江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

小寶與康煕 その1

ものはついでといいます


イメージ 1そうかって、いまさらに気がついたのは、この張衛健版「鹿鼎记」が「小寶與康煕」で「絶代双驕」が「小魚児与花无缺」なわけか・・・「小魚児与花无缺」が張衛健と謝霆鋒の二人が主役だったのに比べて、こっちは譚耀文の康煕の役割が弱くて、とても二人主役って感じじゃない。
イメージ 2一応、原作の流れは追っていても原作とはかけはなれてしまっているのはいつもの王晶流。
まず、小寶の母親は揚州の青楼の下働きで、彼には小金魚という相思相愛の初恋の人がいる。小寶が宮中に入り込むの経過がまったく違う。鳌拜に対抗できる武芸の高手を探しにきた海大冨(呉孟達 飾)と建寧公主(林心如 飾)が揚州からつれてくる。だから、小桂子殺しはないし、康煕も最初から彼が太監でないと知ってるし小寶も最初から皇帝だと知ってる。
イメージ 3鄭伊建が陳近南をやってるから、ずいぶん若いと思ってたら、最初にちらっと出ただけで、小寶の師父になるのもその後「北方総舵手」として天地会をしきるのも梁家仁が演じる胡徳帝という原作にはない人物。
7人の妻のうち、建寧公主や双児(呉辰君 飾)、方怡(麦家琪 飾)、沐剣屏(張茜 飾)、阿珂(朱茵 飾)はだいたい原作どうりだけど、蘇筌のかわりに皇太后に化けてた龍児(陳法蓉 飾)ってのが出てくるし、曾柔は影も形もなくてその代わりが最初だけ出てきて死んでしまう小金魚(舒淇 飾)が出てくる。だから、7人の妻が勢ぞろいってシーンはなく、代わりに母親が入って一応「7人」・・・
イメージ 4どうも、張紀中の「笑傲江湖」で原作と違うって金庸先生がご立腹だったのは、こういう作品の積み重ねって結果って気がしてきた。原作を好きなようにいじって当然って流れの延長で、張紀中も笑傲江湖をいじってしまったってことでしょうか。
妻たち同士の関係がぼわっとしてた黄暁明版に比べると、どっちかというと小寶と一人ひとりの妻たち、妻たち同士の関係に力が入っている感じ。そのかわり、天地会の影が薄い。今まで見た中で一番天地会の影が濃かったのは梁朝偉版だと思う。康熙との関係が濃かったのは黄暁明版で、げげげの影が濃いせいで全体的にイメージが薄いのが陳小春版、張衛健版は「女影がさしてる」って感じでしょうか。
このドラマ、一話あたりの時間が短くて35分しかないもんで、なんかあっという間に話が進んでいくなあ。