25~36集(大結局)
見終わって最初に出てきた感想は「う~ん、これは恋愛ドラマだったな~」でした。次に「いや、そうでもなくて、若者たちの挫折と孤独、復活と再生を描いた青春ドラマか」と考えるようになりました。ミステリ部分、サスペンスな部分、ひょっとすると恋愛ドラマ部分もそのための手立てだったということでしょうか。
二組の恋愛関係にある男女4人の主人公グループ。ですが、このドラマでは主役は男主1の何初逢と男主2の洛賓で、女主たちは脇役と言ってもいいと思います。
高中のころからの友人の二人は何年かの空白期間を置いて再会し、共に野獣中古店に住んで息の合うコンビぶりを発揮してきました。それぞれに女主1の随意、女主2の小安こと方其との恋愛関係を深めています。
そんな4人の前に現れたのが、何初逢に解錠のテクニックを教えた顧南です。彼はかつてそのテクニックを悪事に利用し、警察に捕らえられて牢獄に送られています。出獄した時にはそこで手をけがして、二度と解錠はできなくなっていました。告発をしたのが何初逢だったことで、何初逢は彼に対して罪悪感を抱き、彼の抱くどすぐろい悪意に気づくことがありません。
もう一人罪悪感を持ち続けていたのが洛賓で、彼は何初逢の妹が亡くなったことに実父が関係していたことを何初逢に話すことができずずっと笑顔の裏に罪悪感を隠してきました。
二人ともカウンセリングか何か心理療法を受けてたりしていたら、もっと違う人生を送れたかもしれないのにな~と身も蓋もないことも考えてしまうw
野獣中古店でワイワイと楽しく暮らしている彼らですが、実はそれぞれが心の中に大きな孤独と闇を抱えています。
顧南の出現は彼らの心の底にあったものを暴き出し、それが大きな事件へと発展していきます。
小安は未婚夫として現れた男が単に財産目当ての愛してもいなかった人物であることに気づき、洛賓の元に戻ってきます。でも、そのことが洛賓を事件に巻き込んでしまいます。
随意は顧南に誘拐され、何初逢を誘い出すために利用されます。
こうして4人は一度はばらばらになり、随意を救うためにまた集まったものの、その後にまた散り散りになってしまいます。
一人皆の帰りを待って野獣中古店を守る何初逢。主のいない随意の部屋、洛賓の部屋を丁寧に掃除し、4人分の大きなケーキを買い、何年でもみんなの帰りを待つと決めた何初逢の姿は孤独だけど、心は孤独じゃないんでしょうね。
そして、随意が戻り、6年が経って洛賓も小安も戻ってくる。
写真に納まる4人、これだけを見るととてもスイートなエンディングにも見えます。
でも、実はそこになるのは、多くの経験を経て、成長した彼らの姿ですね。しかし、彼らの本当の成長した姿を見られるのは、これからのはず。
と言って、続編を見たいわけではないです。個人的には途中で投げ出しそうにはなりましたが、これはこれできちんと完結している思いのほかよいドラマでした。
さて、狂飆と三体と去有風的地方と少年歌行と・・・えらいこっちゃw
演 員 角色
毕雯珺 飾 何初逢
朱正廷 飾 洛宾
孙伊涵 飾 隋意
张柏嘉 飾 小安、方其
段奥娟 飾 苏小月
范世錡 飾 郑幸川
宋妍霏 飾 夏时
严晓频 飾 米婆婆
刘 波 飾 金先生
叶 鹏 飾 顾南
出品人 林团子
制作人 林团子
导 演 英英鹿、钱敬午
编 剧 魏军、英英鹿
美术设计 李越
造型设计 尚晴、王羽欣
服装设计 王静