江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

御前四宝と逆水寒

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いろんなのがあって、楽しい


今、PPSTREAMで配信中の「御前四宝」、めちゃくちゃで楽しい。
珍しく武打星の趙万卓が皇帝役。それも韋小宝がいなくなってしまっておもしろくないという康熙帝の役。めちゃ陽気で、ちゃめっけもあって・・・というあんまり見たことのないキャラ設定の康熙帝。でも、趙万卓だから、当然武芸はできる。
その康熙帝が、街で王剛(王処一をやった人じゃなくて、よく悪役をするほうの人)の老僧と賭けをする。そのかけの対象になったのが、偶然居合わせた乞丐二人と書生が一人に康熙帝の護衛が一人。その4人を数年で康熙帝の側近にするというのが賭けなんだけど、第3話くらいでもうみんな皇帝の側近になってる。なにしろおよそ江湖な話に出てくる設定はみんな「あり」ってストーリなんで、天地会をつぶせという指令が出たり、採花盗を捕まえろという話だったり、もうなんでもあり。しかも、ドラマの画面にアニメの動物やら吹き出しの台詞やらがマンガチックにでてくる。4人の中で、もともと康熙帝の護衛で文武に秀でた納蘭容若が林天宝(乞丐の一人で、韋小宝より金持ちになりたいと思ってる。小魚児譽花無缼で紅葉先生をやってた人)を宝を隠してある崖から救うシーンなんて、まるでシンドバッドの冒険。しかも、納蘭がのってくるコンドル?がギャグアニメ!!
こんなおばかな武侠劇もあるんだと楽しく見ています。

で、その正反対の作品が「逆水寒」
以前に、どなたかが「おすすめ」と書き込んでくれていたのを、3月の末に台北で見つけて買ってきました。こちらはすごくシリアスで、重い。
宋と遼が国境争いをしている時期。遼に対抗する連雲塞といういわばゲリラ組織の総指揮をしている戚少商(飾 張智霖)はその役割を偶然知り合って意気投合した顧惜朝(飾 鐘漢良 鹿鼎記康熙帝やってます)に譲ろうとする。しかし、この顧惜朝は実は朝廷の命を受けて、連雲塞をつぶし、戚少商が持つ逆水寒という宝剣を手に入れようとしていた。でも、その顧惜朝自身が、文武に優れながらも、高官の私生児としてさげすまれ、この役目を果たすことで自分の道を切り開こうとしている。
仲間を殺され、自分も毒に犯された戚少商は報仇を誓って・・・
という話。この前見てた「四大名捕」の系列って書いてあって、そのうちの鉄手の名前もクレジットにはあるんだけど、7話まで見た限りでは、まだなんも関係ない。
「浪士燕青」で絶えるだけのつまらないヒロインをやっていた于娜が今度は元気で女侠をやってます。
あれもこれも江湖なドラマで、ほんといろんなのがあって楽しい。