江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

有翡 その4

31~42集

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 そろそろラスト部分が近くなって、謝允のこれまでの人生とかも明らかになってきました。

 思いのほか、謝允・周翡カップル以外の李晟・呉楚楚、楊瑾・李妍カップルもそれぞれの見せ場が与えられていて、十分にドラマ進行に貢献。こういう複数カップルが出てくるとどれか一つくらいただ迷惑なだけとか裏切りものがいるとかありがちなんですが、現時点ではそういうこともなく、三組の個性の違いが楽しく見られています。

 それにしても周翡には陳子琛が結婚の申し込みにやってくるし、楚楚にはブラック化した殷沛、李妍には毒医応何従と、本命以外にも応援団がついていて、ヒロインズ無双ではある。

 

 李妍に振り回されてる応何従と楊瑾が好ましいw

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 滅煞大会に現れた前朝の大監であった楚天瑜を倒し、父の仇を討った謝允だが、そのためにまた内功を使って倒れてしまう。
 
 周翡は彼が死んだものと絶望するが、謝允の師父同明大師が現れてまだ死んではいないと二人を蓬莱へ伴う。

 ここで、謝允のこれまでが一気に語られます。彼は赤ん坊の時に、王中官の手によって宮殿から救い出され、その後、蓬莱にたどり着いて、この和尚たち4人を師父として育ってきた。ここでは安之と呼ばれている彼は皇孫の地位には未練もなかったが、王中官が自死してこれをいさめる。それ以後、真面目に修業も勉強もした謝允は蓬莱を出て、軍を率いる。しかし、俞聞止らの企みによって透骨青の毒に侵されてしまう。師父の一人はその彼に自分の内力をすべて与えて、死んでいる。

 これは謝允が生きることに対して達観してしまっても仕方ない気もする気の毒な設定。

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 ともかく今の謝允を助けるのに必要な薬を得るために東奔西走する周翡。この薬を手に入れることができ、謝允は再び動けるようにはなるが、透骨青の毒が一時的に押さえられただけで、一年生きられるかどうか。

 なかなか厳しい状況ですが、これ「琅琊榜」でもあった状況。
 でも、ここで謝允の思いは周翡と共にその時間を過ごし、彼女に看取られたいというもの。そして、すべて知っている周翡。

 そして、再び、一同が四十八塞へと集まってきます。

 謝允の正体を知っている周翡の父母は共に娘の恋にいい顔をしませんが、だからといって邪魔するわけではない。

 義弟陳子琛が周翡に求婚にやってきたことで、思い切りがついた謝允、「短命な夫を持つ気はあるか」と周翡に求婚します。

 こういう展開も悪くないです。梅長蘇が下したのとはまるで逆の結論ですが、短い時間でも二人でいれば幸せだという周翡と謝允の決意もまたよしです。

 四十八塞では大当家李瑾容の誕生日を迎える。誕生日にろくなことが起こらないというのは江湖のお約束。「海天一色」を手に入れるために必要なアイテムすべてが四十八塞にそろってしまった今、俞聞止や沈天庶たちは妻の祝いにやってくくる周以棠も含めて一網打尽にしてしまおうと企んでます。

 そのために三皇子のお付きに紛れ込んで透骨青の毒を謝允に使った胡天瑛が四十八塞に潜入してきています。

 残り9集、四十八塞謝允の命と二人の恋の行方と同時に、海天一色の秘密を巡っての駆け引き、と同時に大掛かりな戦闘シーンとかアクションシーンも楽しめそうで楽しみです。

 

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 しかし、周翡の剣を折ること折ること。こんなに次々剣を折るヒロインもいなかったと思うけど、「戦ってはいけない体の弱いイケメン」を守って戦い抜くヒロインが自然に描かれているのが好ましいです。