１～４２集（大結局）
驃国の王子が、唐帝国への和平使節として舞と音楽を献上しに行く一団を率いて長安を目指すという話です。
少し前の作品なのですが、鏢国つまり現在のミャンマーあたりの装束や風習を取り入れているのが目新しいです。でも、話そのものは何か懐かしさも覚える冒険ものの雰囲気があります。
驃国の王子舒難陀が、父の命で南詔国王の力を借りて長安に赴いた話は史実だそうで、白楽天の「鏢国楽」という詩の一節に「雍羌之子舒难陀，来献南音奉正朔。德宗立仗御紫庭，黈纩不塞为尔听」とあります。
よく知ってるな～と思ってくれたみなさん、ドラマの最後に出てくるのですよ～ググりましたｗ
この詩全文をご覧になりたい方は、こちらから百度百科をご参照ください。https://baike.baidu.com/item/%E9%AA%A0%E5%9B%BD%E4%B9%90/6005515
こういったエピソード自体が興味深いものではありました。
ドラマとしてはこれだけではネタが足らないというので、親の復讐、妻子の復讐、一族の復讐に出生の秘密に神器の秘密、権力争いの裏表、謎の達人に思いがけない裏切り者と豪華絢爛にオリジナルエピソードが作られていました。
舒難陀が父の名を受けて鏢国を出発するわけですが、その陰で国王よりも権力を持っている大臣伽羅那がこのチャンスに太子を殺害しようと動き出します。国王サイドでも、これを利用して加羅那を排除しようとしているのでお互いさまではありますｗ
ところが、舞楽団の一行を率いているのは実は加羅那の養子蘇決で、彼は父よりも太子との友情と忠誠を選んだように見えたドラマ開始当時ｗ
舒難陀は協力者として、飛族の夜莎羅と大唐第一游侠の夏雲仙を同行させ、鏢国第一舞姫の蘭瑪珊蒂や大唐内衛の関霊児らと共に長安を目指す。
その途上で、いろいろな事件に巻き込まれているうちに、あっちでもこっちでも親子関係のもつれや敵討ち話が錯綜してきます。味方かと思えば敵、敵かと思えば悪人ではなかった、善人と見えて実は中ボス、ラスボスと旅路にそって次々登場してくる人物たちが金太郎あめのごとく表向きの姿を変えて、本心や正体を明らかにしていきます。
オーバーな設定が途中でへたるというのはよくある話で、ここでも最初の方でものすごく恐れられてる飛賊として牢につながれていた夜莎羅がドラマが進むとそうでもなくなったとか、突っ込みどころはたくさんありました。
ドラマの内容には関係ないんですが、このドラマ、字幕の入れ方がひどいんですよね。台詞の内容とか誰の台詞かとを無視して、一行に詰め込むものだから、画面でキャラが話すよりも先に二人めの返事が見えるし、誰の台詞か混乱してイラっとしました。
この画像だと後の二つは蘭瑪珊蒂の返答なんですよね、舒難陀が話し始めた時点で、これが全部出てくるｗ
せめて改行してくれるといいのに。
肝心の鏢国舞を徳宗の前で踊る場面、気の毒にそれまでモブ扱いだった男性の踊り手が妙技を披露してます。蘭瑪珊蒂の方も舞踊家でもある宣璐が演じているのでこの舞踏シーンはなかなかのものでした。
こうして多大の犠牲を出して唐と鏢国の間には和平が成り立ち、民は平和を享受できることになったという結末。
お約束の舒難陀と夜莎羅の恋バナは太子と泥棒じゃ難しいどころじゃないけど、父王に認めてもらえなかったら自分が飛賊になるというめちゃくちゃな舒難陀の決意で二人は手に手を取って駆けていきました。
この恋バナ、なくてもよかったと思う。
ドラマは全部で４２集なんですが、ちょっと長すぎかと思います。長安までの道であちこち、「道草」を食うわけですが、そこに時間かけすぎてる気がしました。
驃族の衣装とかは目新しくて、興味深く見ていました。しかし、この格好で道を行くのは目立ちすぎるｗ
けど、このエジプトのファラオのようなこれは何？一応唐の禁軍なんですけど・・・
主人公の舒難陀には林更新。有能な太子だけど、結構単純で人に騙されやすい。国王になったら苦労するんじゃないですかねｗ
ヒロインの夜莎羅の秋瓷炫。私にはあの「大旗英雄伝」の最強の疫病神ヒロイン水霊光の中の人のイメージが定着してまして・・・どうも彼女の演技が性に合わない。今回はドラマ初めの方で繰り返し登場した彼女のけたたましい「高笑い」が耳障りでかなわなかった。もっとも、これは配音が原因です。
大唐第一游侠の夏雲仙は、導演の于栄光が自分で演じています。その後に導演した作品ではすぐに死んでしまうとかあまり重くない役を選んでますが、ここでは主人公以上にアクションシーンも多くストーリを引っ張る役で、さぞかし大変だっただろうと・・・
蘭瑪珊蒂の宣璐は、最近では陳情令で魏無羨の師姐を演じてました。舞踏の場面が美しかった。
唐の徳宗には陳宝国、南詔国王には趙文瑄なんかが登場して、箔付けしてます。
正直なところ、ヒロインが別の俳優さんだったら、もうちょっとスムーズに見られだろうな…と思うのは長く続く「大旗」後遺症ですかねえ。
さて、ちょっと時間のかかった舞楽伝奇もクリアしました。
なぜか今週分の慶余年がどっと配信になったので、それを見なくちゃなりません。もちろん喜んでます！
演 員 角色 配音
秋瓷炫 飾 夜莎罗 马海燕
林更新 飾 舒难陀 赵岭
于荣光 飾 夏云仙 于荣光
宣 璐 飾 兰玛珊蒂 莫颜铭
苏倩薇 飾 关灵儿 邱秋
胡海锋 飾 苏 决 严明
唐国强 飾 李 适 李立宏
赵文瑄 飾 异牟寻 南诏王
周 舟 飾 伽罗那 李立宏
高一玮 飾 阿 蛮 谷峰
宋运成 飾 关长岭 宣晓鸣
孙 玮 飾 海东来 汤水雨
商 蓉 飾 月霜行
王力可 飾 韦贵妃 邱秋
林 静 飾 宇文中
李梓萌 飾 小腰
吕易珊 飾 红泥
杨 觉 飾 雍羌 谷峰
梅丁亚乌 飾 王妃 马海燕
職員
总顾问 ：秦光荣、李纪恒
总策划 ：赵金
出品人 ：罗明、覃信刚、郑刚、刘燕铭、蒋晓荣
总监制 ：张子扬、尹欣、梁宗华、赵树清、赵智江
监 制 ：汪恒、黄海涛、李建生、王瑞青
策 划 ：申积军、吴登吞昂(缅甸)、许秋芳
剧本策划：赵树清、于荣光、罗远书、罗岳
总制片人：周亚平、蒋晓荣、杨于明
制片人 ：张洁、王浩、于婉琴
监制导演：于荣光
编 剧 ：王倦
服装设计：莫小敏
