江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

凡人修仙伝 その1

1~21集 風起天南

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 個人的古装劇日照りの中、「不错的」と教えていただいて、この際もうアニメでもなんでもいいや~と視聴開始。あっさり沼に直行です。

 そういやあまりアニメを取り上げることがなかったんですが、「羅小黒戦記」はもちろん「魔道祖師」「天官賜福」もちゃんと見ています。どこまでが守備範囲?というのは自分でも迷うところですが、まあいつものように行き当たりばったりでw

 

 3Ⅾアニメ独特のぱさぱさした感じは残るものの、真人版での特殊効果と実写部分がうまくかみ合ってなかったりするイラつきとは当然無縁なわけです。

 それにしても3Ⅾアニメは見るたびに進化していてすごいなと思う年長者です。

 

 主人公韓立が巨大な敵を相手にしている場面を皮切りに、200年前に彼が修仙者の道を踏み出した時からの物語が始まります。
 韓立はもともと貧しい村で両親や妹と暮らしていましたが、口減らし同然に七玄門の弟子選びに参加することになります。そこから彼の波乱万丈な修仙の人生がスタート。

 まずは七玄門の入門テスト、お約束ですね。すれすれ不合格だった彼と張鉄は七玄門の医師墨大夫に拾われ、彼のもとで修行することになります。ここで彼は無限に植物の成長を促進する力を持った小瓶を手に入れ、これを使って霊薬を密かに作り、我流で修仙に取り組みだす。

 それから、七玄門と山賊の争い、七玄門内での裏切り者、修業と無茶ぶりなテストと次々韓立に難題が降りかかります。それをクリアするたびに力をつけていく韓立というのは、武侠ドラマを見ているようです。

 倒した敵から手に入れた「昇仙」の令牌を使って、七大修仙門派の一つ黄楓谷の弟子となり、本格的に修仙を始めます。

 ここでもこっそり霊薬を作って、それと物々交換で宝器や秘伝書を手に入れていくところはロールプレイングゲーム感覚。

 

 1集が正味15~18分くらい。21集でパート1にあたる「風起天南」が終わりましたが、普通のドラマなら7集分あるかどうか。それで韓立は凡人から修仙者のレベル2にあたる筑基にまでレベルアップしています。
 彼の成長には偶然と幸運も大きくかかわってとんとん拍子。

 ただ悪者がさっさとやっつけられていくのはともかく、引き取ってくれた初めての師父、親切にしてくれた師兄、彼と知り合った好人たちもあっさり死んで退場していくます。「韓立と知り合うと命がない!」と言う人がいるのも不思議ではないです。「楊過に出会ったがために~」と違うのは、命を落としているのは男性ばかりというところ。本当に死亡率高い。彼らが残した武芸書や霊薬などを次々我が物にして、レベルアップしていく韓立。

 

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 ドラマと違って、アニメでは配役の演員のイメージに配慮する必要がないからでしょうか?韓立もけっこうドライ。原作を覗くようになって「ああ、ドラマじゃ演員のイメージ重視で話変えたな・・・」と思うところも見つけるんですが、アニメじゃその辺の縛りは弱いんですかね?

 とにかく話はテキパキと進んでいくので、いろいろネバネバやってる暇もない。韓立周りには色っぽい話も展開しますが、くどくならないのは歓迎。しかし、どうもこの手の幻玄劇、やたらに複数の女性と関係を持つ話が多くないか?「慶余年」の范閑とかもそうだから、幻玄劇に限らないのか・・・

 

 修仙者となった韓立は、凡人たちとは生きる世界が違っていく。様子を見に行った両親の家では小さかった妹の婚礼を見る、年老いた両親の姿と晴れの日の様子を見て密かに別れを告げる。娘と結婚を、と言われていた墨大夫の娘とも凡人とは比べられない長い人生を生きることになった韓立には、別れを告げるしかない・・・

 その分、修仙者の世界で仲間も敵も作って、この世界の中で位置を固めていく主人公。彼は修仙者の先輩たちも仲間たちも知らないうちに、普通の修業では得られない成長を遂げていきます。

 純朴さを失わない郭靖タイプの主人公ではなく、良い知恵も悪い知恵も働かせ、経験で鍛えられていくタイプの主人公のようです。

 

 全42集、ちょうど半分の21集で「風起天南」が終わり、これからあと半分「魔道争鋒」だね~と思っていたら、43集が配信されたようで・・・これもまた原作は膨大なのでどういうことになるのかまた違って意味でドキドキです。