛
沈海蓉   飾  人魚聖尊

出品人  呂超
制作人  羅剛、陳倏盈
監制    馮紹峰、格凝
原著    郭敬明
導演    鞠覚亮、邹集城
編劇    沈芷凝