江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

長風渡 その1

1~10集

 いきなりですが、このドラマ、開始当初の構成がおかしいと思う。
 第1集で「こんな古臭い忍従ドラマなんか見たくない!」と放り出しかけたのは私だけではないと思う。

 何しろ夫と側室から邪魔者扱いされ、虐待されている正室の娘柳玉茹が主人公。母子でひたすら忍従の毎日。そこに因縁つけてきた町一番というより朝廷までがその財産目当てに公主の駙馬にしようとしている大富豪のドラ息子顧九思。彼がいらんことを言ったせいで、無理やり嫁に行かされることになるとか・・・女主は半泣き、男主はヤンキーとかでは、私の視聴意欲は全くそそられません。

 もうちょっと見る気にさせるオープニングにできなかったんでしょうかね~

 

 

 この女主は別の男、町一番のお嫁に行きたい公子葉世安との婚約寸前だったのが、顧家の財産に目当ての父と側室から無理強いされて顧九思と結婚させられてしまいます。

 そこで泣き暮らすならもうとっくにこのドラマ見捨てていますが、ブチ切れた女主はあっさりと葉世安を切り捨て、顧家の小夫人としてばりばり商売に乗り出します。


 もともと葉世安と結婚しようとしたのも、柳家の父や側室たちに任せていたらどんな目に合うかわからないと最も条件の良いところに嫁入りしようとずっと画策していたらしい。顧家で自分の能力を発揮できるなら、それでもいいわと割り切ってしまってイメージ一新。

 自分の運命は自分で切り開く、柳家のお嬢様でも顧家の小夫人でもなく、柳玉茹自身として認められたいという彼女を顧九思は支持する。

 

 顧九思の方も、富豪の遊び人のヤンキー息子という顔の下に、結構思慮深く思いやりもある好漢の顔が見えてきます。どうみても柳玉茹の方は目から鼻に抜けるような感じなんですが、顧九思の方も決して愚かではなく、責任感も気骨もあり、物事を正しく判断をする力もあります。体をはって柳玉茹の名誉を守ろうとする英雄気質も見え、これから訪れるであろう家族の苦難にどう立ち向かっていくかが楽しみです。

 

 というわけで、どんな古臭い忍従ドラマだと見えていた冒頭から「那年花開月正圓」とか「知否知否应是绿肥红瘦」のような展開になってきました。

 

 ここまできて、柳玉茹と顧九思の間に夫婦としての感情も育ち始め、彼女も商売に実力を発揮しだして顧家の関係者にも認められ、顧家の両親には息子より大事にされ、夫となった顧九思からも尊重され・・・と順調にやってきました。

 そこにどういう経緯か顧九思にひたすら敵意を剥きだす洛子商とか帰ってきたら柳玉茹をとられていた葉世安などの不安要素が登場。
 朝廷では顧家の後ろ盾だった高官が左遷され、駙馬の件をスルーして皇帝からにらまれている顧家の今後は?というところで10集まで来ました。

 

 ネタバレ上等のOP・EDを見てるとこれから顧九思が軍に入ったり、落魄して夫婦で砂漠をさまよったりといろいろ紆余曲折しそうです。ひたすら泣いてばかりで、我慢し続けるしか能のない主人公たちではなさそうなんで、視聴継続は決定です。

 それにしてもこれと「在下李佑」、どちらも先婚后愛設定で男女の立場を入れ替えるとで同じような展開なんですよね~あちらは低予算、こちらも予算はたっぷりありそうですが💦

 

 演員的には顧九思に白敬亭、柳玉茹に宋軼、反派に違いない洛子商に劉学義、どっちかまだ分からない葉世安に張昊唯、「在下李佑」の徐錦江出演ほどびっくりする配役はなかったですが、皇帝にまたしても丁勇岱、顧家の父親の沙溢と柳家の側室の胡可という夫婦共演あたりが目を引きます。

 それにしてもこの各種出演者のしわけ?どういう基準でしわけしてるんですかね~w