江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

天啓異聞録 その2

7~12集(大結局)

 楽しく見終わりました。こういうお金はかけた感じ、でもB級映画感満載の怪物やらなんやらが右往左往するドラマ、めっちゃくちゃ好みなんですよね~

 前半には1960年代の日本の怪獣映画とか特撮映画、ドラマの雰囲気を強く感じていたんですが、後半になるとこれまで見てきた中国の幻玄劇とか架空歴史もの、SFドラマのテイストが勝ってきました。

 

 真ん中へんで、話が停滞してきても、出てくる怪物の種類が少なくても、キャラの造形とかストーリ展開に既視感いっぱいでも、この際ま、いいか~とどんどん見てしまいました。

 

 やっぱり最後までどこか既視感のあるエピソードとかにも出会うのですが、私が思っていたような双子を演じる黄軒vs黄軒のラストバトルにはなりませんでした。ほんというと期待してたんですけどね~そういえば「九州海上牧雲記」でもうやってましたっけ?

 

 それにしても、中華伝奇系ストーリにおける隕石登場率ってものすごく高くないですかね?今パッと浮かぶだけ5,6作は確実にあるわけで・・・そういや「天意」には宇宙人は出てきても怪物は出てこなかった。怪人はいたけどw

 

 今回の視聴分では、事態が最悪の方向に向かいつつある中、怪物化が進む枕譲が娘を横公一味から救い出そうと命がけで戦います。その娘沈淙は、謎の存在を尊主と仰ぐ横公のリーダー賀子礁によって、自分の意識を失い傀儡となって、褚思鏡たちに怪物を襲わせてくる。
 褚思鏡自身も賀子礁から、怪物化する薬を飲まされ、次第に体に異変が生じてきている。命のタイムリミットという設定そのものではないけれど、こういう設定はたくさん見かけます。

 そして伯顔は海を隔てた寧遠に援軍を求めに行き、褚思鏡と安杰麗卡は沈淙を救出し、横公の計画、さらにはその後ろにいる尊主との対決に向かう。

 

 何一つ明るい雰囲気のシーンがなかった気もしますし、全体的に暗く張り詰めた展開です。さすが呉越をキャスティングしただけはあって、アクションシーンは充実。そこになんとなく緩い気もするCGの怪物やら怪人とか、結構きっちり作られてるところとなんだかな~なところも混ざってきて、楽しく突っ込めました。

 と、まあ期待を裏切らないB級モンスタードラマ展開なのですが、演じるメンバーが演技派だったり武打星だったりするので重厚味もプラス。
 
 といっても、決して難解なドラマではないので、肩の力を抜いて楽しめました。
 
 とにかく最後に海上から現れたりしなくてよかったです。何のことか、わかる人はわかるはずw

 

 年明け一番に視聴終了したわけですが、今年の中華ドラマライフの先行きは順調のように感じています。それにしても、この路陽の「天啓異聞録」、王家衛の「繁花」に孔笙というか正午陽光の「大江大河3」こと「大江大河之歳月如歌」と導演のカラーが強く出ているドラマが続いているのも、ここ最近の特徴でしょうか?

 さて、この後は「繁花」に「大江大河之歳月如歌」、「宋慈韶華録」「三大隊」の4本同時進行になりました。見るものいっぱいで焦るのも久しぶりで悪くない気分です。

 

演 員     角色
黄 轩  飾  褚思镜、褚思钰
吴 樾  飾  伯颜
张榕容  飾  安杰丽卡  李敏
芦芳生  飾  沈让
王圣迪  飾  沈淙
蒋奇明  飾  贺子礁
从瑞麟  飾  丘芷
刘亭作  飾  杨瓒
淳于珊珊 飾  徐宗器
周小川  飾  雷燧
杭程宇  飾  贺六宏
桑茗胜  飾  龙澄
刘恩佳  飾  芊儿
程 怡  飾  苏沐冉
蒋 毅  飾  唐安
侯骏桀  飾  白兴

出品人     龚宇
制作人     戴莹、张宁
监 制     王晓晖
导 演     路阳
编 剧     禹扬、朱迪、郭昱德
美术设计    王啸宇
动作指导    王程
造型设计    梁婷婷
视觉特效    郭冠宇