南方车站的聚会
胡歌主演の映画。去年のカンヌ映画祭に出品され、その後中国国内で一般公開された刁亦男監督作品です。
テレビドラマで大スターの胡歌が琅琊榜以後、いろいろあったうえで、最近映画出演に力を入れています。そのすべてを見てるわけではないのですが、この映画はよかったです。テレビのスターから映画のスターへという転身、この作品では成功したように思います。
映画は周泽农というバイク窃盗団の男がついうっかりと警官を殺害してしまい、逃亡。いきり立った警官たちに追われ、30万元の賞金を懸けられ、逃走の末に最期を迎えるまでを描いています。
この映画、日本での公開が決まっているので、詳細には触れませんが、実際の事件をもとに組み立てられた外連味のないストーリと俳優陣の濃密な演技を楽しむことができる作品でした。バイオレンス映画の要素もたっぷり。
何より主演は周泽农の胡歌なんですが、周泽农という人物がいてもそこに胡歌という明星の姿はなかったのです。ずっとこれまでと違う役柄を演じたいと言っていた胡歌がようやくその念願を果たし、成功したなという感慨があります。確かに李逍遥も梅長蘇も脳裏に浮かびませんでした。
周泽农の逃亡を助ける売春婦に桂纶镁、ずっと縁を切っていた妻に万茜、周泽农を追う警察の隊長に廖凡という演技派をそろえ、見ごたえのある作品に仕上がってます。
日本ではどの程度の範囲で公開されるのか、DVDとかは出されるのかとか気になりますが、何かの媒体で見るチャンスがあればぜひとお薦めしたい作品です。私も、映画館で見られるならぜひ見たいと思っています。どうも中国の映画はまずネットで見てから、気に入ったものが日本に来たら映画館に行くというパタンが定着してしまいました。おかげで、葉問シリーズとかあれやこれやみんな2回は見ちゃいましたw
邦題は「鵞鳥湖の夜」となるそうです。
ところで、この映画の舞台、武漢なんですよね。登場人物たちの台詞も武漢語。字幕ちゃんと見てないと何言ってるかさっぱりわからなくてまいりましたが、画面の雰囲気に言葉の持つ雰囲気がピタリとはまってた気がしました。
映画はCOVID-19の被害が出る前の武漢で撮影され公開されたわけです。映画のストーリとは関係ないのですが、画面に映る町や人々が今どうしてるだろうなとかつい考えてしまいました。武漢の状況も徐々に好転してきているとも聞きますが、世界レベルではまだまだ先の不安な毎日が続きます。世界に笑顔と健康が一日も早く戻りますように。
演 員 角 色
胡 歌 饰 周泽农
桂纶镁 饰 刘爱爱
廖 凡 饰 队长
万 茜 饰 杨淑俊
奇 道 饰 华华
職 員
出品人 李力
制作人 沈暘、卢芸
導 演 刁亦男
編 劇 刁亦男
美術設計 刘强
視覚特效 阿东林