宇宙探索編輯部
「繫城之下」の後、どうも視聴意欲をかきたてられる古装劇が見当たらなくて、なんか気が抜けております。
「宇宙探索編輯部」、少し前に中華サイトで視聴しておりました。まさか、この映画が日本に来るとは!楊皓宇を映画館の大スクリーンで見られるとは!といろいろ顎が外れるほどびっくりしました。
まことに申し訳ない話ですが、私がこの映画に飛びついた理由はとにかく「楊皓宇が主役だ!」この一点。テーマや中身は二の次三の次。
それがいきなり冒頭の伸び切った30年前のビデオテープの映像とか日本でいうブラウン管テレビの「砂嵐」とかに好奇心とオタク心をわしづかみにされてしまいました。
私としては、中身に関わるようなネタバレは極力避けたいと、ブログ書くたびに頭悩ましているんですけどね~
某ドラマの番宣で「史上最も美しいバッドエンディング」とかしれっと流されてたりすると、なんかむなしくなってくるんですけどね~最近はそういうの気にしなくてよいの?と悩む年長者。
で・・・この「宇宙探索編輯部」日本公開に当たって、あの「ムー」と提携したそうで・・・あまりにハマりすぎて笑うしかなかった。
その上、映画館に鍋かぶってきたら特典が~とか、もうちまちまネタバレ気にしてる自分があほらしくなって来るレベル、いや~攻めてきますね~
とはいえ、やっぱりストーリの展開に従って、主人公を追って行って一緒に外星人を追い求めてほしいなと思うので、私は詳しく書くことはやめときます。
話に入る前に・・・楊皓宇という俳優さん。登場しているドラマとかあまり日本に入ってないと思うので、ちょっとご紹介。
1974年生まれ。年齢より老け役が多いかな?
私が初めて、この人いいわ~と思ったのは「龍門鏢局」で郭京飛たちを押しのけて、無茶苦茶モテるベテラン鏢頭温良恭を演じているのを見たときです。失礼ながら相当に地味な感じなのに、目を引くんですよね~すごくいい味出してる。
その後、「暗黒者」では女子生徒を餌食にするとんでもない校長という極悪キャラでまたびっくり。
とにかくそのあたりから「楊皓宇」と言う名前が演員表にあると、ドラマを視聴する理由になりました。
「雪中悍刀行」で張若昀の徐鳳年と芋を取り合う老黄、実は武芸の達人という良いキャラを演じてたんですけどね~なぜ、これ日本で出てこない?
多分日本で出てるのは楊洋の「武動乾坤」とか映画の「流浪地球」ぐらい?全部見てるわけじゃないので、他にもあるかもしれませんが。
しかし、「流浪地球」こそっとネタになってますね~w
とまあ、ずっと脇で活躍してきたこのベテランが主役というので、これは見ないわけにはいかないですよね~
で、やっと映画の話。
主人公唐志軍は「宇宙探索」という外星人をテーマにした雑誌の編集長、30年前にはテレビの取材を受けたり注目の的だったけど、今はその栄光の残像に縋りついてるだけに見える。しかし、本人は現在でも大まじめに外星人の存在を「科学的」に追い求めているのです。
雑誌は廃刊寸前、ただ一つの自慢のコレクションだった宇宙服はダメになり、部屋の暖房費も払えない・・・そんな時代に取り残されたオタクの喜悲劇を描く作品かと見始めました。確かにそういう面はあるんですが、それだけじゃないです。どこまでも外星人の手がかりを追う唐志軍と編集部の秦彩蓉たち協力者、それに外星人と接触したらしい青年孫一通らが、外星人の痕跡を追って成都から奥地へさらにもっと奥地へと進んでいきます。
この追跡行の結末も唐志軍たちの人生も気になるところですが、それは映画で・・・
うちの方にもくるといいな~現時点では近くても電車で2時間前後かかるところばっかり😭
とにかく。30年前からずっと唐志軍が大事にしてきた外星人探しのためのツールとか彼らの探す外星人の痕跡とかにあまりにも心当たりがありすぎてw
私はSFファンでしたから、ある程度はこういう方面にも知識はありますが、決してハマってたわけじゃないんですけどね~今、こうしてみると妙に懐かしくてたまりません。脚本を書いた孔大山、王一通はそれぞれ導演でもあり、重要なキーポイントとなる鍋を被った青年孫一通を演じています。
まだ若いこの二人がこんな懐かしさを感じさせる映画を卒業制作で作って、高く評価されたことには驚かされますが、あのころがもう「歴史」になってしまったのかと不思議な感慨にも浸っているわけです。
演 員 角色
杨皓宇 飾 唐志军
艾丽娅 飾 秦彩蓉
蒋奇明 飾 那日苏
王一通 飾 孙一通
盛晨晨 飾 晓晓
制作人 龚格尔
监 制 王红卫、郭帆
导 演 孔大山
编 剧 孔大山、王一通
美术设计 郭欣勃