7~14集
「天下長河」にハマったせいで、視聴スピードが少し落ちています。でも、これはこれでやっぱりものすごくおもしろい。
ここまで見てきて、やっと少主=王子たちの見分けがつくようになってきました。彼らの間の駆け引きや権力争いなんかは結構シビアにやってます。だのに、なんか可愛げが付きまとうのはこのドラマの特色じゃないでしょうか?なにしろ嫌われ役の二少主までがあまりの「裏目」続きに可愛げを感じてしまうんですよね~「琅琊榜」見てる時の誉王とかと似たような感じ。可愛げのないのは四少主くらいですかねw
丹川の郡主上官婧と結婚した五少主尹岐、腕っぷしでもなんでも郡主にかなわずぺちゃんこにやられ続けです。それでも、それなりに夫婦の情も・・・というタイミングで「妾持ってもいい?」とか言い出して、激怒した上官婧は姉が川主=国主をしている丹川に帰ってしまう。父親の命で上官婧を連れ戻しにいく五少主に同行することになったのが六少主尹崢と李薇。次々出される難題になすすべのない尹岐。何をやってもそつなくこなす尹崢の見せ場みたいになりました。あまり見せつけるもので、川主からあんたが私の婿になれと言われてしまい、大慌て。
どうもこのドラマ、次々と尹崢に縁談が降ってくる展開のようで、なるほど李薇を側室に設定したのはそういうわけかと納得。
ところが、ここまでの間に尹崢はもう李薇に夢中。彼女を正夫人にしたいと思い出している、しかし、彼女が両親のもとに帰りたいと願っていることも承知なので、その願いもかなえてやりたい・・・と大甘のスパダリぶりを発揮。
このスパダリ尹崢も自分の感情を押し隠すタイプ、酒の弱さも藍湛よりちょっとまし程度。薄い顔系イケメンの白敬亭には向いているキャラなのかもしれません。
李薇から目を離さず、いつもじっと見守っているわけですが、表情を出さないようで実に表情豊かです。見え見えですが、とことん鈍いのが李薇。こういう人相手に恋愛すると大変ですw
丹川から上官婧を連れ帰って手柄を立てた尹崢が次に命じられたのは、金川から借りた金を返すということ。九川の盟主としては返さないということはできない、しかし災害に苦しむ丹川に金を出していて国庫に金はない。さあ、どうする?この局面に尹崢は商売に長けた三少主尹岩を引っ張り出す。この二人は国庫から金を借りてそのままにしている新川の官僚たちから借金を取り立てる。おとなし気に見える尹崢がまるで日本の某ドラマの金融屋みたいw
集めた金を持って、今度は金川に向かう尹崢と尹岩。今度は、金川の川主が尹崢に目をつける。
商売に長け、豊かな金川との縁組は都合がよいということで、尹崢は父の命での郡主元英を正夫人に迎えることになる。愛する李薇を正夫人に格上げする気だった尹崢は泣き出す寸前という表情で婚儀に臨む。
ところがやってきた元英は政略結婚なんかまっぴら、李薇をちゃんとした正夫人にする手伝いをするから、ことがうまくいったら自分が自由になれるよう手立てをしろと取引を言い出す。こうして李薇も尹崢も悲嘆に暮れていた六少主府は、雰囲気一変、元英の厳しい管理と指導の元、まずは開府を成功させようと一丸となって動き出す。
その屋敷のお披露目に王子たちやその夫人たちが集まってくる。
しかし、このおとなしく目立たなかった六少主尹崢が次々と手柄を立て、兄たちを差し置いて独立を許されたことで自分こそ跡継ぎと猛っている嫡長主の二少主尹嵩とその腰ぎんちゃくの四少主に目を付けられ、目の敵にされるようになる。
同じ時に新川に嫁いできた李薇たちですが、尹嵩の側夫人になった郝葭を除くとみなそれぞれに「割れ鍋に綴じ蓋」的によい夫婦関係を築き始めています。
しかし、11人の少主たちのうち、八少主は亡くなり、二~七と八~十一が登場していますが、一番目はどうした?絶対もめる元になってくるはずとか勝手に思いつつ、視聴継続中。
六少主夫人となった元英のところに強面の嬷嬷たちがやってきたのをコテンパンに返り討ちにして、「還珠格格」以来お馴染みのシーンをひっくり返して見せたりというのもおもしろかったですが、個人的には尹崢と李薇の間に割り込んできてネバネバ愛憎劇とかにならなくてほんとに安心しました。
ドラマが進むにつれて、尹嵩と尹崢の間の緊張も高まってきて、ラブコメ的展開からこちらの方にシフトしていきそうな気もします。もちろんそっち方向は大好きなんですけどね~
尹崢・李薇だけでなく、チャラ男だけど心根は悪くない五少主と口より手が先に出る上官婧、無口な七少主と何かにつけてスローな思思のカップルとか、正夫人を中心に女たちががっちり手を組んで楽しくやってる勘違い三少主のところに、始終女たちに混ざって六少主府にやってくる九少主なんかもみんなかわいげたっぷり。珍しくこちらの方にも視聴意欲がある恋愛ドラマ苦手人間です。