最後は笑傲江湖ね
「名捕震关东」全３４集をやっと見終わりました。安っぽいセットと少ないロケ地、繰り返し出てくる「絶世双驕」の衣装、古装劇なのに、ファスナーいっぱいだったりする衣装に苦笑しつつも、けっこう斬新なチャンバラシーンと目に優しい俳優さんたちに癒されながら、ばらばらと見続けた３４集です。
ちょっと仕事でおもしろくないこともあったりして、ほんまいやされました。
けど、このドラマ、絶対原作とはかけ離れてる・・・はずだ。
師弟の順が変わってただけでなく、４人を（いや、師妹もいれて７人なのか？）拾って育てた師父諸葛神侯が皇帝に妻子を奪われたと深く恨みを抱き、皇位簒奪を狙ってる大魔頭だったりすることは多分原作にはないんだろうなあ。
で、もう初めのころから、知らないのは登場人物だけって展開で、皇位簒奪に向けての陰謀も進んでいくんだけど、当然、最後は師父対四大名補！となるわけです。
でも、結局は（どうせ日本じゃ出ないだろうから、かいちゃおっと）原作版「笑傲江湖」。電視版「笑傲江湖」まではいかなかった。
そのかわりといっちゃなんですが、４人の恋愛事情がけっこうすさまじかった。神候に一門を殺された娘と鉄手の組み合わせ、うっかり求婚してしまった苗族の娘と追命は結局ハッピーエンド。師妹と結婚というところまでいった無情はその雅風を秘密を見られた！と師父に殺されてしまう。もう一人の師妹柔雪が一生振り向いてもらえないと知りつつ彼についていく。やっと寧安公主とのなかを皇帝にも認められた冷血。でも、彼女は出生の秘密を知らされ、実の兄を殺し、父母は自殺・・・と立て続けに悲劇に襲われ、精神に異常をきたしてしまう。その彼女との生活をこれまでにない幸せと蝶谷に隠棲を決心する冷血。韓流ドラマにありそうなパタンはほとんど全部あったかも・・・兄弟で一人の女性を、姉妹で一人の男性を、身分違いの恋、片思い、敵同士、どちらかの病気、死ｅｔｃ・・・疲れた・・・
最後は、４人がそれぞれの道を歩いていこうと分かれていく場面でぶつっ。
やっぱりいつものようにカタルシスがないなあ。いっそ師父と徹底的にやりあえばいいのに。
とかいいながら、けっこう好みでしたわ。
