江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

将軍在上 その3

21~31集

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 ちょうど真ん中まで来て、話の流れが変わってきました。今までは、次々に新しい登場人物が出てきて主人公たちと関わり、また退場していくパタンで60集あるドラマの枠組みを作ってきた感じでしょうか。今回見た分だと、あっちこっちに伏線が張り巡らされて行ってるな~、いよいよ話の本筋に突っ込んできたかという感触。
 
 同時期に始まった猟場もそんな感じだし、今夜は九州海上牧雲記がとうとう始まるし、気軽に見られるドラマもないとつらいかなあ。
 
 とりあえず、話の流れ。
 
 葉昭は新兵を虐待した皇后の甥を処刑する。彼女は前皇帝が父に与えた玄鉄鞭というのを持っていて、これが狄仁杰の尚方宝剣や包拯の三口銅鍘と同じく報告は後回しで処刑してもいいという特権のおまけつき。
 皇后が皇帝に訴えても、それはお前の甥が悪いと言われるだけ。これで葉昭、皇后の恨みを買う。
 
 皇太后が死に、皇帝は自分の母親が実は李氏であったと聞かされる。 狸猫换太子のエピソード、あっさりですね~
 
 皇帝が新しい優秀な官僚を探したいという話から、趙玉瑾たちふらふらしている身分の高い公子たちが科挙を受けさせられることになる。受からなければ、俸禄召し上げ・・・葉昭にのせられて、せっせと勉強して合格する玉瑾。
 
 その家庭教師が、柳永なんですが・・・林志穎のドラマで見たw
 このドラマ、まったくの架空歴史かというとそうでもなくて、ぽこぽこと実在の人物やら、皇帝仁宗は皇后の子ではないという狸猫换太子の話なんかをす~~と持ち込んでくるんですよね。
 
 見てるほうがびっくりしますわ。 
 
 清廉な官僚范仲淹が改革の中心を担うよう皇帝から命じられていますが、これも恨み買いますな。彼が青楼から救った娘红蔷は范仲淹に仕えていますが、一生懸命練習して彼そっくりの字を書けるようになった・・・うん、伏線。
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 范仲淹は于波。狐芳不自賞やら秀麗江山之長歌行で皇帝役でしたが、ここでは窮屈な官服着て、朝廷高官の役。
 
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 話が飛びますが、やっぱり衣装が変だという声がたくさん出てますね。
 趙玉瑾たちの衣装も日本から一点物の生地を買ってきて仕立てたとかいう話ですが、確かに生地は悪くないんですが、どう見ても平安時代の装束もどきに見える。日本人が見ても違和感あるんで、現地ではなおさらでしょうね。彼らのひらひらっとした衣装に比べて、葉昭たちの軍装や朝廷の官服が全身ゴムで作ったのかと思うくらい息苦しく見える。色も派手な青やら紫やら・・・目が疲れる。
 太子妃昇職記の時のように予算がないがための策としての意味もあったトンデモ衣装と同じレベルのトンデモ衣装ですよね、やっぱり。
 
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 そういや全体的に男性の衣装のほうが派手というか予算かけてる感じで、玉瑾の侍妾トリオなんか太子妃昇職記の時と同じく色違いの着た切り雀だし、うっとおしい柳惜音はずっと白い衣装のまま・・・さすがにヒロイン葉昭はいろいろ衣装持ちだけど、玉瑾の半分もないよな~これもまあネタですか?
 
 元に戻って~~
 都を出た柳惜音は出家しようと尼寺に行く。そこで地元のエロ爺に目を付けられ、逃げ出すが、崖から落ちて生死不明。ま、気の毒に死んだのは侍女だけでしょうな。
 
 水害の被災地の視察と被災民の救済に派遣されることになった玉瑾。葉昭も供にしてよいと言われて、自分がメインと引き受ける。
 朝廷には、被災地に使う金がないから、地元の悪徳官僚やら金持ち連中からその費用を手に入れようとする玉瑾。お忍びでいったはずですが、みんなして「郡王~」「将軍~」とかやってていいのかw
 
 集めた金持ちたちを兵糧攻めにしたり、なかなか狡猾に金をまきあげる玉瑾達。
 
 一方で、民衆を虐待してきた大人父子を葉昭が鞭の一振りで処刑。民衆の喝さいを浴びてますが、これもまた朝廷の権力者の恨み買ってますな。
 
 ということで、今回見た分は「主人公サイドみんな恨みを買う」の巻でした。
 
 このあたりの話は、三侠五義なんかでけっこうなじみのあるエピソードが取り入れられている感じです。開封奇談でも、包拯が権力者の息子の首を切る話で恨みを買ってますが、両方とも大概オリジナル展開なのに、舞台が同じ仁宗の時代なんで、こういう風にかぶってくるんですよね。お約束ってことでしょうか?
 
 様々な事件の裏でちゃくちゃくと天下をひっくり返そうという準備している一派の動きも見えてきて、こちらも配信が待ち遠しいです。