江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

熱血長安 その1

1~10集

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 また何見てるんだといわれそうですが・・・この前見てたのが妖出長安、今度のは熱血長安。中味は全然別物。
 
 見かけのRPG感にもかかわらず一話完結の推理ドラマで、わりにきちんと謎解きをしています。
見るかどうしようかな~と迷っていたんですが、導演が龍門鏢局の王勇(王駿晔)ということなので、視聴開始。
 
 舞台は唐代、李世民の時代。
 
 長安の町に起こる数々の事件を大理寺の少卿李郅と彼の率いるチームが解決していくという流れ。
 「監察医」の役を果たす譚双葉、人間データバンクの上官紫蘇の女性二人と武芸の達人黄三炮が大理寺の役人になり、ホームズ役を果たす薩摩多羅は公孫四娘の店で働いていて、アルバイトに大理寺に雇われる。
 
 この李郅は実は李健成の遺児という設定なんですが、今のところそれはいきてきてないです。
 
 なんといっても驚いたのはこのドラマ、背景のほとんどがCGだということ。
 
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 最初にこういう場面が出たときに、なんか見覚えのないセットだけど、どこだ?とか思ったんですが、どこでもなかった。
 幻仙劇でも何でもないんで油断してたら、ぼそっとこういうの出してくるんだもんなあ。
 確かに俳優にかかわらないところはCGだわ。
 
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 唐代の野外セットは少ない、天気の心配がいらない、移動もいらないとか言うことで、全面CG背景で室内撮影。
 千年前の唐代の雰囲気を残しているのは、京都だということで、京都でロケハンしたらしく、日本人視聴者としては見覚えのある風景がたくさん。
 
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 どうりで変に細かいところまで作りこんであると思ったんです。幻城とか青雲志とかのようなCGを前面に打ち出した幻仙劇ではないわけで、光が飛び交ったり、化け物が飛び出してきたりということは今のところあんまりないです。猫程度。
 
 背景は90パーセントCGだとか、野外では撮影しなかったとかいう話も見かけますが、馬の場面とかどうしたんですかねえ?
 
 他のドラマにしても、背景にCGを使っているのはもう当たり前になってきましたが、普通の推理劇でここまで徹底しているのは初めてです。
 
 しかも京都で元ネタを拾ってきたんで、なんか和風です。
 
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 この感じ、どこかで見た気がすると思ったんですが、トム・クルーズのハリウッド時代劇ラスト・サムライの風景やセットと感じがよく似てるんですわ。リアルだけど、どこか嘘っぽいw
 
 女性の造形が唐代の女性俑を連想させ、あまりでかでかした髷をつくってないのが感じ良いです。
 
 中の人は、黄三炮が蔡八斗@龍門鏢局の劉冠麟、
 
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薩摩多羅が孟玄朗@花千骨の徐海喬、
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李世民が前にも隋唐演義でやってた鄭国霖@郭靖@于正版神鵰侠侶。
 
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この三人以外の李郅の李鶴、
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上官紫蘇の鞠婧祎、
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公孫四娘の張辛苑、
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譚双葉の程小蒙
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は私には未知ですな。
 
 如海喬、孟玄朗の時より今回の方がイケメン度高いw
 
 とりあえず45分×24集で、一話完結なので、他のドラマの合間に見るにはちょうどいい感じです。
 CG背景については五毛銭特効とは言わせない、出来栄えを見てくれとインタビューで言ってましたが、まあ、こういうのもあるかなという感じ。見苦しいほどのことはないものの、CG特有の細かいのにのっぺりした感じは正直くどい。
 
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 このドラマ見てると、ほぼ緑や青の幕に囲まれた中での撮影が、もはやとりたてて売り物ではないということなんだと変に納得しているところです。ただし、ドラマ自体はそれなりにおもしろいです。