江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

祈今朝 その1

1~12集

 

 というわけで、仙剣奇侠伝系列の六の方です。ゲームの関係図を見ると、1~6まできれいに?つながっている様子なんですが、今回の二作には取り立てて関連性があるとは思えない。どちらかだけ視聴しても何の問題もないようです。

 が、まあ前回のブログでも書いたようにかわるがわるに視聴してます。更新おっかけはあきらめました。さすがに無理があるし、優先順位一番は「大江大河之歳月如歌」なので・・・

 

 この「祈今朝」実は冒頭、というかオープニング始まったとたんに撤退したくなった。内容じゃなくて、OPのイラストがぎょっとするほどアレなので・・・一応登場キャラの絵なんですけど、俳優さんのファンとか関係者とか腹立てておかしくないと思うレベル。最近、イラストとかアニメとかを使ったOPは珍しくないんですが、今回は私の審美眼が目いっぱい拒否してます。上の海報くらいのクオリティがあればよかったのに・・・

 

 でもまあ、中身の美術とかCGキャラはそれと関係ない出来栄えで一安心。

 このドラマでは、最初から話の中心に越今朝と越祈の二人がいます。「仙剣四」のように男主のところに女主が乱入して騒ぎ立てるというような構成ではなく、最初から二人でにぎやかに騒ぎ立てています。

 

 この二人、三年前に烏岩村に現れたときには揃って記憶を失っていて、とりあえず越今朝と越祈という名で自分たちの失われた過去を探しに江湖を渡り歩いている。気がついたときには、共に武功も法術も使えたという二人は、記憶がないまま兄妹のようにしています。とはいっても、今朝の方には、それ以外の感情もあるようです。天真爛漫で大食漢の越祈と、彼女を守っている腕白越今朝。共に1995年生まれの中の人二人が思い切り、やんちゃなお子様演技をしているのも一興です。

 そのまま、仲良くふざけあいながら楽しく江湖を渡ってればいいのですが、そういうわけにもいかず、二人の物語が動き出します。

 

 どう見ても民衆を苦しめているインチキ宗教の啓元宗を懲らしめてやろうと義侠心を発揮した二人は、西域洛家の当主洛昭言と知り合います。さらに正武盟の機巧堂的堂主居十方とも知り合って、洛家庄へと向かいます。
 ここでは、洛昭言と双子だという洛埋名が登場、この二人明らかに昭言が女、埋名が男なんですが、それぞれ男女を入れ替えた形で登場してきます。埋名は越兄妹の正体を探ろうとします。特に啓元宗の高驍が越祈に向かって「溟主」と拝礼を始めたことで、彼女の正体が問題になってきます。しかし、いくら聞かれても本人たちも知らない・・・

 さらに、与青山の閑卿、明綉とも同行、落日村では仮面の医者扁絡桓と出会います。この扁絡桓、許凱が一人二役で演じています。無口で無表情な扁絡桓、実は越祈が探し求める夢の中に現れる師父ではないかと思う彼女は接近したい、でも越今朝は啓元宗と関わりのありそうな彼に近づけたくないというわけで、ラブコメ展開。この辺の振り切った演技はさすがラブコメ出演も多い許凱と虞書欣の見せどころですね。

 

 さらに、この世界には「九泉泉眼」というものがあって、それを守る守護者がそれぞれにいる。洛埋名はその一つ「熱海」を守り、明綉の師父顧寒江は未来を見る力のある「無垢」を守っている。泉眼には守護者だけしか入れず、守護者となったものはその泉眼から離れることができない。

 

 主人公たちは、今度は居十方の所属する正武盟へとやってきますが、閑卿が実は狼妖だということで争いになります。

 

 こうして、彼らが右往左往している一方、空中に浮かぶ本拠地へと戻った扁絡桓は、大哥嬴旭危、二姐葛清霏、小妹綺里小媛と再会。どうやら、この四人は主人公たちを今の状態においた張本人のようです。一体越祈にはどんな秘密があるのか?彼女のために、今朝が生み出されたようにも感じますが、それはまたあとのお楽しみ。なんか理由がないと、わざわざ許凱が二役する意味がないはず。下界では喜怒哀楽を現さない謎の人物然としていた扁絡桓ですが、ここへ戻ったら腕白坊主の本性を見せてますしね~

 

 まだまだ物語は序の口という感じです。ともかく主人公たちが自分の正体を探す旅に、九泉泉眼を順に追い求める旅が始まったようです。その九泉の守護者それぞれの思惑に啓元宗の狙い、どう見ても悪そうな正武盟盟主、嬴旭危たちの世界はいったい何?というところで、今回視聴分12集でした。

 12集ラストでは、越今朝と扁絡桓が戦った挙句に、扁絡桓の仮面が割れて自分と同じ顔をした扁絡桓に驚く越今朝というセンセーションな場面で終わりました。内容関係なしにぶつっと切れるのも珍しくない中華ドラマなんですが、これはうまい編集してます。

 

 こちらもとりあえず視聴継続で、頭の中は仙剣でごっちゃになっています。