江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

東周列国春秋篇 その4

DVD最後の2枚


ちょうど伍子胥のものがたり6回分で、大結局です。
それにしても、淡白な私には到底ついていけない恨みの深さと報仇のくりかえしの連続です。伍子胥にしても、越王勾践にしても、ものすごい執念で、報仇をとげるわけです。濃い、とにかく濃い。

このドラマの第一集は周の幽王が美女に溺れて国も命も失う話だったわけですが、ラストは呉王夫差が西施におぼれ国も命も失う話で、ちょうど円を一周したというか、メビウスの輪が完成したという感じです。褒似も夏姫もきちんと配役されてたのに、西施は後姿だけで最後まで顔を見せなかった。伍子胥までが目を奪われる美女は現実のものではないってことでしょうか。

このドラマ、配役も戦国編より金をかけてるってのはわかるんですが、演出もただものじゃないなと。どこかしら実相寺昭雄を思い起こさせる陰影を自在に扱ったカメラワーク、炎の扱い(それも戦国編の燭台ギャルズのひっそりとした光ではなく、荒々しく燃える松明や戦火の炎)、人の死を徹底して冷徹に描き、物体としての死を見せる演出・・・圧巻です。

それは、もうたっぷりとした濃い歴史劇を30集、楽しませてもらいました。
満足。
これと並行してみるのは、リアル・カンフーくらいでないと、精神的バランスがとれませんわ。

イメージ 1ところで、どなたか詳しい方、教えてもらえませんか。
ちょっと気になったのが二つ。
この画像にある馬車なんですが、手すりというかガードが金属製なんです。木の板の囲いのもあるんですが、当時の技術でなんというかパイプ状の細い棒、それも90度に曲がってるのなんて、できたんでしょうか?
もう一つ、牢獄のシーンとかで金属の鎖(もろにチェーンです)が出てくるんですが、これもいつごろからあったんでしょうか?どうもこの二つが、変に気になるんです。だれか教えてください。