江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

繁花 その2

11~20集

 

 あらま、王凱@宋雲輝が屋根直してる(大江大河之歳月如歌)、あらま胡歌@阿宝も屋根直してる~とか、全く無関係なところまで勝手になんか喜んでしまってる「琅琊榜」迷なんでして・・・しょうもない視聴者ですか💦

 

 さて、これまでそれなりに納まっていた黄河路と阿宝グループの関係、いわば「阿宝の世界」がぼろぼろと崩壊してきた全30集の真ん中部分。そりゃいつまでもあんなに調子よくはいかんよな~と割に冷めた目で見ていましたが、やっとストーリに関心が持てるようになってきました。

 とはいうものの、ネタバレはなるべく避けたいので、またざっくりした感想文です。

 

 全体視聴分では、阿宝と事業の上でもかかわりが深かった二人の女性、外灘27号の汪小姐こと汪明珠、夜東京の老板娘玲子がそれぞれ阿宝から離れて、自立していく姿が描かれています。はっきり言ってしまえば、阿宝くん、捨てられちゃった一幕。

 仕事上では結構果敢に攻めていくのに、どうして男女関係のツメがぬるいんでしょうかね~

 男女の想いが交差し、すれ違い、掛け違うのは王家衛の作品だからな?とか言いながら、戸惑う阿宝@胡歌を鑑賞しております。

 

 玲子との出会いを回想する場面では、当時の東京の映像が取り入れられていました。まあ、東京にさほどなじみも思い入れもない地方民としては、ニューヨークでもパリでも同じことなんですけどね~ドラマを日本で売りやすくなったのだけは確実と思われます。

 加えて、「有楽町で逢いましょう」とか「ラブストーリーは突然に」が挿入歌として流れてきて、楽しませてもらいました。このドラマ、音楽もいいんです。

 

 この玲子と阿宝は一番古くからのかかわりがあるわけですが、汪明珠の方も昨日今日の関わりじゃない。ところが、この二人と阿宝の間に恋愛関係とか男女関係があるのかどうかというと、ドラマの画面からは感じ取れないんですよ。私がこの方面には鈍感なのはわかってるんですけどね~

 それでも阿宝は玲子は自分から離れることを予想していなかったし、汪明珠が自分より起業して自力で商売することを選ぶとは思ってもいなかったんじゃないでしょうか?

 すっぱり阿宝を切り捨て、新たに店を一変させようとする玲子もかっこいいし、野心むき出しの同僚梅萍のために左遷された倉庫での嫌がらせをはねのけて、生き生きと働き自分を立て直す王明洙もかっこよかった。ここまで二人ともけたたましさが耳についてちょっと遠慮したいキャラだったのが一変しました。

 

 そして、もう一人の女主李李、今回視聴分では登場シーンが少なかったのが残念。彼女についての回想ドラマとかは依然として出てないので、相変わらず謎の女性。ただ、ドラマを見ていて思ったのは、この李李にあふれるファム・ファタル感の半端なさです。


 李李に限らず、体をひねって、半身だけこちらを振り向くというポーズがよく出てきませんか?「花様年華」でチャイナドレスをまとったマギー・チャンの背中からのショットが印象的だったのと、重なって見えるのです。王家衛導演の好みなんでしょうかね?

 

 女性たちの服装にも、キャラによる違い、場面による違いだけではなく、彼女たちの意思が服装にはっきり表れ、アクセントが付けられています。


 しかし、倉庫に左遷され埃まみれ、雨でびしょびしょという場面の唐嫣@王明洙、他のどのシーンより輝いて見えましたw

 

 女主3人の他に目を引くのが、呉越の演じる金花、王明洙の上司金課長です。仕事には厳しく、王明洙の位置を奪いたい梅萍が彼女を陥れたことを承知でも、服務規律に違反した人間を甘やかすことはありません。でも、課長の地位まで狙う梅萍の鼻をくじき、プライベートでは王明洙を助けようとします。呉越、こういうキャラにピタリとはまって、格好良いのです。けど、彼女と爺叔の間にも何かあったようで・・・このドラマ、過去に何か因縁のない人間関係はないですな~

 

 深圳から強総強慕杰が弁護士集団引き連れて上海に乗り込んできました。この強慕杰は李李の背景にいた人物で、彼女のこれまでをよく知っているようだし、玲子とも過去に親しかったようだし、何より阿宝を標的にしているわけです。一体彼がそこまで阿宝を目の敵にしているのか、ここにもまだ説明されていない過去があるはず。

 

 それに、一度は阿宝に負けた魏総こと魏宏慶は外灘27号を退職して行き詰っている王明洙に接近、二人で新しい会社を立ち上げましたが、彼らの商売はどちらも危なっかしくてならない・・・

 と、この後は、阿宝たちのビジネスに大波乱が起こるということでよろしいかと?ドラマは残り3分の1、新たなステージに入ったようです。