江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

雪中悍刀行 その2

9~16集

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 50集の予定が38集に縮小された結果なのでしょうか。すごくたくさんのキャラが次々登場、結構重要なあれこれをして、次の場面ではまた別のキャラが登場とかなりの勢いでドラマが進んでいます。これだけたくさんのキャラが出てくるのを交通整理するだけでも38集程度じゃ絶対に収まるわけないよな~と妙に納得しているスレた視聴者。
 それに~理解が追いついてない自覚は十分あるのに、感想文書いてしまう厚かましい視聴者でもあります💦

 

 主人公の異姓の王の世子という設定からすると国同士の謀略、潰しあい、国内での身内の権力闘争なんかが中心になっても不思議はないのですが、このドラマは今のところそっち方面は父親が担当し、息子の方はどんどん江湖方面に進んでいます。うん、悪くない。趣味にあってます。

 登場するキャラの中の人たちも相当に豪華で、そんなに出番のない役に主演クラスの俳優やベテランが配役されていて、そちらも楽しみになっています。

 

 今回視聴分でとっても残念だったのは楊皓宇の老黄がもう退場してしまったことです。味のある演技をするこの俳優さん、もっと見たかった。けど、ま~話を進める重要な役だったので満足。
 私はこの俳優さん、「龍門鏢局」の時に郭京飛なんかと一緒に知ったんですが、あの時は地味な引き立て役に見えて、実は江湖一のもて男という楽しい役をしていましたっけ。

 

 この老黄こと黄陣图、ただの馬係ではなく、かつて剣九黄と呼ばれた達人。王仙芝との戦いに敗れたときから江湖から身を隠し、徐驍の頼みに応じて3年間息子の護衛を務めていた。その彼が再び王仙芝に戦いを挑み、戦いの途中で生涯を閉じてしまった。これを知った徐鳳年は王仙芝を倒し、老黄が武帝城に残した剣を治めた剣匣を取り戻そうと決意する。

 といっても武芸を治めることを拒否し続けてきた徐鳳年なので、今更取り組んでもモノにはなるはずはないと彼の思いはともかく周囲はまたむだなことを・・・という顔。

 

 もう一つ彼が決意したのは、徐驍の後をついで北惊の王となること。これまで彼は父親が上の姉徐脂虎は江南に嫁がせ、下の姉徐渭熊は上陰学宮に送り込み、弟徐龍象は天性の力を奪われることは避けられたが龍虎山に弟子入り・・・みな徐鳳年が北惊を治める基盤を固めるために喜んで北惊を去ったというのですが、家族の犠牲の上に自分は王位など継ぐ気はないと反発していました。その彼が父親の真意を知って、跡継ぎとなることを決意。
 それにしても徐驍の子どもたち、虎、熊、鳳、龍とものすごく強そうな名前です。

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 武当山の掌門王重楼は彼が苦労して身につけた大黄庭の力で生涯かけた真気をすべて徐鳳年に譲る。そのことを离陽王朝の隋珠公主、つまり徐鳳年の結婚話の相手にわざと見せつけ、武当山は北惊王の庇護下にあることを知らせる。ここでの武当山は大きくも小さくもない存在で、离陽王朝が天下第一と承認する門派に飲み込まれないためには北惊王の庇護が必要という生き残るためにはいろいろ知恵を働かせないといけない立場。王重楼と洪洗象の計略にあっさりはまった公主、洪洗象の次期掌門就任は北惊に対抗するために好都合とあっさり後押しを約束。性格は悪そうだが、思い切りちょろい。

 

 ここまで見た感じでは、反派よりよほど主人公サイドの方が企んでいる感じw

 

 というわけで徐鳳年は武侠名物功力のダウンロードをしてもらって、いきなり超級真気の持ち主になりましたが、武術の方はこれからですか。おでこの印記は大黄庭の印だそうです。

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 こうして老黄によって武芸方面、父徐驍によって政治方面のモチベーションを得、王重楼によって武芸の基礎となる真気を得た徐鳳年はさらに武芸の師となる李淳罡に出会います。

 

 老黄の剣匣を取り戻すべく再び江湖に出てきた徐鳳年には今度は西楚の亡国の公主で今は徐鳳年の侍女姜泥や弟徐龍象を王位につけたい寧将軍らが護衛や侍女としてぞろぞろと同行。その中にはもともと徐鳳年の命を狙った林探花が急ごしらえの武芸の達人呂銭塘となって混ざっています。

 徐鳳年の周りには次々人が集まってきてます。とにかく徐鳳年と徐驍の親子、どれだけ人たらしなんだと思うのです。張若昀、またもて男ですかねw

 

 彼らがまず訪れた清城山(こっちは青城山ではないw)では离陽朝廷の命で北惊を監視していると見せかけて、実は徐驍の指示で逆スパイをしている亡き母の剣侍だった趙玉台夫婦に出会います。母が伴侶ができたら渡せと残した剣もゲット。

 さらには虎夔という凶暴な野獣だというCGキャラを助け、生まれた双子をゲット。可愛いんですけどね~幻玄ドラマでもないはずなんでなんか納まり悪くて、なんかもやる。

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 そして、船で青州に向かう彼らを靖安王趙衡が待ち構えている。この靖安王、皇帝の弟でもう少しで帝位に付けたという人物、彼には北惊王は排除すべき存在、徐鳳年の命も狙っています。

 

 この靖安王の世子が「唐磚」の王天辰、それをまんまと利用して追い落とそうとするのが皇帝に縁のあるらしい趙楷で、こちらは劉瑞瑞。なかなかよい親戚関係ドラマが期待できそうです。
 けど、离陽公主にしてもこの靖安王世子にしても、やる気満々ではあるもののなんかちょろい感じもあふれてますな~

 

 そんな靖安王の側近にもちゃんと徐驍が手の物を送り込んでいます。徐鳳年も一体どれだけとあきれていますが、視聴者もあきれています。

 武侠ドラマだと楽しみにしていたんですが、思った以上に権謀術策ドラマ方面の期待もできる感じでとっても私向きだと喜んでいるところです。