江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

我叫劉金鳳 その1

1~13集

 

 ドラマを見ながら、出演者のデータチェックしてたりあちこちでの評判覗いたりするってのは本気を入れてみようという気になれないってことでしょうね・・・

 どうもこのドラマ、私とは相性がよくない気がする。基本的に喜劇ではないかと思うのですが、ここまで見てきて、おもしろくて笑ったことが一度もないと思う。きっと笑いのツボが違うんでしょうね。

 後宮ドラマのパロディであるとか、宮廷権謀術策ドラマのパロディだということはわかる。鹿鼎記ネタはしっかりわかった。

 このドラマが話題になったのは、衣装が日本風だという批判が出たことで、中身がいいとか悪いとかじゃなかったんですよね。確かに衣装は日本風です。史実を問題にされたくないのか最近架空の国や時代を舞台にした古装劇が増えています。幻玄ドラマというわけではなく、実際にあったようななかったような架空の世界。それを構築するのに、衣装を創造するのも大切なのに、とりあえず日本風でお茶濁そうとして失敗しちゃったというところでしょうか?

 ま、衣装のことは脇に置いといて・・・中身。
 

 


 仙葩村で育った黒胖が、それまで会ったことのなかった父の命で結婚した文通相手は実は皇帝だった。名前も劉金鳳と変わった彼女が、宮廷で巻き起こす大騒動というコメディかと思ったんですけどね。

 それはそれで外れてないし、何事にもめげない彼女のキャラはあっけらかんとしている。ところが、それにしては、話がねばっこく感じるんですよね~

 皇帝を尻目に政治を牛耳る劉金鳳の父大輔相劉歇の企みとかそれに対抗しようとはしている皇帝段雲嶂とかあたりの話は、さんざん「大秦賦」あたりで見た話。この辺のやりとりがそう感じる原因ですかね?

 

 段雲嶂は皇后には劉歇の娘と言われて、難色を示したものの承知したのはずっと一人娘と思われていた劉白玉の様子を見たからですが、いざ新婚の夜となって相手が違うことに驚愕。まんまと騙されたと憤慨。

 劉金鳳の方もずっと文通していたのが段雲嶂ではなかったと知って、みんなで私をだましてた!とこちらも憤慨。

 それでも彼女が劉歇の娘なのも婚約があったのも事実で、あっという間に村娘が皇后になってしまいます。バイタリティは人一倍あっても、宮廷の礼儀作法も教養も何一つ持ち合わせていない彼女は次々のトラブルを引き起こすけど、本人は全く意に介さない。

 このすれ違い夫婦がきちんと夫婦として成り立っていくまでの話らしい。

 

 「悪い人」感満載の劉歇がずっと仙葩村に置きっぱなしだった劉金鳳の母親を屋敷に連れてきたら全く頭が上がらずに振り回されてる等、冷宮ネタとか皇帝の妹ネタとか後宮ドラマのお約束的なエピソードを皮肉ってるような展開は悪くはない。でも、苦笑はするけど、期待してたようなおもしろさとは方向が違ったみたい?

 

 主演の辣目洋子、李宏毅の二人はキャラの濃いのと薄いのと言う感じなんでしょうか?二人とも名前はよく知ってるけど、辣目洋子は「成化十四年」の東姑で見ただけ、李宏毅は結構出てるんだけど出演作を見るのはこれが初めて。彼女、脇でアクセントになるような配役の方が生きるんじゃないですかね・・・

 

 劉歇には最近あちこちで見かける王東@晋王@山河令、その娘白玉には陳欣予@殷素素@19倚天屠龍記。皇帝の弟段雲重に郭丞@藍景儀@陳情令、取り巻きの沈傲に漆培鑫@金凌@陳情令、柴鉄舟に楊万里@鄧寛@山河令、仙葩村の鱼長崖に白澍@騰蛇@琉璃と脇を固める皆さんにはお馴染みの演員さんが多い。 

 全36集の3分の1をすぎたところなんですが、これから視聴継続するかどうか微妙なところです。怒涛の「見たいドラマ勢ぞろい」の初夏を過ぎたら、古装劇はたくさんあるんだけどね~の真夏がやってきてしまったんですよね~優先順位付けたら「星漢燦爛」より下ですかね?
 先月ならまちがいなく放棄してたw