1~9集
この題名を見て、浮世草子から始まって井原西鶴の「好色一代男」「好色五人女」とかを連想して、そういうドラマなら私は見ないぞ~と思ってました。
何しろ英語タイトルがまた「LEGEND OF TWO SISTEARS IN THE CHAOS」だったりするので、疑いを持っても当然じゃないかと・・・
けれど、このドラマ、そういう艶っぽい話とはまるで無縁でした。ほっとしたw
主人公の姉妹は「符女帝后」と戯れ歌に歌われる朝廷の重臣符家の娘。姉の玉盏は沈着冷静、頭が良くて、諸葛孔明か梅長蘇かという策士。妹の金盏は、武術の腕は立つが、考えなしに行動する直情型で将来の夢は女将軍。
この二人とペアになるのが、皇帝の養子で次期皇帝とみなされている晋王薛英。こちらも沈着冷静で次期皇帝としての素質も備え、そのための教育も受けてきた。もう一人の江紹は戦場で負傷した晋王の命を助けたことがあって二人の間は「兄弟」。たまたま符金盏と出会い隣国とのいざこざに巻き込まれてしまった江湖の人間だったが、手柄をを立てたということで晋王との縁もあって朝廷に就職。
ところが、この江紹、実は皇帝のご落胤。本人は知らない。
皇帝は、たまたま江紹が落とした玉牌のかけらが自分が別れた恋人に与えたものだと知って、江紹に会いに行ったりするけど、彼に息子だとは伝えず、晋王と力を合わせて国を支えるように言う。
薛英には皇帝となる能力があるが、江湖で育った江澄にそんな素質があるかどうかわからないってわけですが、なかなかものの道理のわかった賢王です。
ところが、この皇帝の妹長公主が皇帝の座は薛家のもの、姓を薛に改めてるとはいえ異姓の柴氏出身の晋王を皇帝にはさせないとひとりいきり立ってる。後を継ぐ資格のある薛家の血を引く男子はうちの息子李懐瑾だけとたけってますが、肝心の息子はそんな気はさらさらなく符金盏の気を引くことの方が大事。
こんな関係の中、皇帝が晋王と符家の娘の結婚を命じる。当然この符家の娘は長女の玉盏だった。こんな結婚認められないという長公主の企みで玉盏が寝てしまって、身代わりに妹が婚礼に臨む。
それを長公主にばらされてしまって、符家の娘ならどっちでも同じ・・・とそのまま結婚式続行。
晋王と玉盏も、妹の金盏と江紹も不本意だが、どうしようもなくてもやもや。
今度は皇帝が崩御、跡継ぎを定めた聖旨と玉璽を求めてのひと騒動。結局、晋王がそれを手にして、無事に即位。これで困ったのが、「皇后」になってしまった金盏。このねじれをどう解決するのかというのと、即位はされてしまったけど、そんなの認めない!とたけっている長公主が何をし出すか…あたりがこの続きでしょうが、他にも何かやらかしそうなのがうじゃうじゃ。
基本的にあまり粘着質な感じはしないです。現時点で一番の反派は長公主なのですが、いろいろ企むし、実際に手下を使って暗殺やらなんやらやらかすのですが、玉盏と晋王サイドの方が一枚も二枚も上手で、あっさりすり抜けられてます。
符玉盏には、孟子義。最近では「陳情令」の温情とか「将夜」の葉紅魚。妹の金盏は李艺彤。ついこの前「暮白首」で180度性格の違うヒロインの姉をしてました。
晋王には、李治廷、最近ちらっと見たのが「白髪」の宗政无忧。ちゃんと見たのは「古剣奇譚2」の夏夷則。
江紹を演じるのが王卓成。陳情令の「江澄」で顔と名前が売れました。実際、「剣王朝」に出てると言われてもはて?どこで出てた?なので、役に恵まれるって大事です。
皇帝薛巍の傅隽は、「酔玲瓏」でヒロインに娘になられてしまった凤衍。
ウザキャラ長公主には「后宮甄嬛伝」の沈眉庄で注目された斕曦。彼女、その後の「陸小鳳與花満楼」で、俳優には向き不向きというものがあると思ったものです。
同時期に出てきた「明月曾照江東寒」がまるでそそらないのに比べると、こちらの方が私向きかな~と思います。まあ、あの「鶴唳華亭」という凝りに凝ってるドラマの後、抗疫ドラマ「在一起」と同時進行で見てるわけで、それだけで割食ってるのは事実です。
この新作二つに、途中でへたって来てる「琉璃」の三つの中ではまだ見るモチベーションがありそうなんですが・・・
他次第ですかね~