１～２４集(大結局)

　冬の古装劇祭りが終わってしまって、どうしようといいうところに降ってわいた心理罪フィーバー。ただし、個人的ｗ

　鄧超が主人公の「心理罪之城市之光」がおもしろかったんで、前から面白いという評判だった心理罪のドラマに取り掛かってみました。（この映画のことはまた後で・・・）

　いや～評判にたがわずおもしろかったです。

　扱う事件が相当に血なまぐさいし、大学にはサイコパスいっぱいだし、警察もいい勝負だし、「行き過ぎた暴力場面」だらけだし、そりゃ当局ににらまれてカットされるだろうなとへんに納得。

　雰囲気的にはクリミナルマインドとか暗黒者なんかの系列ですが、もっと主人公が若くて不安定だし、取り巻くキャラもみんなサイコパスすれすれ。

　１集が３０～４０分くらいの２４集。このボリュームなのにエンディングが４分はあるんで、正味はけっこう短いです。幸いノーカット版を見ることができたんで、ドラマをしっかり楽しめました。

　どうやら、警察や警察官、のイメージを損なう、血なまぐさい、過剰な暴力、低俗・・・というシーンがばっさりやられたようです。喫煙シーンのカット位ならともかく、根幹にかかわるところもカットされてるんで、これだと話は何にもわからないな・・・・

　興味ある方にはカットされた場面の一覧はここ。笑えるくらいなくなってます・・・でも、彼の地のみなさんすでに確保されてる様子。日本では、ネットでちゃんとノーカット版が見つけられました。

　主人公の方木は法律を学ぶ大学生だが、天才的プロファイラー。その彼が、緑藤市で起こった連続レイプ殺人事件の犯人を捕らえるために警察に協力したというエピソードを皮切りに、４つの事件が取り上げられています。二つ目の吸血鬼殺人事件は時間的には、三つ目のエピソード七人目の読者より後。四つ目の画像は、その事件の３年後で吸血鬼殺人事件よりは後、という時間的にも入り組んだ構成です。でも、この構成は話を進める上では必要でした。

　ここで視聴者をミスリードする仕掛けもあり、方木や彼を事件に駆り出した警察の邰偉たちが犯人に振り回されているうちに、ドラマはあっという間の大結局。

　ミステリなんでネタは割りませんが、地下にけっこう大仕掛けな「秘密基地」的なものが出てきたのにはびっくりというか、ちと鼻白む思いでした。でも、最後まで緊張感がとぎれない演出で一気に見せられました。

　初めは傍観者でただの警察への協力をしていた方木が、だんだんと事件の中心になり、彼自身が壊れそうになる、いや壊れた？という物語が、事件の解決と同時に進みました。併せて、ただ方木を事件に引っ張りこんだ警察官という役割とも見えた邰偉がとてつもなく暗い過去を抱えて、自分自身の闇と向き合っていたことも明らかになる。２時間ドラマなんかだと、こういう位置の警察官って割に「え～そうだったのか～～さすがですね～」と主人公を持ち上げるだけのことが多いんですが、彼はやり手ですし、もう一人の主人公です。

　このシリーズ、すでに第２季も公開されているんで、続いてみるつもりですが、第１季ラストの方木の視線が捉えたものがなんだったかが気になっているところです。