江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

有翡 その2

13~20集

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 予想以上の武侠ドラマ展開に見ていてうれしくなってきます。「大秦賦」と並行して見るのにはちょうどよいバランス。あまり評価が高いとは言えないようですが、私は十分楽しい。

 

 主人公がいろんな人たちと出会い、恋愛もし、武功を身につけていく成長物語というのがまず伝統的武侠もののパタン。出てくる「お名前はかねがね」の達人たちとか、いかにもうさん臭い敵役に、元気いっぱいな若者たちが登場、そこに親世代以前から続く因縁話に貴種流離譚とタイプの違う恋愛要素もいくつか入って、武侠ドラマのエッセンスが山盛り。アクションがんばって、ビシバシ話を進めてくれたら、文句ないです。

 

 今回の主人公周翡は、「南刀」李徴の孫娘で、彼の剣の継承者という立場にあって最初から武芸はできます。江湖に出ていくにあたって、母から破雪刀を伝えられています。
 その後も出会う先輩や祖父李徴の知り合いから絶技を次々伝えられていきます。まるで郭靖だな~と思って見てるわけです。
 無理やり段九娘から枯栄真気を伝えられて、体内で気が衝突してしまった周翡を助けるために、達人を探すとかも武侠ですよねw

 でも、頭の回転も速いので、一人で郭清と黄蓉?

 彼女のいとこで、途中で行方不明になっていた李晟も、冲霄道長から斉門の奇門遁甲の術を伝えられる。四十八塞の人間なので弟子にはできないが、後継者のいない冲霄道長の斉門の絶技だけは後世に伝えようとか言う発想が武侠っぽいです。

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 そして、その妹李妍も帰ってこない一同を捜索に出るチームにくっついて四十八塞を出てくる。早速勝手に歩き回ってトラブルにまきこまれています。

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 そして、周翡にべたぼれの謝允は、段譽に対する王語嫣的なスタンスで彼女に助言したり、藺晨的に情報を提供したりしています。

 この謝允、女性の名前で詞を書いていたり、老人に扮して羽衣班に曲を提供してたり、刀鍛冶をしてたと言ったしりしてますが、登場時点20歳くらいの謝允のどこにそんな時間があったんですかねw
 前朝の皇帝と言っても、赤ちゃんの時から苦労の連続だったようです。

 趙麗頴との年齢バランスより、こっちを考えると王一博より李現あたりの方がおさまりがいい気もするのですが、まあ20歳設定なので原作準拠w

 ちなみに周翡は登場時点13歳だとか、中華サイトにありました。「大秦賦」の張魯一の13歳嬴政ってのもあったことだしw

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 今回視聴分は青龍主から逃れるために地下道に潜んでいる間に北刀の紀雲沈から絶技を伝えられる周翡とか、体内の気がぶつかっている周翡を助けられる霓裳夫人の羽衣班を探す老人に変装した謝允とか、全く武芸の心得のない呉楚楚が次々といろんな人に預けられてだだんだん「図太く」なっていくとか、見ていて楽しい。

 

 周翡たちと関わってくる人物には敵味方の他に、同世代か上の世代かというくくりもあって、上の世代からは有益な情報を得たり、武芸を伝えられたりしています。

 しかし、おじいちゃんどれだけ顔が広かったんだw

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 同世代としては、北刀の技を伝えられた山川剣殷聞嵐の遺児殷沛、擎雲溝の主人で周翡に腕比べを挑んでくる楊瑾が登場。これから敵対したり、仲間になったりするんでしょう。

 

 話違いますが、この時点ではすでに故人の山川剣殷聞嵐を演じる鄭皓原、鄭暁東が名前変えたようですね。中国の俳優さん、わりによく名前変えるものでついていくの大変w

 楊瑾は偶然出会った李妍に振り回されています。でも、腕は立つようで、彼との腕比べに周翡を取り巻く人たちが真剣になってます。

 もう一組、現時点で最後に呉楚楚を四十八塞に送っていくことになった李晟も彼女といい雰囲気になっています。けど、呉楚楚まるでリレーのバトンw

 周翡・謝允を合わせて、ラブストーリはこの三組かなと思われますが、隠隠滅滅でもないしラブコメほどけたたましくもないのは好ましい。

 

 「大秦賦」が大結局を迎えたので、今年の年末はこの「有翡」と「狼殿下」の個人的「陳情令」セットに、「終極筆記」「心宅猟人」の二つ。「大江大河2」「焕脸」なんかは年明けに一気にいけたらいいな~。

 それぞれタイプが違うので、話が混乱するということはないのですが、怠惰な人間としては話がこじれてくると他のに引っ越してしまうという悪癖が頻出してしまってます。でも、外出するのに身の危険を感じずにはいられないこの冬なので、せっせと視聴が進むはず・・・ですw