江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

天盛長歌 その4

34~51集

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 楽しく見てるドラマが毎日更新されてるのはうれしいけど、ブログ書く余裕がなくて、こんなに間が空いてしまった。
 痛しかゆしといったところですねw
 
 毎度のことですが、ざっくり雑な上に間違いだらけご容赦です。
 
 寧川退場後、寧弈vs二皇子寧昇と常家一族という対立関係。
 後宮ドラマとかなら延々とやりそうな王子たちの妃選びもあっさりと不発のまま終了。後ろ盾のない寧弈に実力者の娘をと思った辛子硯の企み、それを横取りしようとした常貴妃と寧昇、どっちもごめんだと目的の娘が機転を利かせてすり抜けてしまったのはおもしろい。
 
 皇帝が、跡継ぎを書き記した詔勅を入れた箱を預かることになった魏知。その詔勅には次の皇帝は寧弈と書かれてるらしい、皇帝の体調もすぐれないし、これは取り換えなければ!とあせる寧昇、彼の母常貴妃、寧川の異母妹韶寧たち。
 ところがこの「遺書」そのものが皇帝と寧弈の仕掛けた罠で、魏知を利用して寧昇の名前を記した「詔勅」と入れ替え、それを読み上げさせてどや顔の寧昇たちの前に、元気満々の皇帝と寧弈が誰の名前も書いてない本物の詔勅をもって現れる。いや~すごいひっかけあいっこで楽しかったです。
 
 結果、常貴妃自死、寧昇幽閉。それでもなお常家の勢力は強大で、次の目標はこの常家自体と削藩。
 
 韶寧公主の駙馬選びが進められ、魏知を自分の駙馬にと望む韶寧。とうとう自分は女性であることを皇帝に告白。一度は烈火のごとく怒った勢いで死罪にしようとした皇帝だが、思い直して閔海に派遣して、手柄を立てて罪を償うというパタンに。皇帝は藩を削りたいわけですが、何かこのあたりの展開は清朝初期のような感じですね。
 
 これに寧弈も同行することになった。そこに鳳知微を守れという命で周辺の青溟院の学生たちが同行、燕怀石、顧南衣、彼女に夢中の赫連錚ももちろん同行。赫連錚、ちゃんと魏知=鳳知微と見ぬいていてただのストーカーではないw
 
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 この間、七皇子寧斉がだんだんと権力欲をむき出しにしてきて、寧弈や鳳知微の周辺に監視の目を光らせ、寧弈を追い落とそうと始めている。その網に引っかかったのが、鳳知微の弟鳳晧。彼、ほんとにチャラチャラの遊び人で、母親が隠していた血浮屠の令牌や「長孫晧」と本当の名前を記した書類を持ち出して、捕まってしまう。
 
 閔海では、常家の長男忠義が寧弈を図り失敗。次男忠信は父親を殺害して実権を握り、寧弈にすり寄るが失敗。
 
 忠信が率いる閔海の常家軍と寧弈の軍が睨みあい、疫病を寧弈の軍に蔓延させたりと陰険にやってます。
 
 そして、都では鳳晧が大成の死んだはずの九皇子ということがバレてしまう。捉えられた鳳晧と母の秋明瓔。彼らを何とか助けようと薄氷を踏む思いで皇帝と話をする辛子硯。それに対して、寧弈がこの件を把握していたとにおわせ、失脚させようとする寧斉。なかなかの陰険さで、寧川と寧昇を足してレベルアップしたような感じでブラック化しています。
 
 これを知って閔海から一人戻ってきた鳳知微、皇帝の面前で告発される一家三人。母親はあくまでも娘は自分の子で無関係と主張。
 皇帝は彼らを殺すより、臣従させて天盛王朝の力を示したいと考えているが、秋明瓔は拒否。崖っぷちです。
 
 そこに寧弈が大急ぎで戦いにケリをつけて、常忠信の首をぶら下げて戻ってくる。
 
 毒杯を差し出されて、それを飲もうとした鳳知微だったが、それを横取りして鳳晧が自死。たった一晩でチャラ男から変身していました。続いて秋明瓔が先だって服用していた毒で死ぬ。
 
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 一人残された鳳知微。嘆き悲しむ彼女は、やっと互いに愛情を確認しあった寧弈との絶縁を決意。
 ここで一区切り・・・
 
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 新しいキャラとして、華璟@王鴎が登場。鳳知微の腹心燕怀石の婚約者で、常家に恨みを持つ女侠として、さっそく知微と義姉妹になって彼女を助けています。
 
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 張暁晨の赫連錚は予想した通り、良いキャラです。時にはコミカルなキャラに、時には良き理解者に、時には切れ者の王子として話にアクセントをつけています。
 女性と公にしたけど、男装のまま巡按の官職についた知微が拱手すると手の重ね方が男性のままだと、黙って指摘するなどという場面は赫連錚にぴったりで、これで彼女と赫連錚が愛情関係でなくても友情を育てていることがわかります。
 
 知微にしか懐かない顧南衣もだんだんと赫連錚のペースに巻き込まれ、「友だち?それ何?」だった顧南衣に表情が出て来たのも楽しいです。
 
 こういう細かいキャラの性格描写とかを見てるのもこのドラマの楽しみです。
 
 もう50集を超えたんですが、そんなに長く見てきたような感じはないですし、残りがもう20集もないというのも信じられない感じ。私の見てるのはDVD版なので、ひょっとするともうちょっと話数があるのかもしれない。実はそうだといいなと思ってたりします。この前に見た陳坤のドラマ脱身が、まだ続きあるのか~~という気分に陥ってしまったのとは正反対。俳優も大事だけど、やっぱり脚本だよね~~と思うしかない。
 
 次々と難題が降りかかるのを時にはそれが主人公サイドの仕掛けた罠だったり、予想の斜め上を行く展開が待ってたりしてほんと飽きさせませんわ。で、緊張感ピリピリかと思うと、辛子硯と妻大花のコミカルなやり取りとか、顧南衣と赫連錚のつつきあいとか息を抜ける場面が過剰にならない程度に差し込まれていて、ドラマの展開にアクセントつけているのも長さを感じさせない理由でしょうね。
 俳優の演技がかなり濃いのとは反対に、一つ一つのエピソードなどは結構テンポよく話の密度は濃くてもくどくなることなく展開してます。ほんとにこのバランス感覚のよさが気持ちよくて毎日せっせと見ているわけです。