江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

周星馳版「鹿鼎記」

さて、周星馳版「鹿鼎記


そうか、こんな作品だったかって感じです。
武侠にはまってすぐのころに「鹿鼎記神龍教」のほうだけ見て、どうしても日本語のついた最初のほうが見つからないんでそのままになってたんでした。それで、前半を見てないままだったんで、イメージが薄かったんです。
で、改めて・・・今じゃ、中文字幕さえあれば、没問題だもんね。
張衛健版の大枠は、これと一緒だったんだ。小宝が武功蓋世になったり、偽太后が「龍児」だったり・・・何より一緒なのは「庶民が仕事に励み、食べる心配をしなくていい平和が一番。満人だって漢人だってかまわない。康煕はいい皇帝だ」というスタンスでしょうか。
あと、鳌拜を芝居にかこつけて暗殺しようとしたり、足の裏に反清復明と刺青したり・・・と細かいところではけっこうおんなじ。そういや、徐锦江はこれでも鳌拜をやってて、これが一回目か。呉孟達も海大冨をやってて、これは張衛健版でも同じ調子で再演。
けど、「双児」が二人いたり、妻たちが結局5人だったり、呉三桂親子は出てきても鄭克爽はいないもんで、冯锡范は呉応熊の師父だし、阿柯が好きになるのも彼。龍児をやってるのは、あの林青霞だから、神龍教の教主は当然彼女自身。男装がこんなに似合う人はいないよなあ。
イメージ 1イメージ 2最後は、韦小宝vs冯锡范の決戦なのも一緒だけど・・・これがめちゃくちゃおもしろかった。(昔見たときはわからなかった)だって、韦小宝と建寧公主のかっこうったら、林青霞と王祖賢の東方不敗之風雲再起そのままなんだもん。刺繍糸と針を駆使して戦う韦小宝!
やっぱりこういう作品を楽しむには、「基礎知識」がないとつらい。以前に見たときには、もう原作は読んでたんだけど、それだけじゃだめだわ。原作と電視電影の両方が大事なのよねえと、いまさらに思ったりしたわけです。

同じような流れの鹿鼎记なんだけど、二人の主役の個性がものすごく違うせいで、作品から受けるイメージも全然違う。それが一番出たのが、話の終わり方。張衛健版がどっちかというと悲しくつらい別れだったのとはずいぶん違って、最後は、まあ円満に康煕や多隆たちと別れていく。

さて、これでたいていの鹿鼎记はみたぞ・・・あと、原始人みたいな髪の毛をしてる台湾版と香港の昔の映画か・・・
ま、この辺で打ち止めにしとくか。

で、ついでのついでのついでで、演員表

周星馳----韦小宝
張敏------皇后
吴孟达----海公公
林青霞----龙儿
陳百祥----多隆
邱淑贞----建宁公主
吴君如----韦春花
刘松仁----陈近南
温兆伦----康熙皇帝 (あ、朱藻だ)
徐锦江----鳌拜
陈德蓉----双儿
袁洁莹----双儿

李嘉欣----阿柯
秦沛------吴三桂
任世官----冯锡范
林青霞----龙儿(神龙教主)
罗兰------独臂神尼
汤镇业----吴应雄