三生三世十里桃花 電影版
公開前から悪評がいっぱい聞こえてきていたこの映画版三生三世十里桃花。
まあ、この造形ではなんやかんや言われても仕方ないかなあと思いつつ、完成を待ってました。
完成後の記者会見か何かで、インタビュアーに突っ込まれて夜華の楊洋が落涙、白浅の劉亦菲が慰めたとかいうのも聞きましたが、比べて文句言うというのもなんだかなあとは思った。でも、これだけ同時期に出されると比べるなという方が無理な気がする。
迷子的には、これはこれでアリだろうし、CGもいいし、そんなひどい出来じゃないなとは思うものの、やっぱり短い時間にあれだけ長い話をつっこんだ無理は出ていますね。
以下、ネタバレ含めて、独り言。
映画はドラマで言うともう中盤の白浅が素素として過ごした天界から青丘に戻っているところから始まります。
主要な登場人物は、白浅、夜華、折顔、素錦、玄女、阿离にラストにだけ出てきた擎蒼だけ。あれだけわさわさいた天界のメンバーは天帝さえ不在で天帝からの命は読み上げられて終わりです。まあ、これ以上ないくらいさっぱり切り捨てたもので、その分話の流れがすっきりしてはいる。
じゃあ、話が分かりやすくなったかというと、今度は端折り過ぎている感じで、ドラマを見てるからこそ司音と墨淵、墨淵と夜華の関係とかが理解できているけどな・・・映画だけ見たら、分かってもらえるんだろうかなとか余計な心配。
登場人物を整理し、話を端折りまくってとっとと転がっていく分、主人公たちが一度絶たれた関係をまた作り上げていく過程が弱くなってしまった。ドラマでは、夜華がそれこそ一枚一枚紙をめくるように白浅に迫っていきますが、映画は白浅の視線で話が進むこともあって、夜華の扱いが軽目。
配役的には、楊洋と劉亦菲の組み合わせは美しい。劉亦菲には霊児、王語嫣、小龍女と神仙姐姐のイメージがあるのをうまく取り込み、帅哥楊洋とのバランスもいい感じ。夜華の方が何万歳も年下って雰囲気も出てる。
ドラマだと趙又廷の夜華の方に人外の仙人の雰囲気が強く感じられたのが、映画では白浅の方に仙人っぽさを感じるのはそういう思い込みがあるせいかもしれません。
李純の玄女は、花千骨の聶満天での意地悪役を評価されてかのまた同じような役。この前見てた画江湖之不良人じゃけなげな妹弟子やってましたがw
いらんことをしなけりゃいいのに~と思ったのが、冒頭の白浅がアニメーションの動物たちを引き連れて森の中をかけていく場面。まるでディズニーかと見えるんですが、後の話にもつながってないし、意図が不明。
そのせいか、迷谷がこんなアニメキャラに・・・
ドラマ版はこちら・・・これについてだけは、私はドラマ版絶対的支持!!
胡巴、糖宝以来、こういうキャラを競って出してくる感じですが、いるのかほんとに?
折顔がこんな造形なのは、アニメと真人部分をつなぐ意図もあったのかと邪推。
CGは比べるなどということが無駄なほどの完成度。ホグワーツ城みたいな天界での上下左右のない人の動きとか、ドラマじゃありえない・・・オスカーを受賞してるアメリカ人アンソニー・ラモリーニナを特撮監督に迎えただけの値打ちはありました。
時間がきつい展開なのに、この夜華お料理場面は食神?だし、白い布翻して戦う白浅は、どうやっても小龍女思い出すし、こういうのがぽこっと放り込んであるんですよね。ラストバトルにだけ登場した擎蒼@厳屹寛はまさか幻城じゃあるまいなw
ドラマと両方続けて見ましたが、一長一短。趙又廷の夜華が高評価なのは当然だと思うけど、だからと言って楊洋のを否定する必要はない。
ただ、この映画の終わり方では、最後に氷の中から姿を見せたのは墨淵?夜華?ってなってしまいますよね。どうも司音と墨淵、素素と夜華、そして白浅と一体となった墨淵夜華の三生三世の愛というような構成に改編したらしいですね。でも、どっちにでも見ようと思えば見える。
日本でも、一部で公開がされましたが、美しい画面は楽しめる映画なので、多くの人が見られるようになるといいな~
美しい映像であることは保証できます。
演員
劉亦菲 飾 白浅/司音/素素
楊 洋 飾 夜華/墨淵
羅 晋 飾 折顔
厳屹寛 飾 擎蒼
李 純 飾 素錦
顧 璇 飾 玄女
彭子蘇 飾 阿离
職員
出品人 張強
制作人 張一白、薩支磊
監 制 張一白
原 著 唐七公子
導 演 趙小丁、Anthony LaMolinara
編 劇 李晗,劉晗,麦霊,張亜亮,樊蘇華
撮 影 謝天翔