江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大江大河2 その2

11~20集

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 ますます波乱万丈な主役三人の仕事と家庭。

 正直なところ、彼らの仕事上のやり取りとか経済や法律の仕組みとかになると半分も分かってない、いやもっと分かってないだろう自覚はあるんですが、厚かましくブログ書いてしまいます。人と人の関わりの面白さは一応わかってるつもり、とさらに厚顔無恥💦

 事実関係を間違ってたら教えてください。

 最近こればっかw

 

 宋運輝は、とにかく妻の実家が悩みの種。程開顔が部下の配偶者から高価なプレゼントを受け取る、親たちは彼女の兄を無理やり東海化工の高い役職につけようとしてくる、断られるとさんざん文句を言った挙句に、兄夫婦は自分たちで商売を始めると言って、程開顔に賄賂を贈ってきた相手と手を組んで不正な利益を上げようとするとかもうさんざん。

 出世した婿に食らいついて甘い汁を吸うのは当然と考えてる妻やその一族に困り果てていますが、程開顔が宋運輝の女性の同僚に「うちの夫に手を出さないで」と因縁をつけたところから一気に離婚という言葉が出てきました。

 早く離婚していいのよ~この一家うざいからw

 

 会社ではまた海外との取引も再開、新しく導入する技術の選定を巡ってまた波風が立ってきている。宋運輝も今や若手トップの重役なので、風当たりも強くなるし、彼の周囲には敵も味方も寄生虫もぞろぞろ出てきています。

 

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 その宋運輝と疎遠になってしまった雷東宝は、村の工場の立て直しに必死だが陳平原に送った賄賂が原因で汚職の疑いをかけられ逮捕される。士根や楊巡たちも拘束されてしまう。

 楊巡との間で交わした出資契約書が見つからないことで、二人が結託して市場の資産を横領していたのではないかと疑惑を持たれたようですが、これは死刑になる可能性もある犯罪なんですね。中国の法律は汚職に厳しい。なお、賄賂は1万元で一年の刑務所いき、2万元を渡してる雷東宝は二年と士根がパニクっています。

 今回、雷東宝をなんとか救おうと戻ってきた宋運輝の指示でみんなでこの契約書を探すのですが、このあたりの肝っ玉の小さい村長雷士根を演じる王宏の見せ所でした。

 

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 口では景気のいいことを言い続けている楊巡の商売も行き詰まっていて、彼は雷東洋に渡すべきお金をずっと不義理していたことも今回の問題をややこしくています。彼も宋運輝を頼って東海へと居を移そうとしています。そこで出会ったのが孙艺洲演じる蕭然という新進気鋭の企業家。ですが、どうみても地上げ屋かなんかなんですが、楊巡はビジネスを大きく展開してるこの男に接近しています。孙艺洲、これまでに見たドラマでのキャラがはったり利かせただけで中身伴ってない的なのばかりなんですよね~今回も危なっかしさたっぷり。

 

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 雷東宝が逮捕されたことで手のひらを返す村民や取引相手たち。大きな食堂をやっていた韋春紅も商売が成り立たなくなってしまう。村では老猢狲まで出てきて、以前と同様悪意に満ちた噂を流したり、余計なことを言って士根たちを怒らせています。周りからワーワーやられてパニックを起こすだけで何もできない士根たち。

 

 あっちここっちも崖っぷちに立ってるような状況になってきた今回視聴分。

 今回老猢狲がまた出てきて事態をかき回していますが、このドラマこういううさん臭かったり情けなかったりする人物の描き方がうまい。

 程開顔の父親は息子に高い地位を提供させようとほんとかウソか病気になったという状況で宋運輝に迫るし、その息子は東海化工に食らいついてうまい汁を吸おうと始めた商売が宋運輝の告発によって失敗して必要になった金を両親からむしり取る。娘は、宋運輝と同僚の女性の浮気を疑って因縁をつけ、彼女が会社を辞めると言い出しても当たり前だと胸を張ってる。

  それに村長ではあるものの自分では物事を仕切ることができない小心者の雷士根やずっと雷東宝について村の公職を担っている四眼たち。生半可な知識で、工場を運営して爆発事件を起こしてしまった雷正明とこちらにも多士済々。

 楊巡も体一つから成りあがっていこうとしているのですが、何やら「浪花ド根性」もの的な口八丁手八丁の主人公を思い出させます。良くも悪くも儲かるならなんでやりまっせ~と手段を選ばない。
 そんな彼が宋運輝と雷東宝には甘えていますが、どこからが計算ずくかと考えてしまいます。

 

 近い過去を取り上げたドラマのテーマへの興味ももちろんですが、欠点の多い人物たちが右往左往しているところにもおもしろさがあるように思っています。

 

 東海化工の中でも、宋運輝に対して見せる顔に表向きと本音があるような人物がぞろぞろ。東海化工と他の国営企業の合併が次にやってくる大波のようですが、海外との取引も再び始まり、また宋運輝、難題に向き合うことになりそうです。