21~36集
全然気が付いてなかったんですが、この「鏡・双城」の滄月による原作は肖戦と任敏の「玉骨遙」の原作「朱顔」と直接つながっているんですね。「玉骨遙」の主人公肖戦の時影は空桑の太子、任敏の朱顔は赤族の郡主だとか・・・で、こちらの主人公白瓔の母親が彼らの直系ということらしい。架空歴史ものとかファンタジーにはこういうシリーズ物っぽいのが多くて「あらま。そうだったの?」となることもたびたびです。ついでにこの原作者、「聴雪楼」も書いてますね。
のんびり見てるようでも、先週更新分まで追いつきました。
さすがに最後も近くなってきて、7000年前からの因縁の人間関係も明らかになってきました。これでやっと話の筋が見えてきた・・・
このドラマ、7000年前、100年前、現在という三つのタイムゾーンの話が絡み合って展開。主役3人がそれぞれ7000年前のキャラと今のキャラを演じている。しかも現在でもまた別のキャラがいるとか複雑に思えるんですが、ところがそうでもない。
私的には、そんなことより見分けのつかないキャラの集団があちこちに出現するのに参りました。
主役グループはきちんとキャラが立っているので、混乱するというようなことはないです。複数のキャラを演じ分けてご苦労様なことですw
話の展開としてはドロドロ三角関係に行ってしまう可能性もありそう。ところが婚約はなかったことになってしまったけど、「やっぱり僕も白瓔が好き」な真嵐が黙って二人の関係を見守るのを自分のなすべきことと一歩引いている。だから、こちらは三角関係ドラマにはなってない。
ところが7000年前にはそうではなかった。当時の空桑王琅玕と王妃白薇、海王純煌の感情のもつれ、誤解がその後の世界状況を作り出したようです。
100年前から、現在に場面が切り替わった時点で、消えてしまったキャラも今回視聴分で再登場。しつこそうな白瓔の妹、もう出なくていいんだけどね~まだ出そうだね~
今回視聴分はちょっと長くなったので、あちこちの人間関係も進展。これまでに出てきた謎も解かれ、隠されていた秘密も暴かれてきました。
炎汐と那笙の関係も進展。もともと那笙と炎汐は互いに一目ぼれみたいなものですが、炎汐が那笙のために男性化して二人の関係が確定。
この蘇摹や炎汐たち鮫人は生まれたときは雌雄同体の完全体、運命の人に出会うと男女どちらかに「化生」するという設定。「11人いる!」のフロルがやはりそういう設定でしたが、こちらはホルモンを投与して性別を決めるのではなく、自然にその時を迎える形。蘇摹は白瓔と、炎汐は那笙と愛し合うようになって男性になっています。
それまでは男性でも女性でもないというわけです。ちょっとおもしろいBLにもなりそうなんですが、このドラマではその気配はないですね。まあ、仕方ないところ。
蘇摹の目的は、空桑に隷属させられている鮫人たちの自由を取り返し、碧落海に戻って海国を再興すること。そのために探していた龍神も復活させたし、真嵐の封じられた力もあと一つの封印を残すだけとなったし、過去のいきさつも明らかになってきました。
いよいよ残りは滄流、その黒幕鷙者との対決というところでしょうか?
なんだけど、この話、ドラマが終わって主だったキャラは死に絶えてるんじゃないかと思えてならないのですが・・・
込み入った話が残っているのはむしろ滄流の方でしょうか。こちらの人間関係の方がどろどろネバついています。誰が特定できてない五師、やっと見分けがついてきた少将軍たち(最初から見分けついたのは劉海寛の雲幻だけ。そういやこのキャラ雲換だったのが雲幻になったのは蘭「換」を避けた?)、出番多いのにいまだに覚えられない彼の配下の女性キャラとかがけっこう陰険な潰しあいやら、裏切りやらなんやらを繰り広げています。
青王の裏切り以後、空桑、鮫人たちサイドにはあまりそういう話は出てこなくて、もっぱら滄流がどす暗い話の舞台となっています。これはこれで悪くないんですが、企むメンバーにもうちょっとアクの強さがほしいところ。一回見たら忘れられない反派キャラが欲しい。
ここまで見てもやっぱりCGの背景と人物などの合成には難があるのがもったいない。崖の上に立ってる場面で、崖上の地面とはるか下の水面の境目がぼけててブロック見えそうなのって今どきないと思う。どうもこのドラマ、合成するときの切り取りとか貼り付けが甘いと思う場面が多いんじゃないですかね。俳優さんたち、頑張っているのに、背景の処理で苦笑とか残念至極。