江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

玉骨遙 その3

15~28集

 

 勢いがつくと速い。というか気が付いたらもう36集まで配信終わってるじゃないですかw

 やっと「鏡・双城」の呪縛から逃れて、結構楽しく見られるようになりました。
 
 というところで、「鏡・双城」の主人公蘇摹が登場してきました。やっぱりつながってたわ💦

 

 小司命時影と弟子朱顔は、共に難題にぶつかり、そこを切り抜けていく中で互いのつながりを深めています。

 時影は自分が朱顔に心を動かされていることに気づき、これではいけないと自らを処罰させたり、朱顔を下山させたりしていますが、結局は彼女を切り離すことができない。朱顔は師父、師父とまとまりついているが、むしろこちらの方が男女の愛情未満のように見えてしまってます。

 今回視聴した24集めで、ようやくドラマ冒頭の朱顔の結婚シーンに時影が姿を見せるというエピソードが登場して、ここから話が大きく進みだしました。

 そもそも九疑山の小司命が死んだはずの世子時影であるというのは、極秘だったはずですが、大司命が率先してそれを公にしています。幼い時に出会ったあこがれの世子が師父だと知った朱顔はパニクっています。彼女は、時影が罠にかけられた当時の現場にいたわけで、いいたいことはたくさん。でも、時影自身は下界とは縁を切ったと達観している。

 達観していないのは、叔父でもある大司命の方でなんとか彼を下山させて、母親の復讐のために嘉蘭に行かせようとしている。

 

 嘉蘭では、時影の父北冕帝を尻目に青族の青妃が青王と共に息子の時雨を世子につけようと画策したり、時影を殺そうとしたりとさんざん企んでます。この青妃が陳紫函、青王が阮聖文となかなかな強面で、そこに何でもいいから権力を手にしようとする白雪鷺がすり寄っています。


 時雨はこんな母親と無情な父親の間に生まれたとは思えない可愛げのある子で、兄である時影との再会を無邪気に喜び、相思相愛の白雪鶯との結婚を父に認められたと喜んでます。

 しかし、それを喜ばない青妃たちにひっくりかえされそうな?

 

 この白雪鶯、ねじれまくってる異腹の姉とはまるで違って、素直だけが取り柄と言う感じでなすすべもなく姉の悪意に振り回されています。なんかこういうの韓ドラの愛憎劇とか昼メロとかで見かけるような姉妹関係・・・ぶっちゃけ腹黒いのも、ひたすら耐えて泣くのも嫌い。

 

 青妃たちが青罡将軍との縁談をぶち壊した朱顔を勅命で冒頭の霍图部に遠嫁させようとしたのも、西荒地方の実権を奪いたかったからですが、逃婚を図った朱顔と突然現れた時影のために失敗しています。

 朱顔の側にいた止淵は実は鮫人の中でも海皇につながる一族の戦士でしたが、かつて赤族の公主と愛し合い、死んだ彼女の再来として朱顔を守ってきたようですが、時影との様子を見て、鮫族へ戻っていきます。

 その鮫族は、反乱を企んだ、皆殺しにしろと命じられた空桑軍から追われています。帰ってきた止淵から海皇が出現したことを聞かされても、なお空桑への隷属に甘んじる長老たちに困惑する彼の前に妹如意が現れる。

 しかし、鮫人というのは生涯にただ一人の愛する人に出会うと、男か女に変わり、それまではどっちでもないという設定だったと思いますが、「妹」?

 

 これからの話の中心に来そうなのが鮫人が待つ「海皇」である少年蘇摹、霍图部で捕らえられていたところを朱顔によって救い出され、その後母と共に逃げていましたが、鮫人狩の兵隊たちに襲われます。

 

 母を殺され、自分も殺されそうになった蘇摹を止淵と時影が助けます。止淵は蘇摹を海皇かと疑う時影に海皇は自分だと名乗り、蘇摹を連れて逃げます。時影はこれを見逃しています。これまでわりに協力しあってもいたこの二人、これからは対立することになる?

 

 他にも「鏡・双城」にも出てきたキャラも出てきていますが、大司命がアレ?というのは私の思い違いだったようです。

 この話、さすが幻玄劇で普通に100年とか700年とか時間が飛ぶし、種族によって寿命も違うようだし、その割に子どもは人間レベルで成長するようだし・・・そういう時間のずれに多少困惑してもいますが、ドラマの中にいくつものタイムゾーンが併存していた「鏡・双城」ほどの混乱は感じません。

 

 海皇の出現を察知した時影は重明と共に再び下山、朱顔は両親のもとに戻っていました。けがを負った時影は治療のために嘉蘭へと戻ってきます。そこで、朱顔が青妃に呼び出されたと知って、宮城へと駆け付けます。

 ここで父親との再会ですが、父親としての感情をわずかに見せる北冕帝に対して、まったく父親に未練を見せない時影。激高する北冕帝に朱顔は、時影が罠にかけられた真相を告げ、さらに激高させる。朱顔だけを杖刑に処し、それを見せつけるとかむごい父、ますます息子に嫌われるんですけどね~

 この父親を演じているのが何晨銘、彼、こういうエキセントリックなキャラがうまい。そういえば「長風渡」でもそんな感じのキャラでした。彼なんかももう親世代を演じるのがメインになってきたんですね~ため息

 

 時影は大司命に下山すると告げます。いよいよその気になってくれたかと喜ぶ大司命だったが、時影は戦いにはかかわらず、朱顔を傍に世俗を離れて閑雲野鶴の生活を選ぶと宣言。
 すでに新たに世子となったことを不安がる弟時雨には、お前はよい皇帝になれるといってますし、大司命の思うようにはなかなか進まないようです。そういや大司命の中の人韓棟も親世代のキャラが増えてきましたね~

 

 ちょっとブログの更新の間隔があいたので、随分話が進みました。この間、朱顔と時影の幻想的なデートシーンとか、朱顔が仙術で作りだした砂の龍とかCGの場面のできもなかなか良かったです。

 「雪鷹領主」がかっこいい許凱を見せるドラマなら、こちらは美しい肖戦を見せたい感じでしょうか?確かに目の保養にはなりますな。

 いろいろあっても九疑山の小司命である時影は、世俗を離れて、感情の起伏を見せないキャラですが、朱顔の存在や大司命の動きでこれからは澄まし顔ではいられないはず。これから、どう変わっていく時影を見せてくれるのかが楽しみです。

 朱顔の任敏ももう少し落ち着いたキャラに造形すればよかったのにとは思いますが、やっと少しけたたましさも薄れてきたし、こちらもこれからの変容を楽しみにしたいと思います。

 

 ということで、こちらも大結局に向けてのクライマックスが近づきました。