江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

小寶與康煕 その2

行ききっちゃった話


鹿鼎记では、韦小宝が皇帝康煕との決定的な対決を避けるために、宮廷から姿を消すわけです。一度は戻るものの、結局は去っていく・・・
ところが、この「小寶與康煕」では、その決定的な対決をやって見せる。
イメージ 3「小寶山荘」で楽しくやってた小寶一家を皇帝が北京に呼び戻す。家族を人質に天地会を絶滅させることを強いる康煕。
康煕を人質にとり、家族と天地会を放免させ、自分は死刑を覚悟して、囚われる・・・
と、こんなことができるのもこの韦小宝、神龍教の高弟だった龍児と師父胡徳帝から内力を譲り受け、陳近南の龍爪手とか神龍教の穿心指って一陽指まがいの武芸を身に着け、武功蓋世となってるんです。この絵柄見て、鹿鼎記とはとても思えないw
で、結局は斬首!となるところを、原作の茅十八のかわりに韦小宝自身が助け出される・・・
最後は、武功蓋世の韦小宝と鄭克爽を見捨て朝廷に寝返った馮錫範の対決!
「これは師父の分だ!これは嫁さんの分だ」と馮錫範を殴りつける韦小宝のせりふの最後が「これは金庸の分だ!」それに続いて、「金庸って誰だ」「金庸を知らないんなら、死んでしまえ」大爆笑
さすがに、金庸に悪いと思ったのかね?

最後は万里の長城で、康煕を襲う九難、彼を救い九難を説き伏せる小寶。二度と戻らないと去っていく小寶・・・こんな終わり方の鹿鼎记ってのもすごいなあ。
ところで、ついさきまで死屍累々だった長城の上。二人が分かれていくときには、影も形もなくなってたのはなぜ?

イメージ 1さてと、このドラマ、どうして、天地会の総舵手を3人にしたのか。だって、梁家仁が陳近南をすればすむことなのに、わざわざ出てきもしない張有孚なんて人物を作ってる。どうも邪推すると小寶に「南哥」って陳浩南ならぬ陳近南(飾 鄭伊健)を呼ばせたかったんじゃないかと・・・で、ガッチャマンみたいに白い羽を飛ばす陳近南です。

イメージ 2それと、この一瞬だけ出てくる「張有孚」、これって趙万卓ですよねえ。いったいなんで総舵手二人じゃなくて、三人なのか?
鄭伊健や舒淇は結局ゲスト出演なんだろうけど、そのわりにゃ位置づけが重いなあ。建寧公主も還珠格格で人気絶頂だったころの林心如が演じてるからというか、事実上のヒロイン。紫微よりくるくる変わる表情がかわいい。その分、後の5人の影が薄い。

韦小宝が武功を身につけ、並ぶもののない高手になるって話にはびっくりだけど、そのわりにはこの韦小宝、無垢的人は殺さない。原作とかだと何にも悪いことをしてないのに小寶の都合で殺されちゃう小桂子とか死ななかったけど多隆とかがいるけど、そういうのはない。王晶ってこういうことにこだわる人だったんだ・・・

そういや、周星馳の鹿鼎记も王晶の作品だったっけ・・・見たはずだけど、忘れてる。もう一回見てみるか。

ついでついでに、こっちの演員表
韦小宝----张卫健
康熙------谭耀文
陈近南----郑伊健
小金鱼----舒 淇
海大富—---吴孟达
阿珂------朱 茵
陈圆圆----朱 茵
胡德帝----粱家仁
鳌拜------徐锦江
刘一舟----杨 佩
方怡------麦家琪
郑克爽----郑瑞晓
韦春花----吴宛儿
双儿------吴辰君
沐剑屏----张 茜
太后------陈法蓉
龙儿------陈法蓉
多隆------黄一飛
建宁公主--林心如