27~38集(大結局)
大結局に向けて、これまで以上に派手な戦闘シーンとか葉流西が自ら片手を切り落とすとか昌東死にかけるとかいろいろダイナミックに話が展開していきました。
金山で働かされていた人間たちだけでなく、そこに縛り付けられていた異獣たちまでも解放し、関内世界を龍家ら三権力者の独裁から救った英雄的な流西たちの活躍は華々しいはずなんです。
ですが・・・やっぱり最後まで乗り切れなかったんですよね~なんか今ひとつすっきりしなかった。
最後まで乗り切れなかった理由は二つ。これ、恋愛ドラマの色合いの方が強いんですね~どうにもそこが私の期待とずれてました。
加えて、主人公カップルの葉流西と昌東が二人ともなんかわからんうちに振り回されて、結局関内世界に革命を起こす?みたいな展開なんですね。位置的には昌東の方が姫キャラのようにも思えますが、そのことには違和感はないんですが、二人のキャラの背景がなんかわかりにくくて、私には乗りにくかった。
ドラマは葉流西と昌東だけでなく、小柳と高新、肥唐と阿禾の三つのカップルがそれぞれ生死にかかわるような難題と所属する世界の違いに悩んでいます。
記憶を失っていた流西ですが、彼女こそ蝎眼のリーダー青芝で江靳と二人でこの世界で革命を起こそうとしていた人物とわかります。黒石城を支配する趙家、龍家、筌家が邪魔な彼女と江靳を罠にかけるために、龍家の娘龍芝を蝎眼に送り込む。この龍芝、父親がひいてしまうくらいの悪辣さ。江靳には自分こそが蝎眼のボス青芝で、流西は仲間たちを虐殺した人物だと思い込ませ、流西を処刑する。
この龍芝が葉流西と名乗ったり、青芝に化けたりするので、話に複雑さをもたらしていますが、その上に江靳を好きになってしまっているので、余計に話がめんどくさくなりました。
この龍芝を孟子義が演じていますが、「九義人」の喬振宇@呉廉と双璧ですかね?どちらもまっこうからの悪役がいっそ清々しい💦
ラストは、まあハッピーエンドでちゃんと終わっています。ただ、高新と小柳のカップル・・・高新が蛇人間になりかけてしまい、それを回避するために取った策が皮影・・・それでいいのか?
葉流西と昌東も、昌東はとりあえず死を回避できたけど、やっぱり諸手を挙げてめでたい!という感じにならない。
ドラマ冒頭に登場した老人沈木昆が絵を描いてる女性何筱玉に昌東たちの冒険を語り、途中とラストでもこの二人が登場して話の枠組みを作っています。
だから、ドラマの中身は何があっても「老人のした物語」という整理になって、けっこうやりたい放題の話になっていきました。これは「天才基本法」のラストで、そこまでのドラマをぶち壊したのと同じ手法なんですが、最初から枠組みを見せてきたので、怒り狂わずに見終わりました。
でも、その話をしてるのが王徳順と張都霊なんで、なんかこのままただの「枠」で終わるわけはないと怪しんで見てしまったのは私だけではないと思うのですよ💦
どうやら沈木昆や李金鳌と鶏なんかは、作者の他の小説につながっている人物だそうで、その辺の説明はドラマ内ではなかったと思います。で、なんだかすっきりしてない原作読んでない視聴者。
この作者尾魚、「玉昭令」の原作「開封志怪」の作者でもあるそうで、人物設定の複雑なもつれようとかが共通している感じかなと思いました。
ということで、なんか盛り上がらないままに視聴終了しました!
演 員 角色 配音
倪 妮 飾 叶流西
白 宇 飾 昌东
金 瀚 飾 江斩
孟子义 飾 龙芝
赵 达 飾 肥唐
夏 梦 飾 丁柳
李昀锐 飾 高深 钟城
卢昱晓 飾 阿禾 王凡
张艺上 飾 孔央
曹卫宇 飾 赵观寿
王星瀚 飾 李金鳌
陈都灵 飾 何筱玉 张喆
王德顺 飾 沈木昆 李昊甲
寇振海 飾 龙申 宣晓鸣
苇 青 飾 签老太太 马程
杜玉明 飾 柳七
王双宝 飾 灰八
出品人 孙忠怀
制作人 方芳
监 制 王娟
原 著 尾鱼
导 演 苏照彬
编 剧 苏照彬
美术设计 孙健、佘显龙
动作指导 韩永雷
造型设计 李宙
服装设计 孙旭玮、朱仓新
视觉特效 勒中海