1~12集
なんだかな~の今季ドラマで一番わけのわからないまま進んでいるのがこの「十二譚」
三分の一まで見続けることができたのは、他のも同じようなものだったからだというまったく消極的な理由と唐人の作品だし顔なじみのある俳優も出てるしというやや積極的な理由からです。ここまで見てきてもあんまりそれ以上の動機が出てこない。
一番初めのエピソードでいきなり人魚の男女が登場、それを捕まえようという捉妖師やらその彼をおちょくる小青という妖、さらに地下に眠る美女を隠している謎の男とつかみは十分なんですが、彼らの目指すところがわからないままに話が進む。
人魚の娘と恋に落ちる青年を陳哲遠が演じてたりするので、すわ美人魚もどき?と思ったけど、謎の男金性堅がその人魚の「内丹」を奪うと人魚は原型の金魚の姿に戻ってしまいます。
しかし、この人魚見たときには視聴やめようかと思ったよ・・・
このドラマの主人公はこの金性堅と地下に眠る夜明の方でした。どうやら彼ら二人にははるか昔からのつながりがあって、金性堅は少年時代に石頭と呼ばれて、夜明を姐姐と慕っていたということが明らかにされます。そして金性堅は彼女を蘇らせるために、妖の内丹を必要としているらしい。
金性堅と夜明の関係は、「鎮魂」原作バージョンの沈巍と崑崙=趙雲瀾の関係に似ていますかね?
こうして次々登場してくる妖と主人公周辺の人々が関わり事件が起こり、金性堅の手元に内丹が集まってくるというパタンになります。とかいいつつ主人公二人も人間じゃないでしょうな。
民国期の上海が舞台なので、女性たちの期袍が目を楽しませてくれます。金性堅の隣人はデザイナーなのでそこでも華やかさを出していますが、彼自身のファッションセンスがいかがなものかとw
目覚めた夜明は自分が金性堅の手で記憶を封じられていることに気づきます。その対象は于少白という人物なのですが、彼と夜明や金性堅との間に何がありどんなつながりがあるのか、それに捉妖師蓮玄はどうかかわっていたのか、それに金性堅が内丹を集めている理由などがまだはっきりしないままに話が進んでいます。
金性堅に幽閉されていることに不満な夜明は鼠妖の助けで外に出ます。そしてたまたま知り合ったキャバレーの歌手小桃と共に歌手になることに。見栄えはいいんですけどね~歌は吹き替え?というよりレパートリ3曲?
金性堅の友人の元貝爺と恋愛関係となった鼠妖の娘、隣人のデザイナー葉青春の元には昔飼っていた猫が人間の姿となって現れます。小桃を愛する青年は吸血蝙蝠だし、だれか新しく登場して来たら何かの妖というパタン。
唐人作品では「無心法師」に似た構造なんですが、ドラマ全体の雰囲気にはあまり「妖気」が感じられずもっとつかみどころがない感じです。ところが一つ一つのエピソードだけを見るとわりに単純でわかりやすい。
演員的には、主人公の夜明に古力娜扎。たくさんの衣装をとっかえひっかえして民国ファッションを楽しませてくれています。
金性堅が台湾の劉以豪ですが、この人私には初めて。無口なキャラのせいか、主役にしては地味だな~と見えてしまってます。
蓮玄に谷嘉誠、最近よく見る気がします。今回はコミカル担当込みでしょうか?
葉青春には周峻緯、「琉璃」の若玉って誰だっけでもうしわけない。彼の妹葉麗娜に陳雨鍶(玲瓏の烏縁)で打って変わってわがままでけたたましい妹キャラ。
後レギュラー組ではあまり知った顔がないのですが、ゲスト出演では最初の人魚の娘と恋をする青年に陳哲遠が出てきてこっちが主人公かと思った。私としては「清平楽」の梁懐吉を演じた辺程演じる小虎のかわいいお仕着せ姿が目の保養になりました。
とまあ、現在視聴中のドラマこれで一渡りご紹介。はまると一気に見てしまう私のようなのが、順番にお行儀よく見てるとだいたい同じくらいのペースでブログに記事書こうかなっという分量になるんですよね~つまりどれにもはまってない💦そのせいでブログの更新ペースだけは安定しています。まあなんかいいこともなければw
追記:金性堅が集めていたのは内丹というわけではなく、8枚の「印章」でした。印章の形をした内丹かと思ってたのですが、違いました。でも、そうなると・・・とまたあいまいなところもあるんですよね~😂