江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

塵縁 その2

7~20集

 

 休み休み見ているせいか、どうもテンションが上がらない。楊頴の張殷殷と馬天宇の紀若塵のロマンスは、邪魔が入りながらもまあまあ順調に進展。彼らの属する西玄山と他の門派の関係とか、孤妖になってしまった殷殷とかいろいろ事件は起こるんですが、どうも起伏に乏しい感じがするんですよね。

 

 原因を考えてみるに、どうも恋愛関係のうざったいのも一つあるかと・・・張殷殷と紀若塵、その紀若塵から自分は偽の謫仙だと告白されてもやっぱり彼と結婚したい顧清、それ見ろ自分が本物の謫仙だったろ~こっちおいで~と身を乗り出す吟風こと洛風というややこしい三角四角関係。そこに人間界での師妹洛惜塵が吟風師兄の仇を討つという名目で皇帝の息子李安の愛妾となって、国師孫果と共に李安を利用して紀若塵と西玄派の抹殺を図る。ところが吟風からは、勝手なことをするなとぴしゃりと拒絶されても、なおけたたましく「殺せ殺せ」とわめき続ける。まあ利用されてる李安もいい面の皮です・・・

 彼女に孫果や他の門派の掌門たちがやすやすと利用されてしまうのは、彼らの方にも西玄派を追い落として自らの勢力を拡大したいという思惑があるからです。

 

 で、もう一つが、この掌門だのなんだのにロクなのがいない。紀若塵と顧清を結婚させて、勢力拡大を図るために、張殷殷の父親の命と引き換えに紀若塵に顧清との結婚を無理強いする、それに失敗すると別の弟子を結婚させるとか、とにかくせこい、こずるいのがあっちにもこっちにもいるけど、これという大物反派がいない。

 そういうことになるのかと期待した天孤蘇姀も、あっさり師父位置で活躍。正直なんかがっかり・・・

 

 半分過ぎたあたりで、紀若塵は実は古代の魔王が人間界に残した幽藍溟炎を体内に持っていることが明らかになり、吟風たちには紀若塵は世界の平和を守るために絶対に誅殺すべき対象と言うことになります。

 孫果や洛惜塵の攻撃によって、紀若塵をまもった師兄雲風が殺され、紀若塵も修為を失ってしまう。なんとか彼を助けようとした張殷殷は蘇姀の力を借りて噬情尊者のもとに連れていく。すると尊者は引き換えに一番大事なものをよこせと要求し、殷殷は紀若塵との記憶をすべてなくしてしまう・・・どうにもこうにも「人魚姫」ですか?と突っ込むしかない・・・

 

 ということで、状況にかなり変化が出てきたわけですが、それにしても反派が弱い。小うるさいだけの洛惜塵とか、悪女なら悪女でもう少し魅力的なキャラにするとか、もっと演技力のある配役をするとかできなかったんですかね~

 それに、吟風と顧清なんですけどね~元は仙界の仙人と彼が長年にわたって育てた青石から生まれた仙人という百世の輪廻を経て揃って仙界に戻るはずだった深いつながりのカップル。これがこじれてしまったわけですが・・・その中の人が王卓成と宣璐なんですよね~ドラマ見ながらどうしても「陳情令」の江澄と江厭璃が出てきてしまう。こういうキャスティングは話題にはなっても、そんなにとくにはならないと思うんですけどね~

 

 

 ということで、なんとなく低調ながら、「これは嫌い」とか「見る気にならない」とか言うほどのこともなく、まあ普通におもしろいんじゃないかと視聴継続。

 私的には、もっと強烈な反派を、それなりのキャスティングで登場させてくれたらもっと視聴意欲がわくはずなんですが💦