江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大理寺少卿游 その3

17~27集

 

 自宅警備なんでドラマ見る時間がある~とか言っていた日々は終わり、無茶苦茶忙しい日々がやってきました。でも、それもなんとか明日で終わり、またいつもの日々が戻ってくる予定。

 こういう余裕のない状況でも、ぼつぼつと「唐人街探案2」と「大理寺少卿游」だけは見続けております。紫川は「ぼつぼつ」まで行かない「ぼちぼち」という感じ?どう違うのかは聞かないでいただきたいw

 

 ともかく「大理寺少卿游」です。もう大結局まで配信されてしまいましたが、私は10集遅れくらいになってしまいました。なかなか続けて視聴できなくて、細切れになってしまったので、ストーリ紹介というより印象的なシーンをいくつか紹介したいと思います。 

 

 今回視聴分では、大理寺の仲間たちそれぞれに関わる話も入れながら、李餅がずっと調べ続けている3年まえの事件から始まる一連の謎がだんだんと姿を見せてくる。孫豹がかつての仲間とのかかわりで投獄されるなど、彼らの周辺に魔の手が迫っています。それをチームワークと李餅の推理力、にゃんこパワーという特別な力で乗り越えていきます。 

 

 李餅は大理寺の人間たちが自分の問題に巻き込まれることを避けようと、一人で捜査に乗り出します。しかし、明鏡堂の孫豹たちは李餅が取り組んでいる謎は彼一人のものではないとそれぞれの得意分野を生かして、独自に調査を始めます。そこに上官擒が私だって大理寺の人間なんだからと明鏡堂のメンバーと共に動き始める。

 

 上官擒を演じている任敏、これまでにないシャキッとしたキャラで好感度高いです。というか「玉骨遙」のキャラがうざ過ぎたw

 

 李餅の「猫」についても、今回視聴分ではいよいよ李餅がそのサイズ感のまま猫になる、という「大理寺日誌」をそのままCG化したような場面が登場しました。このバージョンの「白猫少卿」なかなかホラー味がありますねw
 何やら「猫神さま」みたいのも出てきて、ホラー味、伝奇もの風味も濃くなってきました。

 現時点ではまだ彼の「正体」は明鏡堂のメンバーには告白していないのですが、その日も近い感じで、いよいよ李餅周辺が切迫してきています。しかし、あの壁の登り様を見て、何とも思わないのか、君たちw

 

 この期に及んで阿里巴巴が実はとある国の王子という身バレしますが、今更~と突っ込みました。けど、「父王は子どもを作るのが趣味」で爆笑、「僕は123番めで父王は僕の顔も知らない」というのでちょっと同情。

 この阿里巴巴にしても、王七や崔倍、孫豹たちも、最初のころは無能な明鏡堂のシンボルみたいだったのが、それぞれに捜査官としての自覚も能力も高めてます。

 

 崔倍は「大理寺日誌」では頭上に黒雲を乗せた不幸の配達人的な存在だったのですが、ドラマでもやはり黒雲が登場してちょっとほっと一安心しました。黒雲のない崔倍、なんか収まりが悪い感じで落ち着かなかったのですよ。ただ、崔倍のこの黒雲不幸ネタ、漫画ほどには大風呂敷広げてくれなかったのは残念です。

 

 見ていて小気味よかったのは、李餅と邱慶之の目と目で見かわす連係プレーです。続いて、李餅かばって矢を受ける邱慶之という「君たち、敵味方なの?やっぱり…?」の関係。なかなかこじれた背景が邱慶之の方にもありそうな?

 

 彼らの前に突然現れた3年前の李餅の父を殺害した刺客黒羅刹。彼はどうやら李餅の秘密も知っている様子・・・

 

 このドラマ、「大唐狄公案」と同じような構成してるんですけどね~どこに違いがあるかと言えば、主役が実は猫、というだけではないですよね。こっちも黒幕の姿が見えなくてイライラするところは同じなんですがw

 例えば、無理にこじつけた感もありありなオリジナルキャラ上官擒、ここへ来てドラマ世界で存在感を見せ始めています。現代的価値観も付け加えたキャラ設定は無理と言えば無理なんだけど、そう不自然さを感じさせません。
 それに対して、「大唐狄公案」の女主と言えば、キャラ設定があいまいで不自然じゃないですか?琵琶の名手の妓女として登場し、事件に巻き込まれて狄仁杰といい関係になって、任地まで着いていって県衙の書記官まがいと思えば、検死までするし、最後のエピソードなんか狄仁杰そっちのけで大冒険に乗り出すし・・・全く鵺のようなキャラでとらえどころがなくて、魅力を感じられなかった。
 一人の人間に盛り込み過ぎて、しんどいのですよ。

 ととと~また「大唐狄公案」の愚痴になってしまった💦

 

 だらだらした感想文の最後に一つ。このドラマ。大理寺のメンバーの制服とかは漫画準拠なんですが、この員外郎の妹が来ている衣装がものすごく可愛くて好み。色といい、生地のふわっとした感じも、髪の結い方もめっちゃ気に入りました。

 ついでにもう一言。

 私の推し楊皓宇が演じる袁先生が退場してしまって、とっても残念。このキャラ、よかったのに~もっと見てたかった。

 ということで、「何が言いたいんだ?」と自分でも突っ込む今回視聴分の感想でした。


 

唐人街探案2ドラマ版 その1

1~8集

 

 映画版とは全くテイストの違うドラマ版「唐人街探案」の第2季。これまた突然配信開始になったような?最近、事前にチェックをしっかり入れてないんで、どれもこれも空から降ってきてるような気になってしまいます。

 

 今回は、《天使的旋律》《悪魔的呼吸》《游楽園》《黄金城》の4つのエピソードで全16集。ちょうど前半8集を見たところで、初めの二つのエピソードが終わりました。

 

 主役は、第1季に次いで邱澤の演じる林黙で、第1季や映画版に出演していた俳優がそのままのキャラで登場してきます。
 王宝強の唐仁はもちろん出てきました。でも、いつものように林黙に仕事押し付けて10秒くらいで退場。杰克賈のトニー・ジャーとか KIKOの尚語賢などはけっこう出てきてくれます。
 それにゲストがやっぱり豪華で、うれしいです。

 

 最初のエピソード「天使的旋律」では、天使療養院に精神病患者を装って潜入することになった林黙が外界との接触を断たれ、孤軍奮闘することになります。「カッコウの巣の上で」を思い出さないわけはないのですが、それはそれ、これはこれで、全くテーマは違います。
 
 この療養院は入院患者を番号で呼び、治療というより患者を管理することを目的としているようなところで、そこには高圧的な看護師、とにかく外面はいいけど裏はとげとげの院長、すさまじく暴力的な患者とかいる。
 強面の看護師長彭西を演じる熊黛臨が怖いです。

 前回とは違うキャラ安頌で登場した馬浴柯の普通っぽさも怖いですw

 

 林黙がここに潜入したのは、鋼琴師ピアニストと呼ばれる人物からの電話がきっかけだったが、そのピアニストは浴室で首をつって自死。他にもたくさんの死者が出ていることを知った林黙は、病院内を調べると同時に病院から逃げ出そうとしますが失敗。一方で彼との接触ができないことを心配した小愛や薩沙は、杰克賈を送り込みます・・・

 彼の調査で、この療養院にはとんでもない悪事が行われていることが判明します。

 

 とまあ、本家映画版と比べるとほんとダークなストーリが展開します。ほとんど笑える場面がないのです。もっとも映画の方も、唐仁のキャラがでごまかされていますが、結構ダークな話ではないかと・・・

 

 続く二番目のエピソードが「悪魔的呼吸」、こちらは信者を操る怪しげな宗教集団静心会と林黙たちの戦いになります。  
 不気味なアルカイックスマイルの静心会の指導者阿信を演じる楊瑾華が怖いです。

 

 はっきり言って、どっちの話も胸の悪くなるような組織との闘いです。療養院の看護師長や医者、静心会の指導者たちの薄気味の悪い笑顔から目を逸らしたくなります。

 どちらの組織も人をひととも思わず、自分たちの利益のために患者や集まってきた信者たちを利用し、邪魔をする者たちを容赦なく排除するというとんでもない組織です。

 林黙、あっちで刺され、こっちで電気ショックくらい・・・と散々な目にあっても、大活躍というのにかつての香港電影風味を感じてしまった。一応痛がってますが、ほぼ不死身w

 

 今回のドラマ、ここまでにClimasterの順位とかQとかの話が出てきてないんです。どうなるんですかね?
 ただし、林黙は子ども時代やIvyとの関係から生まれたトラウマをまだ引きずっているという描写はあるので、世界観がつながっているのは確かです。舞台が同じタイの唐人街ということだけではないと信じたいところ。

消失的她

消失的她

 

 昨日の「河辺的錯誤」の前に見てた朱一龍主演の映画です。
 こちらも純ミスというよりサスペンス風味が強い心理劇のような感じです。

 そもそもこの映画を見る気になったのは、主演が朱一龍だというだけでなく、脚本とプロデュースが陳思誠ということもあったのです。彼らの作品なら、まあ大外れはないだろうという見当です。

 結論から言うと、その見当はまあ大外れしていませんでした。


 冒頭、朱一龍の演じる何非は東南アジアのリゾートに妻の李木子と一緒に来ています。しかし、その妻が姿を消し、もう15日も帰ってこない、妻を探してくれと警察署で必死の形相で訴えています。しかし、警官たちからは相手にされず、途方に暮れています。
 その彼が、朝目を覚ますとベッドの隣に見知らぬ女性が眠っていて、私はあなたの妻李木子、私を忘れたなんてあなたこそおかしいんじゃないの?と彼をなじります。


 この見知らぬ妻は偽物だと主張しても、身分証もちゃんとしている、監視カメラに写ってもいる、スマホの中の画像にもちゃんと彼女と写っている等々、彼の主張は次々と否定され、彼は追いつめられていきます。


 そんな時にであった腕利きの弁護士陳麦に助けを求め、彼女と共にいなくなった妻を探し、今いる妻の正体を探ろうとします。陳麦の手腕で、本物の妻と何非が写っている画像データと証人が見つかります。しかし、その証人も殺され、彼らも銃撃されます。

 彼のビザの期限があと2日、あと1日とせまる中、何非が隠していた事実もあからさまになっていきます。何非は精神的にも追いつめられていきます。

 

 一体、この李木子は何者なのか?実質、この映画が取り上げてる謎はこれだけです。

 

 陳麦の小気味より謎解きぶりと、それでもどうやっても今の李木子が偽物だと証明できなくて精神を崩壊させていく何非が見どころでしょうか。

 そして、ドラマは急速に終末へと向かっていきます。

 

 これ以上、お話の続きを書くのは自粛しますが、テレビの2時間ドラマでもありそうな、あったようなテーマでした。個人的には、昨年見た演劇ロベール・トマ作の「罠」とネタ被ってるよな~と思ってました。

 

 主演が朱一龍、「河辺的錯誤」とはまた違った役柄ですが、どちらも精神状態を心配したくなるキャラです。こちらは海辺のリゾートが舞台ですが、あんまり色黒ではなかったw

 弁護士陳麦が倪妮、偽の李木子が文咏珊、本物の李木子が黄子琪。それぞれテキパキした姐御肌の弁護士、何非を翻弄するミステリアスな女性、何非を愛してしまったお嬢様とキャラが立っていています。
 メインの男性キャラはもう一人、華人警官の鄭成がいますが、この3人の女性と何非の紡ぐ物語と言っていいと思います。

 

 朱一龍の熱演は見所です。
 1990年のソ連製の映画が元ネタだそうですが、内容的にはあまり新鮮味とか意外性とかが感じられないところをラストに向かって何非と視聴者を追い込んでいく作劇はやはり陳思誠ならではでしょうか?

 で、ただ今ドラマ版「唐人街探案2」視聴中なのです。

 

演 員     角色
朱一龙  飾  何非
倪 妮  飾  陈麦(沈曼)
文咏珊  飾  假李木子
杜 江  飾  郑成
黄子琪  飾  真李木子


出品人     陈胜奇、李捷
制作人     钱重远
监 制     陈思诚
导 演     崔睿、刘翔
编 剧     陈思诚、顾舒怡、殷雄
摄 影     何山
美术设计    郑辰
动作指导    胡利峰
造型设计    郑辰
视觉特效    许明军、许彤晖

 

河辺的錯誤

河辺的錯誤

 これも二月に見た映画です。
 朱一龍主演と聞いていたのですが、この主人公の刑事が彼に見えなくて困惑するところから始まりました。

 朱一龍というと古龍ドラマで見たのが多分最初、最近では「鎮魂」の沈巍ですっかり顔なじみです。他のドラマや映画でも見てるんですが、これ、ぱっと見じゃわからなかった。え?って感じです。「鎮魂」関連で趙雲瀾役の白宇とインタビューか何かに出ていて、さんざん白宇が「龍哥~毛人~」とからかっていたのを思い出しましたが、あの猿人メイクより、今回のメイクの方が出来がいいというのか、なんというのか💦

 とにかく、私の見た中で一番色黒な朱一龍w

 

 

 ストーリはタイトルの通り、川辺で老女の死体が発見されるところから始まりました。それを捜査するのが、馬哲をリーダーとするチームです。この馬哲は、表情に乏しく、人間関係が良好とは見えませんが、事件にのめり込むタイプの捜査官です。
 
 警察を舞台にした探案ものとも言えるんですが、もっとなんというか「この映画、何が言いたいんだ」とか「結局どうなった」などという書き込みがされるようなタイプの映画でした。私はわりと好きw

 

 馬哲たちは発見された証拠を追い、関係者を見つけていきますが、事件はますます混迷していきます。家庭も顧みず、寝食も忘れて捜査に取り組み、被疑者も割り出しもします。しかし、決め手のないまま、被害者も相次ぎ、馬哲は焦りの色を隠せません。

 

 映画は、この馬哲の視点で描かれ、現実の中に、彼の見ている幻想が混ざってきて、どこからが彼の幻想なのかわからなくなっていきます。被疑者たちや被害者たちの一通りではないキャラも、馬哲の幻想に拍車をかけ、彼と視聴者をますます落ち着かなくしてきます。

 

 そもそも、映画の冒頭で、閉鎖される映画館に捜査チームが移転するという話が出てくるところからそういう雰囲気をもたらしているように思います。がらんとした映画館の舞台で捜査官たちが証拠調べをしたり、議論したりしている。そんなところから、この映画の描く世界そのものがつくりものの「映画」ではないかというような感覚をもたらします。

 

 証拠品として発見されたカセットテープから流れる歌は「花」の中国語版だし、テーマはベートーベンの「月光」だし、耳慣れた曲が流れることが、かえって音楽方面でもどこか落ち着かない別世界感がしてたまらないのです。

 

 そういう何か地面に足のつかない刑事馬哲は、妻が現在妊娠中であるという現実にも直面しています。子どもを産むのか、あきらめるのか、夫婦の間で交わされる激論は結論を出さないままに、話が進みます。

 

 やがて、事件は終わりを迎え、時が流れます。

 ラスト、馬哲と妻は幸せそうに赤ちゃんを風呂に入れています。
 しかし・・・この赤ちゃん、見ようによっては「ローズマリーの赤ちゃん」並みにぞっとしました。現在のAI技術のなせる技なんですかね?で、このラストが強烈で、映画の印象が刑事ドラマではなくなってしまいました。

 

演 員     角色

朱一龙  飾  马哲
曾美慧孜 飾  白洁
侯天来  飾  局长
佟林楷  飾  小谢
康春雷  飾  疯子
王健宇  飾  许亮
莫西子诗 飾  王宏
刘白沙  飾  钱玲
曹 阳  飾  幺四婆婆
周庆昀  飾  河边小男孩
曾 淇  飾  小婷
黄 俊  飾  小赵

出品人    李国庆、唐虓珲、李婵、曾继媛、傅若清、孙力、韩梅
制作人    唐虓珲
原 著    余华
导 演    魏书钧
编 剧    康春雷、魏书钧
摄 影    程马志远
美术设计    张梦伦
造型设计    苏超

大唐狄公案 その4

27~32集(大結局)



 見終わりました。最初はすごい強い狄仁杰だね~スペクタクルだよね~などと言いながら、原作にも当たったりして、楽しんで見てたんですけどね~なんかここまで私は何を見てきたんだろ?というしかなくなってきて、困惑しております。

 

 そりゃ一応原作に元ネタなり元キャラはあるのかもしれませんけど、絶対こんな話じゃないとブツブツ言いつつ、視聴終了しました。いっそ、狄仁杰ものですという看板を掛けてなかったら、お金をかけた豪華な配役と美術に、結構出来のいいアクションシーンのドラマを素直に楽しめたと思うんですけど、狄仁杰っていうから~

 

 今回視聴分は、前回半分くらいまで話が進んでいた「雲雀啁啾」の残りと「朝雲書館」の二つです。

 むりやりこじつけたような展開をするこの二つのせいで、「このドラマ、狄仁杰かい?」と頭抱えることが増えてしまった。

 

 要は、このドラマは狄仁杰が黒焔とのかかわりの中で、法を守ることを信条としてきた官僚としての自負心が揺らいでいくという話なんではないですかね?だから、どんどんと悩みが深くなって、どんより暗いキャラになってしまう。

 ミステリのネタは割らないが信条の迷子としては、これミステリかい?という思いもあって、悩ましい。

 とにかく、彼は「雲雀啁啾」の中で黒焔のメンバーであった身内を自ら殺害することになってしまいます。この身内こそが、黒焔の首領でした、というのならまだ終わり方としては理解できるんです。でも、このキャラがラスボスというわけでもなさそうな?その前のエピソード「空葫蘆」で出てきたやたらに強い爺様キャラ葫蘆先生とか、どうなってんだろ?

 

 で、どん底に落ち込んでる狄仁杰は、結婚ももうすぐの曹安と二人で馬車でおでかけ。途中大雪に見まわれ、けがをして発熱、意識をなくした狄仁杰を連れた曹安は朝雲書館に助けを求めます。
 この朝雲書館もいかにも裏でなんかやってますという怪しげな施設、昏睡している狄仁杰を横目に曹安の大冒険が始まるのです。

 

 だから、海報見てもいちばんでかいのが曹安w

 

 雪の降りしきる中、朝雲書館の弟子が突然飛び降り自殺をし、それの捜査にまず首を突っ込む曹安というのはともかく、いつの間に検死までするようになったんだとか突っ込み続けます。プロの件作のみなさん、真っ青ですw

 この事件を通してのイメージは、怪奇ものとかいうより恋愛もの・・・

 

 これが最後のエピソードです。途中半端としか言えない終わり方。

 全体としては黒焔との衝突、彼の父や兄に関わる因縁の謎解きがあって、それに個々の事件もつながっていくという中国ミステリにはよくある構成です。

 

 毎回、登場してくる豪華ゲストは、「実は!」と誰もが思うわけです。まあ「古畑任三郎」パタンですか?犯人が先にわかっている倒叙ミステリというわけではないですが、こういうミステリの映像化には避けられないジレンマでしょうね。

 ところが、ある事件だけは、犯人が予想外だったんですよね~てっきり、このキャラだ!と初めから見てたんですけど、外れました。もっともこのキャラ、もう一回顔見せシーンが後から出てきて、こいつ第2季でまた大化けして登場するんじゃないか疑惑に苦しんでます。だってね~~~

 

 その噂にあった第2季、実はもうできてるような。大結局のラストに、短い第2季の紹介が出てきました。なんか妖皇化した雰囲気の白髪混じりの武則天だの、血まみれの狄仁杰だの、ここまでに登場してなかった王徳順の姿もちらっとあって、もう第2季できてますな~で、第2季は狄仁杰vs武則天

 

 そして、これを見る限り、ますます原作とは関係のない網劇テイストの狄仁杰になるんじゃないかと・・・
 そう、このシリーズ、網劇にいっぱい出てる低予算の狄仁杰ものをものすごくお金と時間かけてやってみましたという感じがすさまじい。

 

 途中からもう狄仁杰ものを見てるとは思わないようにして、見てました。それだとまあこんなものかと腑に落ちるんですけど、今度はそれでいいのか疑惑w

 ま、この原作そのものも欧米の読者なんかにはきっと異国風味を楽しませ、中華圏の読者には「なんかもやる」ものだと思われます。そこからいうと、この「なんじゃ、これ?」感は由緒正しいのかもしれないw


 第2季ですか?わたし的には出たら見ると思います。でも、この第1季が出てきたときのようなわくわく感はもう持てないかな~狄仁杰とかファン・ヒューリック原作とか言う看板外してくれたら、わくわくできるかもw
 もっとも制作のメンバーにファン・ヒューリックの一族らしい人の名前も見えるし、ほかにも欧米系の名前が見えるし、あくまでもこれを狄仁杰ものとして国外市場に売る気満々と見えます。

 狄仁杰なんか知らんで~という向きには、受けるのか、これ?と言うことで視聴終了!

 

 こちらも原作からは離れているけど、まだ筋の通ってる「大理寺少卿游」の続き行きます!

 

演 員     角 色
周一围  飾  狄仁杰
王丽坤  飾  曹安
钟楚曦  飾  皇后  
尤勇智  飾  洪亮
姬 他  飾  乔泰
凌 孜  飾  马荣

《凤印案》
张嘉益  飾  魏无疾
张晞临  飾  长孙卿
言 杰  飾  康执宜
刘端端  飾  皇帝
何中华  飾  狄知逊
王梓权  飾  贺大荆
吴 嵩  飾  县令

 《屏风案》
印小天  飾  滕坎
秦 杉  飾  银莲
赵雷棋  飾  霸宗
李 洋  飾  管家
杨明娜  飾  主事
任舒悦  飾  二娘子
陈宝国  飾  徐凯
冯 兵  飾  李翰

《黄金奇案》
李 晨  飾  侯愈
林家川  飾  易潘
翟小兴  飾  刘中使
杨皓宇  飾  王立德
康 杰  飾  白恺
栾元晖  飾  顾孟彬
克拉拉  飾  玉素
周 铁  飾  金桑
杨 帆  飾  廋子

《雨师传说》
王茂蕾  飾  林掌柜
杨 雪  飾  莺儿  
姚卓君  飾  钟昉
肖 龙  飾  李校尉

《红亭子》
陈都灵  飾  秋月
衣 珊  飾  碧玉
牛子藩  飾  李陶
牛 飘  飾  李刺史
王双宝  飾  钱灏
贾 梓  飾  李县尉

《沙漠追凶》
张若昀  飾  刁小官
郭晓小  飾  韩咏南
李慕羽  飾  望东
袁墨凡  飾  周长义

《空葫芦》
王劲松  飾  葫芦先生
余皑磊  飾  朗刘
马千壹  飾  小薇
姜 峰  飾  韦晟
周小飞  飾  十一娘
张一杰  飾  姜校尉

《云雀啁啾》
蒋 毅  飾  狄英/林藩
张佳航  飾  楚磊
吴 旗  飾  萧掌柜
闫 勤  飾  朗夫人

《朝云书馆》
李乃文  飾  李淼
郑 伟  飾  周礼
周俞辰  飾  魏小宝
许京川  飾  林树
史 艳  飾  奶奶
刘伟明  飾  崔先生

出品人    薛继军
制作人    马骏、任双有
监 制    梁红、夏晓辉、谢颖、高因
原 著    罗伯特·汉斯·范·古里克
导 演    李云亮
编 剧    京榆、吉姆·基布尔、杜迪·阿普尔顿
艺术指导    张嘉益
美术设计    赵海
动作指导    秦鹏飞、张喜
造型设计    黄文英
服装设计    赵辉
视觉特效    刘倍宇

三大隊(映画版)

三大隊(映画版)

 

 2月に見た映画の紹介です。まず一つ目は「三大隊」

 ドラマ版も最初の一集だけはみたんです。どっちが先でもいいかな~と思ってたんですけど、やっぱりなんか違うんじゃないか?という気分が強くて、結局こちらから見ることになりました。
 なお、ドラマ版の続きは見てません。映画見たら今度は中華サイトにたくさん出てるドラマ版への苦情が納得できる感じになってしまって、どうにも視聴意欲減退気味。犯人も兄と弟が入れ替わっているし、なんか落ち着かない感じもしてます。
 ドラマの主役の陳昊とかも好きな俳優さんなんですけどね~

 ま、そのうちに、見るかもしれないです。

 映画はとにかくドラマより短いから、その間に事件の発端から最後のエピソードまでを効率よく展開していきます。ぐずぐず脇道に話を逸らしてる暇はない。だからでしょうか?十数年にわたる三大隊の物語が息つく暇もなく押し寄せ、それなのに彼らの上に流れた時間をしっかりと感じさせてくれる作品でした。

 

 主人公は張譯演じる三大隊の隊長程兵、彼のチームのメンバーが魏晨の徐一舟、曹炳琨の蔡彬、王驍の馬振坤、張子賢の廖健と程兵の師父楊新鳴の張青良の5人。

 

 強盗事件で出動した三大隊は、犯人の抵抗にあい、犯人の一人を取り逃がしてしまう。その上、逃げた犯人によって楊新鳴が命を落としてしまう。

 怒り心頭の三大隊は、捕えた犯人の一人王大勇に激しい暴力を振るい死なせてしまう。このために、彼ら5人はそれぞれに数年入獄することになる。

 

 8年後、保釈された程兵はかつての仲間と共に、逃亡した弟王二勇を探し始めます。先に刑務所から出ていたメンバーはそれぞれに新しい生活を始めていますが、程兵と共に再び「捜査」を始めることを選びます。

 ようやく足取りをつかんだ王二勇は名前を変え、住む場所も転々と変えて、なかなかとらえることができません。今は警官ではなく、一般人に過ぎない彼らは王二勇を追って、移動し、それぞれに手がかりを得られそうな職については手がかりを探し続けます。

 なお、この王二勇の偽名の一つが「王凱」。王凱はどこだ?王凱を知らないか?とか出てくると笑えてしまって困ったw

 

 当初は元気いっぱいに「三大隊!やるぞ!」とまるで試合前の体育会系のノリでしたが、だんだんと彼らにも家庭や恋愛などの「現実」が三大隊としての捜査を続けることを難しくしていきます。

 こうして、犯人に迫っていく確信もないまま、程兵一人が捜査を続けることになります。そして・・・

 

 ストーリにはモデルがあったそうですが、すさまじい執念で王二勇を追い続ける程兵を張譯が演じています。テンション低そうに見えて、実は熱く燃えてるというようなキャラは彼の得意技といっていいですよね。

 他の三大隊メンバーもそれぞれキャラがきちんとしていて、この人ならではという配役がされていたのも印象的でした。

 

 この映画、陳思誠がプロデュース、戴墨が導演です。どうも陳思誠はドラマより映画の方が剥いてるような気がしてならない。これだけの長期にわたる物語をコンパクトにテンポよくまとめて、しかも窮屈さを感じさせない手腕はさすがじゃないですか?
 
 というのも、今日はこれからドラマ版「唐人街探案2」を見る予定なんですよね~前作くらい楽しく見られるといいんですけど。
 

演 員     角色
张 译  飾  程兵
李 晨  飾  杨剑涛
魏 晨  飾  徐一舟
曹炳琨  飾  蔡彬
王 骁  飾  马振坤
张子贤  飾  廖健
杨新鸣  飾  张青良
陈 创  飾  女孩父亲
黄 璐  飾  程兵妻
艾丽娅  飾  张青良妻
高 叶  飾  马振坤妻
张新成  飾  阿哲
张本煜  飾  王二勇
王雨甜  飾  王大勇

 

出品人    尹香今、陈胜奇、黄珏、傅若清、李捷
制作人    赖维佳、黄一、计婧、张彤、刘沅玟、尧子迎
监 制     陈思诚、
导 演     戴墨
编 剧     张冀
美术设计    陈为任
动作指导    薛飞卫
造型设计    谭小诗
视觉特效    汪晶璞

大理寺少卿游 その2

9~16集

 

 あれもこれも順調に視聴中。というのも、ここしばらく自宅警備なんですよね~日中あまり出かけられないけど、家にいればいいだけで特にすることもないもんで、その分ドラマ見る時間ができてます。

 ドラマだけでなく映画もせっせと見てますから、そのうちまとめて感想文アップ・・・できるといいなぁ💦

 

 さて、今回視聴分。

 今見てる二つの古装劇が「大唐狄公案」とこの「大理寺少卿游」、時代背景が一緒なんですよね。武則天の時代。なので、どちらにも彼女が登場してきます。
 設定的には、主人公が白猫!というこちらのドラマの方がトンデモ展開のはず。なのに、両方並べると、「大唐狄公案」の方がもっとトンデモ展開しているとしか思えなくて💦
 そちらの方は、次かその次くらいにブログに書けるといいなと思っています。ほんととんでもない狄仁杰ドラマですw

 

 対して、こちらのドラマは思ったよりずっと「ふつう」ってのも変ですかね?

 

 事件の捜査そのものはもたつきながらも、「ふつう」に聞き込みしたり、「ふつう」に潜入捜査したりしています。金吾衛の邱慶之が李餅に無闇に敵対心を持っている理由が彼の生い立ちや李餅との過去の関係から来てる、そこに邱慶之の知られたくない過去も李餅の秘密も知ってるという一枝花というとにかく悪そうなキャラも登場。
 漫画と違ってドラマでは李餅の白猫秘密を知ってるのは陳拾一人という設定なので、李餅くん相当なショック。
 
 漫画では李餅はずっと白猫で秘密でもなんでもないのですが、時折「民が白猫少卿の姿を見てびっくりする」的な発言も出てきています。

 ドラマが始まったころにはけっこう白猫バージョンもあったんですが、今回視聴分ではあまり白猫の登場はなかった。その分、人間バージョンの李餅が猫っぽいしぐさをあちこちで見せてくれて、丁禹兮がまた上手なんですよね~

 なんならこの猫コスでも可w

 

 李餅が大理寺の少卿に任じられたことで明鏡堂の事件解決力も上がった様子。王七や阿里巴巴たちの個人のエピソードもちゃんと入ってくるのはお約束ですね。

 王七の両親が息子が大理寺少卿になったと大喜びでやって来たのに明鏡堂の一同は大騒動、陳拾が大理寺に正式採用されるための試験に合格させようとそれぞれ特訓とあれこれにぎやかにやってます。こっちのドタバタ劇展開、邱慶之や一枝花が登場してくる緊張感たっぷりのシーンに、上官擒の親子問題まで突っ込んで、只今龍王廟で発見された死体から始まる事件の捜査中です。

 


 もともと姿を消した兄の消息を求めて都にやってきた陳拾は、兄の手がかりを得て、大理寺を去る決心をします。知り合って以来ずっと陳拾を傍においていた李餅だけでなく、一同いかにも寂しそうです。

 紆余曲折の末に陳拾が大理寺に残ることを決めると李餅はほんとうれしそうで、BL風味を感じてもよさそうなところではありますが、そんな感覚にはならない。なんというか飼い主、いや下僕か?になついている白猫的な雰囲気ありますね~とかいうと怒られますかね💦

 

 

 原作漫画のエピソードはドラマでも取り込んではいますが、そのままというわけにはいかないようです。何しろ李餅、表向きには人間なんで・・・武則天の誕生パーティ聖寿節でのエピソードもあるにはあって、謎の踊り手を李餅が怪しんでいますが・・・そこまで止まり。

 

 ドラマ見ながら、この設定で主人公が白猫、人間バージョンでも超能力を持っているという部分をもっと見せ場にしないでどうするんだ?という突っ込みをしております。でも、必要以上にこのドラマが普通に見えるのは、原作漫画読んだからというより、全体「これ、狄仁杰?」と突っ込み続けた並走中ドラマのせいとしか思えないわけでして・・・💦

 

 それでも「大唐狄公案」は見終わったんで、今度は「紫川」ですかね?何しろ当分時間はあるのですよ。