江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

上陽賦 その1

1~8集

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 配信開始の日に二度に分けて配信された分。

 章子怡が初めてドラマに主演するというので話題になっていましたが、2年も塩漬けになってたんで忘れてしまうところでした。題名も原作「帝王業」が「帝凰業」「江山故人」から「上陽賦」で落ち着いて、80集が68集に圧縮されてようやく登場です。


 大成国という架空の王朝を舞台に、皇帝の姪で幸せいっぱいわがままいっぱいに育ってきた阿妩こと上陽郡主王儇を主人公に権力争いと彼女の変貌が描かれるドラマのようです。

 なにしろ主人公の王儇が章子怡なので、片頭片尾の映像を見ると圧倒的女帝感。でも、ドラマスタート時点では15歳だそうでw

 

 これに対して、いろいろ批判もあるようですが、私はそれほど気にならなかった。ここのところ、いろんなベテラン俳優さんの若作り、いや少年少女役を見ているんですしw

 それより彼女に絡む皇帝の三人の息子、実の兄王夙あたりの男性俳優が「おじさん」過ぎるのが気になってしまった。年齢的には彼らも10代か20代初めの設定と思うんですが、ちょっと勘弁してくれ~な気分。イケおじは望むところですが、イケおじとして登場してきていただきたい💦

 髭があるだけで父親世代、なければ息子世代というだけの区別じゃ無理がある。

 とか思うとやっぱり章子怡はすごいや~と思うわけです。15歳に見えるか見えないかではなくて、演技で15歳を見せてつけて「どや~」って言われてる気がするw


 大成国では馬姓の皇帝一家と宰相で第一の権臣琅琊王家、それに次ぐ謝家が国を治めている。でも、なんでわざわざ琅琊王家w

 王家は12代続けて皇后を出して来た名門。現在の皇后も当主王藺の妹、王藺の夫人は皇帝の妹。王藺と長公主の間には息子王夙と娘王儇がいる。皇帝と皇后には太子がいるが、出来は琅琊榜の太子程度。

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 もう一つの謝家からは、謝貴妃が入宮していて、こちらには第3皇子がいる。

 皇帝の3人の息子は王家の母を持つ太子子隆、それに次ぐ権力者の謝家の母を持つ第3皇子子澹、そして身分の低い母をすでになくしている第2皇子子律。

 皇位を狙う資格を持つのは子隆と子澹、子律はひっそりと太子の言いなりになっています。

 王儇と子澹は恋仲ですが、王家の娘を得れば皇帝になれるということで、太子は彼女は自分のものと決めてかかってます。

 

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 表面的には、太子は嫌い、子澹と結婚したいという王儇の願いをかなえようとする母や謝貴妃、皇帝、なんとしても太子に嫁がせたい皇后や父というドラマが展開しますが、その裏では皇位を巡る思惑が入り乱れています。

 そこに現れたのが成り上がりの将軍蕭綦。彼は敵の王を殺したら王にするという皇帝の言葉によって豫章王に封じられますが、馬姓でない王、しかも士門でない寒門の王など認められないと朝廷では重臣たちが沸騰しています。

 しかし、20万の軍を率いる兵権を持つ彼は、王家を追い落としたい謝家には魅力で、娘を嫁がせようと図ります。

 ところが太子が王儇を襲うつもりで間違って謝家の娘宛如が被害者になってしまう。これで、太子は王家の娘を娶れず、謝家は蕭綦と結べなくなってしまう。

 この裏には、おとなし気な顔した子律の企みがあるわけです。

 

 そこに皇帝が突然毒を盛られて人事不省になってしまう。早速太子を監国に、自分は摂政となって国政を掌中に収めた王藺。そして、邪魔な謝貴妃を毒殺犯にして自死に追い込み、謝家一族を追放。子澹を墓守においやってしまう。

 謝家の一同や子澹が死なずにすんだのは、王儇が父の命に従って蕭綦との婚儀を受け入れたからです。母の長公主の手配で一度は子澹と逃げる機会もあったが、子澹が現れず、婚礼の夜に蕭綦は急に出陣してしまい、とことん家族にも男たちにも絶望したヒロイン。

 その彼女が誘拐されたところで8集終了。

 皇帝と謝家はうざい王家を排除したい。皇后は好きでもない男と結婚したのは王家の娘だったからでせめて息子を皇帝にしたい。長公主も兄が皇位につくために好きでもない男と結婚させられたのでせめて娘は好きな男と結婚させてやりたい。このあたりの思惑はすぐに見てとれますが、さらに自分が皇位を奪取したい子律、馬家から皇位を奪いたい王藺、さらに腹の中の読めない蕭綦と玉座の周りは真っ黒けになっています。

 幸せいっぱいだった王儇が、皇帝暗殺事件の時からすっかり面変わりするところなんかはさすがの演技力と感心。章子怡って苦手なことも多いんですが、やっぱりうまい俳優さんです。

 相手役の蕭綦には、共演したいと言っていた周一囲。登場あたりがかっこよすぎて、思わずリピしてしまいました。

 

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 父親の王藺には于和偉。目的のためには手段を選ばない権力者ぶりが見事です。

 

 そして、母親の長公主が趙雅芝、謝貴妃に恵英紅と香港武侠ドラマで活躍した懐かしい顔が並んでいるなかなかな画面。

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 子憺には台湾の楊祐寧、子律には蒲巴甲、太子妃になってしまった謝宛如は左小青と見慣れた顔ぶれが並んでいます。

 8集で王儇を誘拐したのはどうやら袁弘のようです。

 冒頭で、一人の少女を巡る3兄弟プラス1?うざそう~となかなか視聴意欲が盛り上がらなかったのですが、こういう陰険な権力闘争なら見る気ましましです。こっちの方がうざい?趣味の問題です~

大江大河2 その1

1~10集

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 2年前の「大江大河」の続編、というより普通に「続き」です。

 covid-19のために撮影が遅れて、公開が今年になってしまったという話も聞いてますが、2年前にもうかなりできてたんじゃないかと?ということで、第2季に不安を感じる必要がないというのは助かります。

 王凱演じる宋運輝が東海化工に赴任してくるところからスタート。早速何かとトラブルに巻き込まれてます。彼が自分の人脈を使って、不利に動いていた流れを東海化工に引き寄せるなど活躍して見せたことは、仲間の信頼を得ることにもつながりますが、嫉妬もされるし、北京の上部に目を付けられることにもなります。

 仕事の上では辣腕を発揮して、突然やってきたアメリカや日本との取引の中断にも対応して国産化をすすめ、副工場長に抜擢されています。これ、1989年の経済封鎖ですかね?

 家庭生活では、妻の程開顔がおねだり顔で自分の父母や兄を丸抱えして、宋運輝に面倒見させようとしています。金州化工では、優秀な婿を捕まえて一家のためにこき使うというのが伝統なそうで・・・このドラマ通して、一番嫌いなキャラがこの程開顔母子。

 赴任後ずっと別居してた二人が、ようやく東海に居を構えても、孫は自分の手元から離さない、でも、できの悪い兄は東海で引き取れとかもう質の悪いヒルに吸い付かれたようなもんです。

 そんな妻の対応にイラつきも見せますが、どこまでも甘い宋運輝。

 

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 東海で教育委員会的なところに就職した程開顔、早速わがままな甘ったれぶりを発揮してますが、彼女が宋運輝の脚を引っ張るのは確実なようです。

 

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 楊爍演じる雷東宝は、村の工場が爆発するという事件が発生。専門家不在の中ここまで危うげながらもとんとん拍子にやってきた村の事業がとん挫することになります。

 陳平原に賄賂を贈った雷東宝を今回もひやひやして見てる雷士根@王宏。

 金策に走り回りますが、銀行なども手のひらを返したように近寄ってきません。彼らを誘い出すために韋春紅との偽の「結婚パーティ」を開きますが、東宝は彼女と実際に再婚することにします。

  宋運萍が忘れられていくと反発する宋運輝、もう二度と顔を出すなという宋家の両親。雷東宝にはみっちり応えてます。

 

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 童子健の楊巡、こちらも早速トラブル発生。彼は前季で市場を買収してオーナーになっていますが、店賃を巡って店子の造反に出くわしてます。その楊巡の相棒となっているのが、前季で出所してきた尋建祥。
 楊巡のところも景気が振るわない影響をもろに食らって、雷東宝に不義理を働いてますが、それでも借金のカタにとった中古車を乗り回すようになった彼は村の英雄です。

 

 今度は80~90年代にかけての中国経済の変容をバックに、そこに生きた人々の様子を描いていくことになります。このドラマ、多分王凱主演でなかったら見てなかったかもしれないんですが、何か好ましい。国は違っても、同じ年代を経験してきたというノスタルジー的なところがあるのかもしれません。同じように日本の高度成長時代を描いたドラマは息苦しくて見るのがつらいのですが、中国でのドラマだから一歩引いて見ていられるということもありそうです。

 この時代、日本でも「24時間働けますか」などというとんでもない栄養ドリンクの宣伝が高評価で受け入れられていたのが記憶に残ってますが、国情は違えど同じような経験をしてきてそれぞれ「今」があるんですね。

 

 演員的には、前回の配役はそのままで登場。新しく宋運輝の北京の上司路小第に李光洁(息衍@九州縹緲録)、東海化工の同僚韓則綱に斉奎(張徳林@開封府伝奇)などが登場してきました。

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 演員層の厚さもこのドラマの魅力です。これだけキャラの濃い人物が大勢出てきてもばらついた感じがしないのはさすがです。

 

 ということで、これと「有翡」に加えて章子怡の「上陽賦」の三作メインで当分見ていくつもりですが、どうにもミステリ方面が気になってかなわない。またドボンとはまってしまいそうで、困惑って自分でなんとかしろよってところなんですが💦

有翡 その4

31~42集

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 そろそろラスト部分が近くなって、謝允のこれまでの人生とかも明らかになってきました。

 思いのほか、謝允・周翡カップル以外の李晟・呉楚楚、楊瑾・李妍カップルもそれぞれの見せ場が与えられていて、十分にドラマ進行に貢献。こういう複数カップルが出てくるとどれか一つくらいただ迷惑なだけとか裏切りものがいるとかありがちなんですが、現時点ではそういうこともなく、三組の個性の違いが楽しく見られています。

 それにしても周翡には陳子琛が結婚の申し込みにやってくるし、楚楚にはブラック化した殷沛、李妍には毒医応何従と、本命以外にも応援団がついていて、ヒロインズ無双ではある。

 

 李妍に振り回されてる応何従と楊瑾が好ましいw

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 滅煞大会に現れた前朝の大監であった楚天瑜を倒し、父の仇を討った謝允だが、そのためにまた内功を使って倒れてしまう。
 
 周翡は彼が死んだものと絶望するが、謝允の師父同明大師が現れてまだ死んではいないと二人を蓬莱へ伴う。

 ここで、謝允のこれまでが一気に語られます。彼は赤ん坊の時に、王中官の手によって宮殿から救い出され、その後、蓬莱にたどり着いて、この和尚たち4人を師父として育ってきた。ここでは安之と呼ばれている彼は皇孫の地位には未練もなかったが、王中官が自死してこれをいさめる。それ以後、真面目に修業も勉強もした謝允は蓬莱を出て、軍を率いる。しかし、俞聞止らの企みによって透骨青の毒に侵されてしまう。師父の一人はその彼に自分の内力をすべて与えて、死んでいる。

 これは謝允が生きることに対して達観してしまっても仕方ない気もする気の毒な設定。

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 ともかく今の謝允を助けるのに必要な薬を得るために東奔西走する周翡。この薬を手に入れることができ、謝允は再び動けるようにはなるが、透骨青の毒が一時的に押さえられただけで、一年生きられるかどうか。

 なかなか厳しい状況ですが、これ「琅琊榜」でもあった状況。
 でも、ここで謝允の思いは周翡と共にその時間を過ごし、彼女に看取られたいというもの。そして、すべて知っている周翡。

 そして、再び、一同が四十八塞へと集まってきます。

 謝允の正体を知っている周翡の父母は共に娘の恋にいい顔をしませんが、だからといって邪魔するわけではない。

 義弟陳子琛が周翡に求婚にやってきたことで、思い切りがついた謝允、「短命な夫を持つ気はあるか」と周翡に求婚します。

 こういう展開も悪くないです。梅長蘇が下したのとはまるで逆の結論ですが、短い時間でも二人でいれば幸せだという周翡と謝允の決意もまたよしです。

 四十八塞では大当家李瑾容の誕生日を迎える。誕生日にろくなことが起こらないというのは江湖のお約束。「海天一色」を手に入れるために必要なアイテムすべてが四十八塞にそろってしまった今、俞聞止や沈天庶たちは妻の祝いにやってくくる周以棠も含めて一網打尽にしてしまおうと企んでます。

 そのために三皇子のお付きに紛れ込んで透骨青の毒を謝允に使った胡天瑛が四十八塞に潜入してきています。

 残り9集、四十八塞謝允の命と二人の恋の行方と同時に、海天一色の秘密を巡っての駆け引き、と同時に大掛かりな戦闘シーンとかアクションシーンも楽しめそうで楽しみです。

 

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 しかし、周翡の剣を折ること折ること。こんなに次々剣を折るヒロインもいなかったと思うけど、「戦ってはいけない体の弱いイケメン」を守って戦い抜くヒロインが自然に描かれているのが好ましいです。

終極筆記 その2

13~36集(大結局)

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 うわ~~ん、悪い予感的中!終わってなかった!
 どうせ「大結局」までドラマ化しても、その先に謎は残るし、だからその続きの話があるんだというのはよくわかってるんですけどね~

 配信日程に原作の「大結局」が入ってなかったんで、なんかこうなる予感はした。まあいっか~ともうあきらめ半分です。

 ドラマ自体は、予想外に上手に話をはしょって36集でまとめてあると思います。肖宇梁演じる張起霊の他にも、これまでの「老九門」「沙海」と同じ配役をゲストに入れて、この二つとの連続感を出してます。

 なのに、全くスルーされてる李易峰の「盗墓筆記」と侯明昊の「盗墓筆記2」ってのはいったいなんだったんでしょう?

 李易峰のは配役も派手だったし、話題性も十分あったのに、原作にないキャラをわずか12集に押し込んだりしたせいで、次に続けられなくても仕方ないかと・・・

 ここで欲張って、本来ずっと後の物語になる「邛笼石影」にあった「点天灯」のエピソードなんかまで取り込んでしまって余計に後には続かなくなってしまったんでしょうね。派手な場面だからと欲張ってしまったわけだw

 最初から続きを作る気、なかった?

 

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 侯明昊のは、何年もたってからの「続編」で、李易峰版のオリジナル部分をなかったことにしてしまったのはともかく、ストーリ展開というか構成にまとまりがなさすぎる。

 

 で、版権問題を頭に入れると、日程的に土壇場ではなかったかと思われるこの「終極筆記」

 思いのほか、出来はいいんですけどね~

 

 曾舜晞の呉邪、肖宇梁の張起霊は悪くなかった。ただ、いろんな意味で主役枠に押し込むほどの「ヒロイン」は不在だったし、ドラマ展開にも不要じゃないかと思った。何人かの配役には力不足を感じないではいられないのが残念だけど、たくさんの原作をこんなにコンパクトにまとめた脚本は悪くないし、CGとかも満足できるレベル。

 ずっと呉三省はどうなってるんだ?と思ってた「入れ替わり」もそこからだったか!とようやく腑に落ちたのは個人的に納得。何しろ原作を3作しか読んでないんで、ドラマとドラマの間が白紙状態。

 このドラマ見てると、張啓山のエピソードとかがたくさん出てきて、それを踏まえて後から出た「老九門」を見たら、そりゃ楽しかっただろうな~という気分にはなります。なんで当初ちゃんと順番にドラマ化してくれなかったという恨み節もでます。

 

 ゲストの形で出てくる「老九門」の張副官こと張日山の張銘恩は「沙海」にも登場して、話の一体感を出してます。
 もう一人、「老九門」で陳皮阿四を演じた胡耘豪が老けメイクで登場。結構似合うw

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 呉邪たちが「張大佛爺の財宝」とかを話題にしてると、「老九門」とか朱一龍版呉邪の「盗墓筆記重啓」を思い出すし、その辺のつながり感は十分。呉邪が「七星魯王宮にも行った!」とか言うと李易峰版はなんとか脳裏に浮かぶんだけど、「雲頂天宮」の話だされるともう白けるしかない。

 

 で、やっぱりこの後どうなる?で終わってしまった「終極筆記」って、何も「終極」してないじゃないかと突っ込んで視聴完了ですかね?ひょっとして、この続きも出る?

 でも、出るとしても、この先呉邪は呉三省に化けてるから主役やっても「おいしく」ないんだよね~

 この際、もう一回呉三省にイケメンおじさん配役するってどうですかね?と李易峰版の呉三省@張智尭を思い出す・・・

 少なくとも張起霊が姿消すまでしないと、今回の「終極筆記」で提示された謎がまたそのまま置き去りになるんじゃないかと思って、原作の「大結局」読んでない人間としては「沙海」と「重啓」の内容に必死につなぐのですが、他にも抜けてるのもあるし、そもそも全部ドラマ化したとしてもまだ終わらないんじゃないかと思う今日この頃・・・ま、いっかw

 

 なんか「老九門」をリピしたくなってきて、困惑・・・そんな時間はない!


演 員     角 色   配音
曾舜晞  飾  吴 邪   苏尚卿
肖宇梁  飾  张起灵   北辰
哈妮克孜 飾  阿 宁   张喆
刘宇宁  飾  黑眼镜   刘思岑
范 明  飾  吴三省   汤水雨
王劲松  飾  吴二白
刘雪华  飾  霍仙姑   张欣
成方旭  飾  王胖子   成方旭
刘昱晗  飾  解雨臣   戈凡
刘若嫣  飾  霍秀秀   张雨濛
万沛鑫  飾  潘 子   李宇峰
陶珞依  飾  陈文锦
何巍然  飾  拖 把   何巍然
鞠可儿  飾  云 彩
泓 萱  飾  尹南风
伯 乐  飾  裘德考   路扬
朱 杰  飾  王 盟


職員
出品人  龚宇
制作人  李莅樱、白一骢
監 制  王晓晖
原 著  南派三叔
導 演  邹曦、马小刚、卫立洲
編 劇  田良良、张鸢盎
美術設計 熊斌
動作指導 郭亚莎、薛雷、杨磊
造型設計 张世杰
服装設計 王文强

有翡 その3

21~30集

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 ちょっと他のドラマに気を取られているうちに、もう40集まで配信されてました。えらいこっちゃ~また「積み」になってしまう~

 ということで、ちょっと焦ってます。いや、ちゃんと見てはいたんですけど、テンポが落ちていたのです。原作のあるドラマには付き物の魔改造指摘とか演出への異議とかなんとかが聞こえてきますが、Priest原作でいうなら「鎮魂」の魔改造に比べたら大したことはないんじゃないか?という気がしないでもない。でも、「有匪」は未確認なので、本当はどうかは知らないw

 三組のカップルができたようなところが前回視聴分、今回視聴分ではその三組がすっかり「既成事実」となっています。展開早いw

 恋愛ドラマ方面は順調のようですが、武侠ドラマ方面の方はもう山あり谷あり、裏切りあり、乱闘あり・・・とにぎやか。謎の怪人物は次々出てくるし、謝允がとうとう封印された武功を見せるし、そこからまた朝廷方面の話が出てくるし、武林の盟主を目指す奴は出てくるしと、もう武侠ドラマお約束のお話がてんこ盛り。これをうれしいと言わずに何がうれしんでしょ?と喜んでみております。

 簡単にお話の動きをトレースすると・・・

 ようやく四十八塞に一同が戻ってきます。ところが四十八塞では裏切り者が出て、沈天庶率いる地煞の攻撃にさらされてしまう。大当家である周翡の母李瑾容は不在、この危機に対処するための統率するものがいないという事態に、周翡が次々に指示を出していきます。その後ろでは謝允が彼女にアドヴァイスをしている。この戦いで犠牲も出しながら、周翡や李晟たち若い世代が次代のリーダーとして育っていることが明らかになります。

 激しい戦いが続く中、とうとう謝允が自分の武功を発揮、周翡を助けます。それに気づいたのが周翡の他に、沈天庶と現朝廷の柱国俞聞止。彼と謝允こと前朝の「皇帝」蕭川の間にも緊張関係があるようで、俞聞止は蕭川が武功を使ったということは彼の命も数か月とほくそ笑んでいます。

 

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 李瑾容が戻ってきて、地煞たちを撤退させます。

 一時の安寧が訪れますが、謝允は一人山を下りていきます。

 

 で、新しいフレーズにドラマは進みます。

 霍連涛が「滅煞大会」を開くと武林の各門派に知らせてくる。それで、わらわらと皆が零陵城にあつまってくる。きっと謝允も来るに違いないと出てくる周翡。李瑾容の名代で出てくる李晟と呉楚楚、勝手に出てきた李妍と引っ張ってこられた楊瑾。

 武功を開放したために謝允は透骨青の毒を抑えられなくなり、冰毒に苦しんでいる。彼はまず透骨青に侵され、それを抑えるために強大な内力を達人から与えられているのですが、武功を動かすにはこの内力を使うことが必要で、そうなると透骨青を抑えられず、生命の危機という組み立て。

 冰毒に苦しむ彼の様子からすぐに透骨青に気づいた毒医応何従という胡乱で面白げな人物も登場、謝允を助ける方法はない、死んだら死体をくれ~と言い出してます。

 客餞で周翡たちと出会った興南門の朱晨兄妹とかまた新しいキャラも登場。

 霍家での「滅煞大会」には、武林の人間たち以外に、現皇帝の三皇子である陳子琛一行、俞聞止、大監で実は地煞の楚天瑜とかも集まってきて、誰が地煞と戦うための盟主になるかでもめだし、「お前なんか~」と暴露大会が始まる。彼らの狙いは「海天一色」なのですが、この「海天一色」、いったい何なのかがわからない。財宝、武功の秘籍とかそれぞれが勝手な思い込みでワーワーやってますが、謝允は実は何かわかってる模様。

 敵味方入れ混じった「滅煞大会」を利用して、霍蓮涛は武林の人間たちを焼き殺そうと企んだが、失敗。もうこのわちゃわちゃした感じがたまらないw

 ところで、こちらの朱雀主木小喬、どっかで見たと思ったら「刺客列伝」の執明お友達莫瀾の郭鑫。

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 謝允を見つけた周翡は、もう逃がさない!と武侠ドラマ名物どでかい手錠を謝允の手と足にはめてしまう。彼女は、謝允の命が長くないというのは承知の上で、少しでも長生きさせようとしています。当の謝允は、前朝の蕭家の血脈が一人でも生きていればその復活を目指して戦い続ける人間がいる。庶民には誰が皇帝でも安穏に暮らせればよいともう悟りきっています。

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 ということで30集。

 宋洋主演の「潜夢追凶」が気になってきてる昨日今日です。まずはこれと「終極筆記」クリアして、「大江大河2」見て、それからにしろよ、自分と言い聞かせておりますw

拆案

 1~24集(大結局)「拆案」なのか「拆・案」なのか?

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 新年早々から何やってんでしょうw 予定外の探案ものに突っ込んでました。
 これ、短いんです。26~28分かける24集なので、隙間時間にちゃちゃっとクリア。腰据えて見たい「大江大河2」とかより条件的に見やすかったのです。

 でも、先に言ってしまいますが、毎度おなじみ「終わってません」
 
 ついでに、ゲスト出演として、大きく出てる張雨綺と喬振宇ですが、張雨綺は主人公の主治医として結構登場してきますが、喬振宇は最後の最後で一分間出てきただけ。これもまあ毎度おなじみ。第二季があれば、きっともっと出てくるはず?


 舞台はドラマ最近流行の民国期、ここはフランス租界。そこの警察に中央巡捕房の探長としてやってきた谷嘉誠演じる顧遠と法医の董璇の車素薇、探長になれると思ってた副探長の康一臣@苏小玎 、新聞記者の曹青夢@吕艳蓓の4人が主人公グループ。

 

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 顧遠は命よりも大事なことがあると主治医の公輸春の反対を押し切って警察に入ってくる。彼の過去に何があったのかというのが最初の謎ということになります。

 腕利きの法医である車素薇は父親が行方不明になっている事件を抱え、その父親が顧遠の師父。

 康一臣は父親が富豪で上海の裏も仕切る有力者で、手下の王五六を従えて警官をやっているが、周囲からは康少爺と認識されている。

 その幼馴染で「彼女」の曹青夢もやはり有力者の娘で、警察の上部も彼女の勝手な割り込みを見ないふり。


 主人公たちの設定に、またかい~という感じがあって、目新しさが感じられないのが残念。

 康一臣は顧遠に嫉妬して、彼が解決した事件を自分の手柄にしてくれと言い出しますが、顧遠があっさりとかまわないぞと手柄を譲ってしまいます。どうも顧遠には他の目的がありそうです。

 この康一臣と曹青夢が、登場時点でめちゃくちゃけたたましくてウザいんですが、しばらくするとそれなりに優秀で考えもしっかりしているし、顧遠たちとの人間関係もしっかり築いてきます。

 どうも中華ドラマにこういうキャラ設定が目立つような気がするんですが、ぶっちゃけもうやめとけば?と思う。

 

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 けれど、ドラマ内で起こる事件は結構新鮮味もあってミステリ部分では楽しめました。かつての大監や格格、纏足といった清朝から続くアイテムを取り込んだ事件とか、映画や手品などを舞台にした新しい時代を取り込んだ事件とかこっちの設定は彩りがあってよいです。

 いくつかの事件が進むにつれて、主人公たち自身の過去や家族につながってきます。個々の事件が、大きな闇につながっていくというパタンもおなじみです。でも、そういう雰囲気がでたところで、大結局になっています。

 そもそもこのドラマ、原作は「十二奇案」というくらいで、12の事件があるはずと思われますが、ドラマでは長短あわせても6つ?やっぱり半分。

 一応、ここまでの事件の「黒幕」の始末はつけたし、主人公グループも新しい局面を迎えてひと段落。でも・・・

 

 ということで、結構楽しく見終わりました。
 さあ、「有翡」もちょっと一気見して、「大江大河2」にもそろそろ戻らないといかんな~


演 員     角 色
董 璇  飾  车素薇
谷嘉诚  飾  顾远
苏小玎  飾  康一臣
吕艳蓓  飾  曹青萝
卢世明  飾  崔鹏
张雨绮  飾  公输春
乔振宇  飾  卢世君
王山水  飾  张恒
卜宇鑫  飾  王五六

 

職員
出品人 包蒙蒙
制作人 王辽(总制片人)
导演 杨东亮
编剧 刘宇团队

心宅猎人

1~36集(大結局)

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 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。

 

 2021年最初のブログ更新は「心宅猎人」です。

 結構こじれた構成のこのドラマ、評価というか好き嫌いが結構あるだろうなと思います。特に、大結局あたりの急展開、これは受け入れられないという視聴者も多そうです。

 とはいえ、中盤過ぎたあたりからのこのドラマ世界の不安定さに、何かしかけがあるんだろうと眉に唾つけてみてた素直でない視聴者迷子は、「あ。そう来たの?」とそれなりに納得。

 

 さて、ドラマは記憶をなくして行き倒れていた江爍が、大道芸人の一座に救われ、「六指」と名乗る謎の人物が起こす連続殺人に巻き込まれていくところからスタートしました。舞台は一応民国期。

 江爍には何ともはや~で終わってしまった「盗墓筆記2」や「推理筆記」の侯明昊。今まで見たどれよりも主役感があってよいです。

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 この江爍を犯人と決めつけて追いまわす軍閥のお嬢様元慕青、彼女は事件捜査がしたくて勝手に警察に入り込み、勝手に制服らしいものを作って、勝手に捜査会議を仕切ったりしてますが、一面お嬢様学校の学生だったり、そのくせ学校に関連する事件が終わると一切学校に行ってる様子はなかったりと実に適当な設定。中の人は、「三生三世十里桃花」や「倚天屠龍記」の祝緒丹。
 彼女を初め、登場人物の背景や人間関係のおさまりの悪さもごちゃごちゃした感じも大結局までくると、そういうことかと何となく納得。

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 もう一人、事件の状況から江爍は犯人ではないと彼を助けるところから、最大の協力者となったのがこちらも財閥の次男で父や兄に逆らって家業を放り出して医者をしている秦一恒。こちらは「法医秦明2:清道夫」の劉冬沁。

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 彼らがチームとなって、常山洲で起こる怪奇な事件に取り組んでいきます。ただちょっと変わっているのが、江爍の「捜査方法」。彼は催眠術の達人で、事件にかかわる人間たちの心理世界である心宅(心魔の生まれるところ)に入り込み、そこで事件の経過や犯人を捜すのです。どれだけ達人かというと、彼が銅銭を目の前に一瞬振るだけで、たちまち催眠状態に入るし、江爍自身だけでなく、秦一恒や元慕青を連れて「心宅」に入っていくこともできます。

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 一体六指はなぜ江爍を「ゲーム」の相手に選んだのか、六指の正体は?というような謎は早々から提示されますが、事件が重なるたびに秦一恒や元慕青の一族、江爍を助けた大道芸の一座にも危機が迫り、彼らもその関係者も六指と深く関係をしていることが明らかになっていきます。

 というと普通にホラー風味のミステリなんですが、一つ明確に「なんか変だ?」と思わされるのは、六指が江爍を連れ込む心宅の中の世界。なんか映画で見たような気もするんですが、この中で江爍は六指から謎を突き付けられ、無理難題を押し付けられます。

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 そのうち、「現実」の世界と「心宅」の世界、過去の出来事なんかがごっちゃになったあげくに、さらにもう一つの世界が姿を現します。
 まあ、終わり方としては、この手の展開をするなら、こうなるよな~とは思うのですが、なんかどっかで見たような気がしてデジャビュに苦しんでます💦

 具体的にはご覧になってないとわかっていただけないとは思うのですが、一応自粛。

 でも、嫌いじゃないw

 というような調子で今年もやってまいりますので、どうかよろしくお願いします。

 

演 員     角色
侯明昊  飾  江烁
祝绪丹  飾  元慕青
刘冬沁  飾  秦一恒
肖 旭  飾  白开

张 翔  飾  秦一持
宗峰岩  飾  元阵

職員
出品人 龚宇、王晓晖、张云可
監 制 冯小刚
原 著 贰十三
導 演 李泽露
編 劇 徐翔云