江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

83版射雕英雄伝: 鉄血丹心

  さかのぼりました

 

定番と評判の高い黄日華の83版射雕英雄传ですが・・・

 

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ここまで見終わった最大の感想が「みんな、顔が長い」なんです。
うわあ、迷の方、ごめんなさい。
94版は、出てくる男性がみんな顔長い・・・だったですけど、これはねえ、女性も顔が長い。かつらのせいなのか、パンダメイクのせいなのか、それとも当時の香港の流行なのか、顔が長い。
ついでに、どうして黄日華のかぶり物って、こんなのなのか。「天龍八部」の喬峯もこの郭靖も、なんかへん。

 

何鎮悪は、94と同じ人がやってる(というか、94でも同じ人がやった)んですが、94以上に人の話を聞かない、自分の価値観を押し付ける、頑固で度量がせまくて、暑苦しい。それと、同じくらい以下同文な丘処機が、郭家と楊家の6人プラス穆念慈を振り回すストーリ展開。見てるうちに、ええい、あんたらもうだまっとれ、という場面がいっぱい出てきた。

 

黄日華の郭靖は、あとの3人と比べると一番石頭で融通が利かない感じ。それも、アレだからというのではなく、うるさい周りの価値観にがんじがらめになってて、どうしていいかわからないってところかな。
楊康の苗侨伟は、写真で見てたより、ずっと「かわいい」。けど、楊鉄心(ニコパパの謝賢で、やっぱり顔が長い)が出てきてからずっと、自分の金国王子の地位を守るためにあれこれ画策してて、人間は一番わるそう。
翁美玲の黄蓉は、汚れた物乞い姿が生き生きしてた。でも、なぜか、娘に戻ると顔が長い・・・ま、それはさておき。梅超風を自分と郭靖のために目いっぱい利用してた。最後に、国のために全真教の道士になることを丘処機たちからせまられた郭靖をひっぱりだしていくところで、「鉄血丹心」は終わるんですが、それを助けた梅超風のせりふが泣かせる。「請問世間情為何者?値得生死相許(神鵰侠侶のあれですね・・・)あんたには、この気持ちは永遠にわからないさ」
そうなのよね、だから、郭靖も黄蓉も、ついでに楊過も小龍女も、みんな苦労するわけです。

 

まあ、25年以上前だから、いろいろ技術的なことはあると思うんだけど、足が地について感じのチャンチャンバラバラはなかなかです。

 

最後に、大爆笑したところ・・・郭靖と黄蓉がであってすぐ、街中を逃げてるシーン。
「靖哥哥、任せたよ!」で、逃げ切ったところで「あんた、名前は?」って聞くんだもんなあ。