1~16集(大結局)
天下覇唱原作の鬼吹灯をドラマ化したこのシリーズも5作目。最初のは民国期を舞台にした50年前の話「怒晴湘西」、胡八一たちを主人公にしたドラマとしては「龍嶺迷窟」「雲南蟲谷」「崑崙神宮」についで4作目になります。なんかもう毎年一作出てくるのが恒例になってしまった感じもします。
前作で、雮塵珠を手に入れ胡八一たちは呪いから解放され、彼らが困難な探検に行かざるを得ない理由がなくなりました。さらに、胡八一と楊雪莉の間に恋愛感情が生まれ、「終わった」感が強かったのですが・・・
今回は無事に呪いからも解放されて、摸金校尉からも引退し、アメリカに行って新しい生活をしようと考えていた三人に、陳教授が海底に沈んでいる国宝秦王照骨鏡を手に入れてきてほしいと頼みを持ってくる。
え~もうやめたいんだけど~とか言いながらも、結局、陳教授の頼みだし~これで最後にする~とか言い訳しながら、三人は船を曳き込む魔の珊瑚螺旋(まあ、バミューダトライアングル中国版)へと出かけることになります。
まずはその出発地となる珊瑚廟島にやってきて、珊瑚螺旋に行くための船と情報を探します。このシリーズ、探検にスタートする前にまず立ち寄る村とかそこの住民たちとの描写が好みです。そこにいたのが、前作に続いて登場の明叔です。なんとか珊瑚螺旋にまで行けそうな船と船長を見つけた一同は、やめとけ!という予言やら忠告やらを無視して海へと出ていきます。同行するのは船長の阮黒、彼の娘同然の多玲、弟子の古猜に明叔と彼の借金取りの大力と阿豪。阮黒と古猜は潜水器具使わずにいつまでも海の中で活動していますが・・・普通の人間?
嵐やら、海蛇やら、船底に潜む怪異とか、海でよくこれで助かるもんだと思うしかない災難が次々と彼らを襲います。
挙句の果てに彼らがたどり着いたのは、海中にできた巨大な泡のような船の墓場?そこには、鮫人(恐怖映画的バージョンの美人魚?)がうじゃうじゃ現れて襲ってくるというお馴染み展開。
ここからどうやって脱出するかというのが、今回のドラマの見せ場の一つと言ってもいいはず・・・なんですが、まさかそれはやらんよね~と思っていたかつてのジュール・ベルヌ愛読者。
ほぼそういうのやらかしてくれました💦
ともかく無事に海中から脱出し、秦王照骨鏡も陳教授に渡した3人。今度こそ摸金校尉引退するはずだったけど、船を出してくれた阮黒が海中で犠牲となり、残された多玲は鮫人の毒に侵されて命の危機。彼女を助けられる薬を求めて、三人はさらに探検を続けることになります。
このドラマ、鬼吹灯や盗墓筆記の映像化の中でも、ずっと同じキャストで制作されるなど、まとまりはあると思うんですが、今回はちょっとそれが悪い方に出てしまった気がしないでもないです。特に前回のラストでカップル化した胡八一と楊雪莉の関係、そこで終わっているなら、それはそれでよかったんでしょうけど。
今回のドラマは「一人でがんばる胡八一」とそれを「何とか引き留めよう、無理ならフォローしようとがんばる楊雪莉」、それに振り回されてる王胖子というパタンがなんか話のスケールを小さくしてしまった気がする。
前作から導演が蔡岳勛に替わって、ドラマの雰囲気もちょっと変わった?今回は特に何か三人が共通の目的で動いていた前作までからと違って、特に胡八一と楊雪莉の間で気持ちのずれができてしまってきてる?三人の固い友情、チームワークには変わりがないんだけど、なにかモヤっております。ここまで原作読んでないんで、ドラマ特有のものではないかもしれないですけど・・・
で、また来年はこの続きが出てくるんでしょうか?と、モヤモヤ抱えつつ来年に続くw
演 員 角 色
潘粤明 飾 胡八一
张雨绮 飾 Shirley杨
姜 超 飾 王胖子
汤镇业 飾 明叔
王奕权 飾 阮黑
程 东 飾 大力
陈牧驰 飾 古猜
周杨洋 飾 多玲
朱梓瑜 飾 阿豪
佟 磊 飾 大金牙
舒耀瑄 飾 陈教授
连奕名 飾 掰武
王奎荣 飾 陈瞎子
白 玉 飾 孙教授
出品人 孙忠怀
制作人 黄星、吴然、李尔云
监 制 管虎、王娟
原 著 天下霸唱
导 演 蔡岳勋
编 剧 沈娟、李宗凡、刘安琪
艺术指导 傅英彰
美术设计 叶泽一、崔国栋
动作指导 成鑫、刘小兵
造型设计 李璇