13~26集
舞台が玉門の外から玉門を通り抜けた「関内」ワールドに移ってドラマが進みました。お話も中盤と言うことなんでしょうか?
こういう砂漠に乗り出していく話と聞くと、地下迷宮とか洞窟とかを探検し、古代の帝国の遺跡だの宝物だの、それを守る異形の生き物だのがうじゃうじゃと襲ってくるというのがすぐに思い浮かびますし、それが定番な気もします。
ところが、このドラマでは、玉門の先にあったのはやっぱり砂漠とそこに住む人間たち、もちろんそこに「関外」にはいない異様な生き物とか、不思議な出来事なんとかは存在しています。人間の住むところ、権力争いもあり有力者たちが互いを牽制しあっています。
そのあたり「盗墓筆記」なんかより、E・R・バローズのペルシダーシリーズとか往年の探検ものの雰囲気でしょうか?
じゃあ、この世界は未開の地とかいうとそうでもない。最初の荒れ果てた村から、だんだんと大きな町へと進んでいくと関外から流入してきた文物や技術も結構あって、りっぱな客棧もあるし、最新のテクノロジーを駆使した「博物館」も存在しているというアンバランスな世界。もちろんいろんな怪物も謎の生き物も登場してきます。
とにかく主人公たちは、途中で出会った鶏を連れたうさん臭いけど人好きのする方士を名乗る李金鰲もつれて、黒石城へとやってきました。ここには趙家や龍家が権力を握って、関外とのつながりや金山を掌握しています。
李金鰲の中の人、王春元から王星瀚に名前変えたんですね、誰かと思ったw
四駆をぶっ飛ばして砂漠を突き進むのは主人公たちだけかと思ったら、この世界にも存在している。ただ、ガソリンが不足していて・・・という話。そういう関外からたくさんの物資を運びこんでいるのは、玉門を自由に超えられる能力をもった人物だったが、それがいなくなってしまって、物資の供給が途絶えて困っています。
そこに現れたのが、失われた記憶を求める葉流西です。実は彼女こそ、その能力を持つ人物だったというのはここまで見てたら想定内過ぎて💦調子よく彼女の覚えていない過去の話をしている羽林を率いる実力者趙観寿などという人物なんか、彼女を利用しようとしているの見え見えです。
彼女は子どものころに金山で働く奴隷だったとか、かつての恋人が今は彼女を命を狙っているとかいろいろ過去が明らかになってきます。しかし、そのどれがどこまで真実なのか?というところ。
葉流西と昌東の関係もしっかり恋愛関係樹立ですが、流西だけでなく昌東もこの世界とのつながりがある感じです。
ここまで見てきて、金山をぐるっと取り巻くような大蛇も出てきたし、坑道での追いかけあい銃撃戦とか派手な場面も出てはきたんですが、やっぱりなんか今一つスケールが感じられないんですよね~
スマホなんかないこの世界で、当人の舌を引っこ抜いて代わりにつけた「代舌」でその場にいない自分の話をさせるなどというアイデアはグロテスクでユニークです。
しつこく葉流西の命を狙ってくるのが金山を共に逃げだしたという江斬とその恋人らしい龍芝の率いる蝎眼という組織で、彼らは流西が仲間たちを虐殺させた張本人だとしています。しかし、どうもそれが罠ではないかというのも示されて・・・
この江斬を演じているのが、鶴唳華亭で太子をいじめまくっていた斉王の金瀚、どうも今回はいいように龍芝に操られているんじゃないかと・・・
龍芝は孟子義です、彼女こういう裏に陰険な企みをもってるとか恨みを抱いているような役をよく見かけます。「陳情令」の温情でも「射鵰英雄伝」の穆念慈でもそうなんですが、何か暗い部分を抱えているキャラが多くないでしょうか?
今回は、目いっぱい悪そうな雰囲気醸し出しています。
ということで、全38集のうち26集まで見てきました。でも、ここまできても、なんかノリが悪いんですよね~冒険ものにしては、粘っこいというか・・・主人公の二人がこの世界で何をするかという目的意識をあまりはっきり持ってなくて、関内での事件や人物たちに引き回されてしまってる感じがするのが、視聴していて盛り上がらない理由でしょうか?彼ら、けっこう出たとこ勝負なんですよね~その割には今一つ勢いがない気がしてなりません。
とにかく、残りもちゃんと見ますが、ここまでに持ってしまったイメージを一掃してくれるといいんですけど💦