江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

中神通 王重陽

射鵰英雄伝番外編 その1


イメージ 1え~~と、昔々、あるところに道教の4人の兄弟弟子がおりました。
3番目の弟子は、掌門を譲られたのに、村娘と恋をして、行方不明に。偶然見つけた古墓のなかで、彼女と二人情花を育てたり、練功をしたりして、幸せに暮らしていました。やがて、赤ん坊が生まれました。この子が、未来の王重陽です。
2番目の弟子は、悪いやつで金国と結んだり、掌門の座も狙ったりしていました。この妹がどういうわけが一番目の弟子に惚れ、こちらも女の子が生まれました。こちらが林朝英です。
やがて、2番目の弟子の悪だくみで、道教の一門は壊滅。2番弟子夫婦は死に、残された赤ん坊は記憶をなくし、正気も失った1番めの弟子に育てられ、2番弟子の妹は娘にいなくなった父親への恨みを吹き込みつつ育てたのでした。
誰もいなくなった一門を一人守ったのが4番目の弟子・・・という、昔話から始まる「中神通王重陽」。
やがて、成人した彼は金国の王子完顔峰と出会い、友情を育て、二人で九陰真経の練習をしたりします。この王子が好きになったのが反金組織の霍大侠の娘。そのために、弟とかっての2番弟子で金国の国師に陥れられ、父親殺しの罪をなすりつけられたり、散々な目にあいます。それでも、友情と愛を大事に、王位を取り戻します。
一方の王重陽は、なんせそういう育ち方をしたんで、何にも知らない、わからない。あっちこっちに振り回されながら、いつの間にか武功蓋世となって、一度は道士に(しかもいきなり掌門に)なることを承知したものの、結局は林朝英との愛を選び、古墓にこもる。
しかし、完顔峰が金軍を撤兵するという約束を破って、反金組織を絶滅させたことをしって、彼と対決する。
この戦いの結果、皇子の妻となった娘も林朝英も死に、完顔峰も死ぬ。
そして、王重陽は、武芸に生きる者は孤独な運命という完顔峰の言葉を思い出しつつ、道長として歩んでいく・・・てな物語です。

射鵰英雄伝のキャラクタの若いころを勝手に想像して?作ったストーリ。あっちこっちから、名前やらエピソードやら拝借してきたのが涙ぐましい。金国の王子が完顔峰・・・いつ、こいつが欧陽鋒になるんだろうかなどど疑ってしまったのは当然だと思いません?
けど、この話、林朝英は死んで、寒玉床に「君の姿はかわらない」と葬られているんです。射鵰英雄伝のキャラで出てくるのは、王重陽と林朝英のほかは多分周伯通だけで、ストーリも古墓の持ち主争いとかの神鵰侠侶に出てきたエピソードは出てこないし、射鵰英雄伝にはつながっても、神鵰侠侶にはつながらないストーリ展開。ちょっと違和感があります。

92年だから、20代前半の郑伊健がすべすべっとしてて、前半の牛若丸ヘアもかわいく、しかもチャンバラシーンは元気にやってるのに、ラブシーンとかになるとなかなかの大根だったりして、それも楽しかった。この人、もう一つの番外編で南帝やってるのよね・・・どんなんかなあ。