江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

玉骨遙 その4

29~40集(大結局)

 

 先にひと言。35,39,40集は通常の倍の長さがあります。視聴予定時間より長くなっちゃって、焦ったのです💦

 

 時影と朱顔がお互いに「相手は自分の気持ちがわかっている」「自分は我慢しなきゃいけない」とかぐずぐず思っているうちに事態がどんどん悪化。彼ら二人の関係がこじれるのと並行して、国内の政情もこじれていくし、鮫人との争いもこじれていきます。

 きちんと相手に伝えるべきことを言わない、わかってくれてるはずとか思いこんでいる、聞くべきことも聞かない、中途半端にわかったつもりになるとかいうのは、まさに武侠ドラマの王道。「人の話を聞かない」伝統に則った展開でした。

 

 時影は朱顔と一緒になるために、今の立場を捨てることを決意、ところが朱顔にそれを伝えないからもめます。楽しくデートしたりしてたんですけどね~こういうところの要領悪すぎw

 皇帝は山を下りた時影が再び姿を見せたことに満足しています。時影は海皇を名乗った止淵と、互いに兵を引くことで合意。それぞれが空桑と鮫人たちを説得します。空桑では主戦論の青王と白王の息子白風麟がこれに不満、鮫人では過激派海国軍が不満。しかも彼らは真実の海皇蘇摹を手に入れてしまいました。

 時影と止淵の働きかけでいったんは平和が訪れたと見えましたが、それぞれの不満分子のためにあっという間にまた戦争状態。これを止淵の裏切りと思い込んだ時影は彼を討ち果たす。

 これを防ごうとした朱顔は「阿淵は私の愛する人」とかばい、これで時影失恋。白から黒に衣装チェンジ。↓のような画像見て、闇落ちしたかと思ってたんですが、失恋ですかw

 

 こっちの二人がごちゃごちゃしている間に、すっかり嫌気の差した時雨は相思相愛の白雪鶯とさっさと駆け落ちしてしまいました。頼りない感じの二人でしたが、やる時はやりますな~

 こうして混沌とした世界の中、すべての背後にいた虚遙が姿を現します。鮫人の海国軍と権勢欲に駆られた白風麟たちを操って、事態をさらに悪化させていきます。

 こうして最終的な戦いに向けて時影と朱顔、止淵たちをメインにした話が展開します。

 

 最終的にどこに話が収まるのかは「鏡・双城」を見終わっていたので、そこまでにどういう経過を見せてくれるかに関心がありました。

 

 一度は死んでしまった時影復活のエピソードとか、時影が小司命の立場を捨てて、身につけた力もすべて放棄するなどというエピソードはある意味見せ場ではありましたし、白から黒に衣装替えしたのも、空桑の皇子という立場に戻って攻めてきた冰族との闘いを颯爽と仕切ったり、法術を駆使して敵と戦ったりしたと肖戦ファンには見せ場たっぷりだと思います。

 この時影、幼少時から将来の君主としての自覚も能力も高く、人間的にも優れている。闇落ちしても仕方ないような経験を積み、それでも復讐に駆られたりしないまさに超絶人格者なんですが、ただ一つ、ずっと隔離された世界で修仙だけをしてきたために社会経験が足らない。朱顔との恋愛関係見てると、つい世間にはもっといい子もいるよと声をかけたくなってしまって困った。まあ、立ち切れない命劫の相手ですからね~

 

 女主朱顔の方も、後半はけたたましいコギャルから涙のヒロインに変身して、時影と共に戦います。でも、今度はなんというかひきつった表情がしんどい。
 悪い子じゃないんですけどね~前半はお兄ちゃんに迷惑をかけっぱなしの妹キャラ。後半は愛する人のために命がけでがんばるけなげなヒロイン。なんかどっちも中の人が無理してる感じがしてたまらなかった。もっとすなおに演じさせてあげたらいいのにと首をひねり続けた視聴者です。

 

 止淵の方逸倫は、実は、実は・・・といくつかのステージで違う表情も見せながら、基本誠実な人物を好演。時影との闘い場面はなかなかよかったです。実らない思いを抱えた男主2というと「長歌行」男主3とも被ってくるんですが、今回の方がずっと印象的でした。

 この三人が展開した最後の場面はおもしろい構成で、見ごたえもありました。

 

 恋愛ドラマとしては、この止淵が200年前に死んだ赤族の曜儀の転生を待ち続けているのを別として、主人公の時影と朱顔の「言うべきことはちゃんと言え」CP、案外思い切りがよかった時雨と白雪鶯の駆け落ちCP、それにずっと白王や青王に利用されていた白雪鷺と青罡のやっとしがらみを断ち切った長い春CPと三組。結構うまくまとまったと言っていいかもw

 

 白雪鷺の王楚然、前半はこれまでに演じてきたキャラから「また今回もか・・・」と思ってましたが、後半はすっきりした女侠に変身して見せてくれました。今度の「慶余年2」の桑文も楽しみです。
 
 正直なところ、不安いっぱいの視聴開始でしたが、思っていたよりずっとすっきりまとまっていて面白く、ほぼ更新追いができました。最初のころの女主のウザさとか、前段の話から来る不安とかを払拭するのにずいぶんかかりましたが、まあ結果オーライということでよろしいかと。

 それにしても、原作のあるドラマはやはり順番に見たい。これだけで単独で見ても、話を追うのには問題があるわけではないです。でも、主役たちのその後も、彼らが作りだした世界のその後も知っているというのは、なかなかドラマ世界を素直に楽しませてくれない感じです。
 中途半端に話を知っているせいなんでしょうけどね~一から十まで知ってる「射鵰英雄伝」三部作なんてのは、どこからでも一向に気にならないんですけどw

 
演 員     角色    配音
肖 战  飾  时影
任 敏  飾  朱颜     徐佳琦
方逸伦  飾  止渊     杨凯祺
王楚然  飾  白雪鹭    路小曼
王子奇  飾  青罡     张福正
李明德  飾  重明     张赫
叶盛佳  飾  时雨     孙志诚
卢昱晓  飾  白雪莺    施燕燕
韩 栋  飾  大司命    彭尧
何晟铭  飾  北冕帝    汤水雨
曾 黎  飾  白嫣     马海燕
罗嘉良  飾  星尊大帝   刘琮
陈欣予  飾  秋水
黑 子  飾  老王爷
张双利  飾  玄真上师
陈紫函  飾  青妃     王瑜
郭 军  飾  赤王     高旭东
阮圣文  飾  青王     栾立胜
杨明娜  飾  赤王妃
樊霖锋  飾  白风麟    马语非
李熙媛  飾  小朱颜
简宇熙  飾  少年时影
张宇轩  飾  苏摩

 

出品人     孙忠怀
制作人     黄星、张睿玲
监 制     王娟、李尔云
原 著     沧月
导 演     蒋家骏、彭学军、杜渊、江洪敏
编 剧     吴迎盈、赵宇、张可欣
艺术指导    张皓晨、谢准斌
美术设计    李显昌
动作指导    范展鸿、周洋、高猛、魏波、赵帅
造型设计    侯云怡
服装设计    霍峰
视觉特效    张卓