江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大江大河之歳月如歌 その2

11~18集

 

 前回に続いて、「大江大河之歳月如歌」です。
 「繫花」はどうなってる?とか仙剣対決になってる「仙剣4」と「祈今朝」は?とか、なんかめちゃくちゃ忙しくなった今日この頃。


 見たい中華ドラマの配信がどっとくると、勢い他を見る時間を減らして中華ドラマ視聴に注力してました、今までは・・・

 ところが、去年の秋ぐらいから久しぶりにテレビアニメも見るようになったんですよね~「魔道祖師」とか「天官賜福」あたりから、「薬屋のひとりごと」「葬送のフリーレン」「スパイファミリー」と続けてみるようになってしまった。倉田三ノ路さんバージョンの「薬屋のひとりごと」はコミック版を先行して読んでたんですが、他のも次々原作漫画やら小説やらにも手を出し・・・と、ここうん十年なかったアニメマイブームがやってきてます。

 

 で、時間がない。

 それなのに見たいドラマがどっと・・・

 

 こういうことになると、一日に複数見るために1集とか2集とかちょっとずつ並行してみていくのが私流なんです。そのうちに、自然淘汰されていつの間に見ないのが脳内視聴リストから消滅していくというパタン。

 なのに、今回は「大江大河之歳月如歌」だけが独走してます。後を追う「繁花」は安定の毎日2集。仙剣二つは見始めては見たもののまだ何とも言えず・・・リストから消滅の危険性もぬぐえない。

 

 それだけ楽しみにして見てるのですが、今回は三人の主人公のどこを見てもつらい展開続きでとても「楽しい」とは言えないドラマが続きました。でも、続きを楽しみに見てるw

 もともとこのドラマは、王凱の宋雲輝、楊爍の雷東宝、董子健の楊巡の三人のドラマが並行して進んでいます。でも、彼らそれぞれが事業にとりくんでいく話を一つのドラマとして分離しても十分な内容がありますね。見たのは8集分ですが、その3倍はあった気がするのです。

 今回視聴分では、三人の事業がそれぞれに困難な状況に追い込まれてしまいます。

 

 宋雲輝の場合には、彭陽農薬工場の再建になんとしても新しい農業用の殺虫剤竹胺の研究開発を成功させなければならない、しかし研究の成果は思うように現れないし、工員たちの気持ちもすさんできているという状況。


 楊巡は梁思申と資金を出し合って大規模な商場の建築を進めていたが、不明瞭な資金の使い道を彼女の父親に暴かれてしまう。信頼を裏切った楊巡に対して、梁思申は合資を撤回、彼女だけでなくその一族からそっぽを向かれてしまいます。

 土下座して謝れば許してもらえると思ったのかもしれませんが、梁思申一族の逆鱗に触れ、商場建設は彼女の従兄梁凡の管理下に置かれることになる。梁凡は楊巡の計画をスルーして、新しい計画を持ち出す。追加の資金がない楊巡にはそれを拒否する力はない。

 楊巡はこの商場を理想のものにしようと自分一人でやりくりしてきたつもりですが、彼のその場しのぎな経営ではやっていけないことに気づくのが遅すぎました。

 

 雷東宝国内需要だけでなく、海外との貿易にも乗り出します。雷霆電纜集群に派遣されている党書記宮新鳴との協力関係もうまくいき、工場は順調に成果を上げている・・・ようで、内憂外患。こちらの場合は、小雷村がいろいろネックになってくるようで雷東宝自身の好意も、それを期待している小雷村出身者の甘えと悪意と同じことになっています。困難な場面を共に切り抜けてきた宮書記との関係にもひびが入り、良くも悪くも雷東宝の「独裁」に近かった雷霆電纜集群に対して彼を追い出そうという動きが出てきます。

 

 それぞれが困難な状況に直面するエピソードが続いた今回視聴分、終わりの方ではなんとか起死回生ができそうな兆しが見えてきました。

 宋雲輝の工場では期限ぎりぎりになって農業用の殺虫剤ではなく家庭用としての竹胺の有効性を発見、それが認められるかどうかというところ。

 雷東宝は、彼に不満を持つ行員たちに現金を持たせて去らせ、雷霆電纜集群を株式会社に変えることを宣言する。

 そして、楊巡はもはや彼だけの「もの」ではなくなった商場の建設現場で、梁凡によって放置された工区に再度希望を見出しています。

 

 今回視聴したパートでは、とにかく楊巡の董子健がすばらしかった。楊巡は、自分一人の力でのし上がってきたつもりで他人の忠告など無視しても、二重帳簿でもなんでも、どんな乱暴な手段でもこれまではなんとかうまく切り抜けてきた。ところが、経営のプロ梁思申一家の手にかかるとぼろぼろとメッキがはがされていく。
 そんな楊巡が絶好調からどん底に突き落とされ、なんとか這い上がろうとあがく表情の変化が見事で目が離せませんだ。変な言い方ですが、とにかくアップに耐える俳優さんですね。

 

 そして、4人目の主人公扱いをされている梁思申ですが、やっとドラマの中心に入ってきた感じです。今のところ、楊巡パートのメインキャラですが、楊巡に対してはきっちり対応した彼女も、東海加工での職務の上では思うようにいかない事態も出てきています。これから、彼女と宋雲輝の関係が師弟から変わっていくとは聞いているんですが、どうにもそういう雰囲気を感じられないのです。残り半分で恋愛ドラマも展開するんですかね、それとも梁パパが無理に娘を押し付ける?とか思ってる意地の悪い視聴者ですw