江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

長風渡 その3

21~30集

 

 

 アクションシーンが少ない・・・とか言っていたら、今回視聴分では顧九思が槍を振りかざしての戦闘シーンがたっぷり。「雪鷹領主」見てるのかと思ったw

 悠州に来て衙役となった顧九思、商売を始めた柳玉茹。今回視聴分では、かつて顧氏の後ろ盾だった梁王が反乱を起こし、彼らは悠州の望都城を守って戦うことになります。

 望都での顧九思は梁王と結託している山賊に攫われた柳玉茹を救出、ついでに山賊に奪われた糧食を奪還、山賊の首領もやっつけて大手柄。范軒は彼をいきなり知県に任命します。

 今度は知県として、悠州の治安を守ることになったわけですが、顧九思達の不安は梁王の王妃陳嫣が母の実家江家の養女だったということです。正直に打ち明けるべきか悩む顧九思は、周燁に相談、父の将軍や節度使范軒には言わないまま様子を見るということにしました。
 しかし、このことが将来絶対響いてくるでしょうな。確信。

 

 そして、将軍たちが不在の間に梁王が大軍を率いて望都に攻め込んでくる。

 応援を呼びに行く周燁、残された望都の守備は顧九思に任されます。当然、周燁の配下たちは不満の声を上げます。ここで周燁が初めて顧九思が全財産を悠州のために寄付したことを明かし、顧九思への信頼が築かれます。なんというか、これを初めから狙っていたとも見える顧九思、悪い人間ではないけど、結構ずるい?

 で、ここから始まる望都攻防戦。柳玉茹を誘拐したものの親分が彼らを騙していたことを知って、これを殺害、投降してきた沈明。妹葉韵を人質にとられ、王善泉に仕えていた葉世安も妹が顧九思達に救い出され、顧九思とともに望都のために剣をとります。

 ぎりぎりの攻防戦というわけですが、なかなか見ごたえありました。

 ここで梁王を誅殺し、望都城を守った顧九思はまた手柄を立てたということで、東都に迎えられ戸部侍郎に任じられます。
 任じた皇帝は、范軒。いつの間にか新しい政権が始まっていました。

 他の者たちもそれぞれ朝廷の重臣として迎えられます。新皇帝の元で、やる気満々の彼らですが・・・これからは朝廷を舞台にした活躍、というより艱難辛苦がはじまるわけですね。

 

 ここで起こったのが黄河の治水問題。必要な金がない、それなら前政権の帳簿を調べて金の行方を追及しようとする顧九思。早速前朝以来の重臣や役人たちのサボタージュに悩まされています。

 

 そこに太子の太傅として現れたのが洛子商、彼は徉州の王善泉を殺したのは自分だと、中央に乗り出してきました。が、王善泉を殺したのは彼ではなく、葉韵なのですが、さっさと手柄横取りです。

 顧九思達はこれをどうすることもできず、歯嚙みしています。洛子商の方は太后に接近、冒頭に出てきた公主との結婚話を再燃させて、顧九思を困惑させています。ところが、皇帝は顧九思と柳玉茹の味方なので、当面これは不発。これですまないだろうと思ってしまうのは、太后の中の人が孔琳なため~張紀中版「神雕侠侶」の黄蓉というより王晶版「絶代双驕」の「小魚児与花无缺」の移花宮大宮主、しつこそうに見えちゃいます。

 ただ、父に認められないといじけている太子周玉やあっさりフラれた雲裳公主、太后たちがこれからどう動くか、未知数です。洛子商はとにかく顧九思は憎い、でも幼いころにただ一人温かく接してくれた柳玉茹を自分のものにしたいといろいろ企んでいる様子。彼は大から小までこまめに企んでますが、これからが本領発揮ということのようです。

 このドラマ、スタート時点の重苦しいうざったさが全く思い出されないくらい軽々と起伏のある話を展開しています。これから最終局面、洛子商の企みが試されるのと同様、朝廷の権力争いに巻き込まれた顧九思と柳玉茹の方も夫婦としてだけでなくいろいろ試されることになるはず。
 とにかく二人もようやく本物の夫婦になって、こちらではますますデレデレしています。というか、まだ一緒に寝てなかったんだ💦

 こういうところは白敬亭の本領発揮ですね。一人で軍の食糧調達に出かけた彼女に次々とラブレターを送るとか、重くなり過ぎず、おバカになりすぎず、よい惚気具合です。

 

 白敬亭が軍を率いての戦闘シーンというのは初めて見たのですが、あまり強そうに見えなくて結構やるというのも彼向きのキャラだったかと思います。そういや葉世安の張昊唯、沈明の李欣澤のこういう場面も初めてかも・・・幻玄劇ではないそこそこリアルな戦闘場面の構成はあまり期待してなかっただけに楽しめました。繰り返してますが、私はリアルでは血を見るのも怖い小心者で、根っからの平和主義者、推理小説の読者が頭脳ゲームとしての殺人事件解決を楽しむのと同じように虚構として楽しんでるだけです。
 
 と言い訳したところで・・・

 龔俊と迪麗熱巴の「安楽伝」ももうすぐ配信という話が確実視されてきました。他にも何本か大作ではなくても興味そそられるドラマも始まっていて、せっせと視聴強化月間でがんばってます。ぶっちゃけ今一番視聴意欲が湧かないのが「玉骨遙」なんですよね~「鏡・双城」から引きずっている個人的マイナス評価もあって、苦戦中。後は順繰りに、せっせと積みを消化中なんですけどね~先の話はあまり知りたくない人なんですが、ここまで我慢したら、というポイントが全く見えてこないのもつらいもんです💦

 ドラマの展開以上に、今後の余談を許さないのが迷子的中華ドラマタイムですw