江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

上陽賦 その5

46~59集

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 見始めたら一気です。だいぶ調子戻ったw

 このドラマ、よくあるヒロイン無双の「玛丽苏」ドラマなんですが、章子怡の王儇の無双度は格が違うというかなんというか・・・

 最初から皇子たち二人が取りあい、蕭綦と結婚したらもうこれ以上はないくらいの相思相愛。だから皇子たちも、忽蘭の賀蘭箴も相手にしてもらえる余地はないけど、彼女をあきらめることも嫌うこともなくずっと思い続けている。
 恋愛方面で無双なら、その分恨みを買う確率も上がるわけで・・・子憺が好きな侍女蘇錦儿は王儇が邪魔、王儇のせいで辺縁の地忽蘭に嫁がされたと恨む王倩、子隆の妃から皇后となった謝宛如もずっと彼女を恨んでる・・・と同性方面には敵も多い。それでも、最後には後悔して・・・というパタンが出てくるのは、ヒロイン無双の証でしょうか?

 

 今回視聴分は、皇帝子隆の下で、皇太后、皇后、安平王子憺、賀蘭箴、朝廷の重臣たちがそれぞれ自分の利益やら権力やらを求めてあれこれ悪意をむき出しに企んでいます。それに巻き込まれ、利用されていく宋懐恩や蘇錦儿たちは普通の人なんです。

 それ以外は普通ではない。蕭綦と王儇の夫婦が立派過ぎるのはこっちに置いといて、王儇の父の底知れない野望、それに合わせてブラック化するしかない兄王夙、自分のできの悪いのは自覚していてもなんとか皇帝らしくなろうとあがく子隆に王権を確実にするために豫章王を排除する企みを押し付ける皇太后

 そのうち裏切ること前提で手を組む子憺と賀蘭箴・・・

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 あまりに陰険な企みが多すぎて、一つ一つを心配して見てる余裕がないくらいです。

 

 豫章王蕭綦を皇帝暗殺を企んだという罪をきせて排除しようとした皇太后主導の計略は、それをさらに利用した計略のために皇帝子隆の死という結末を迎えます。
 蕭綦も圧倒的多数の禁軍に囲まれて、生死不明。

 殉死を命じられた皇后謝宛如の依頼で生まれたばかりの皇子を抱いて都を脱出した王儇。その子は子隆の後を継ぐ皇帝なので、朝廷大混乱。そこに現れたのが子憺。彼は他になり手がいない状況の中で、あっさりと皇帝になる。しかし、彼の目当ては皇帝になって王儇に認めてもらおうというものだったために、朝廷ますます混乱。

 

 逃亡した王儇は赤ん坊を兄の元に届け、自分は行方不明となっている蕭綦を探しに向かいます。その途上、蘇錦儿の裏切りで賀蘭箴に捉われる。

 こうして夫婦がそれぞれ別々になってしまったところから、再び再会するまでが今回視聴分。前振り長かったw

 とにかくまた颯爽と蕭綦が王儇を救いに登場しました。

 

 舞台は主に草原の忽蘭と朝廷近辺で進みます。

 王儇を連れて忽蘭に戻った賀蘭箴は彼女に蕭綦は死んだから自分と結婚しようと迫ります。ところがこの忽蘭方面も王位をめぐってのアレコレが爆発寸前?

 

 一方では王儇が忽蘭にいると知った皇帝子憺が自ら兵を率いて彼女を助けると言い出し、重臣たちの反発を買っている。

 

 子憺や賀蘭箴のあきらめの悪さは相当に見苦しいんですが、それでも一途なのがけなげかも?

 とにかくあっちもこっちも王儇が大事。

 もちろん彼女の身内の兄たちもそれは同じなのですが、彼らの方がどう動けば王家の利になるかを優先している。
 それだけ大事に思われてる当の王儇の視点からは彼らの姿より再び戦乱が起こることで苦しむ庶民の方が見えている。

 

 とまあ、いろいろ「あ、やっぱり生きてたw」「やっぱり裏切ったw」「そろそろ後悔?」「これで取り込まれるわけか~」などとストーリ展開に突っ込みっつ、あと数日でクリアというところまで来てしまいました。

 もう陰謀やら裏切りやら何やらだらけブラックな話だらけなのですが、後宮ドラマと違って「清々しく」悪だくみしているのがいっそ爽快だったりします。はい、好みの問題なので突っ込み不要ですw
 

 たくらむ男女がわさわさといるドラマですが、なんかもう于和偉の人たらし演技には感心しきりです。つい最近、「覚醒年代」で陳独秀を見ていましたが、「三国」の劉備、「軍師聯盟」の曹操、「沙海」の呉三省となんか人たらし要素あふれる役が目立つ気がします。

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 今度も実にいやらしく、でも魅力的な権力の亡者が見ごたえたっぷり。

 私の視点からだと、こちらが主人公にも見えてきます。

 ドラマの視聴がうんと長引いてるせいで、今頃「あれ?」となったのが、忽蘭の陰険キャラ賀蘭拓、中の人は「山河令」の趙敬の王若麟。「山河令」クリア以前にも登場場面があったはずなのに、印象残ってなかったw

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 と、ここまでの視聴報告でした。新作が次々出てきているのですが、正直あまり興味を引くのがなくて泣いているところです。つまり、しばらく途中半端になってるのと映画中心の中華ドラマライフが続くのでしょうか・・・😭